氷見事件や志布志事件の国賠裁判に行くと、国側の代理人は同じ顔ぶれだ。法務省の専門部門から来ていると思っていた通り、俺の裁判でも「岡村」氏が来て、更に上司も参戦して来たが、その岡村さんが水戸地検に異動になったことを「ほら法務省と検察庁は同じ。だもの、この組織は駄目なんだ」と思ったが、この異動には意味があると、やっと判った。俺も鈍いねえ。
岡村さんは「今後も国賠裁判に参戦する」と言っているようだから、水戸地検に検察官として任務を持たされて異動して来たのではないよね。国賠裁判はやる、水戸の検察官としても仕事をする、そんな片手間で済むのが検察官職かも知れないが、きっと検察官職は片手間なのだろう。そして、水戸地検に保管されている布川事件の記録の検討が主な任務なのではないだろうか。
これ、いいよねえ。検察庁が必死になって国賠裁判を闘う姿勢が判る。「何んとしても勝利して有罪主張の正しさを示す」、そのバカげた検察庁の策謀を打ち破れば、社会の目覚めない人々にも、検察庁の犯罪性を理解して貰えるようになるだろう。