桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

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2013-04-22 | Weblog
この4月28日、市川市文化会館で午後2時から、「桜井ジョージのトークとライブ」を行う。
昨年、日比谷図書館地下の講堂で冤罪の集会があったとき、俺が唄ったことがあったけど、それを聴いた方が、「桜井の歌を聴きたい!」と、救援会市川支部の人に求めたらしい。
そのことから、このトークとライブを行うことを決めてくれた。
どんなことになるかは判らないが、興味のある方は、ぜひおいで下さい。
なお、入場は無料ですが、ただより高いモノはない、とも言いますので、ご承知の上で!

上本哲司検事

2013-04-22 | Weblog
週刊現代の記者から、四国巡礼中に電話が来た。
俺の再審公判の立ち会い検事だった上本さんが、PC遠隔捜査事件の担当検事もしていて、全く証拠がないままに起訴した件に付いて、上本さんの検察官としての印象や思いを聞きたい、と言うものだった。
俺は、上本さんに人間的ななにがしを感じたことはない。検察庁と言う、人間的に狂った集団の一員でしかないし、そこから発する思考や上司の指示により動いたに過ぎない人だから、上本さん個人と言うよりは、組織人上本哲司としか感じなかった。
そんなことを話して、今週発売の週刊現代には、上本哲司検事に関する記事が掲載されていた。
捜査は証拠に依るべきものだ。自分たちが見込んだらば、何があっても犯人だと主張する検察の異常さは、漸く週刊誌にも注目されるようになった。
笠間前検事総長が、社会を欺くために公表した「検察の理念」とか言う戯言は、科学的な証拠を無視して、今も冤罪の再審に抵抗を続けている検察庁自身の行動が、それを戯言だと社会に知らせることになって、何れは自らを滅ぼすだろう。必ずや、その真実に対する背信性が自らを自壊させる日が来ると俺は確信している。
広島地検に異動したらしい上本さん、まあ今後も冤罪作りに頑張ってください。

それでもボクはやっていない

2013-04-22 | Weblog
痴漢冤罪事件を描いた映画は有名だが、あの映画以降も痴漢冤罪は続いている。しかも、あの映画よりも無茶苦茶な事実によって有罪にされたり、起訴されたりしている。
昨日からの裁判交流集会でも、そういう2つの事件がある。
1つは滋賀県の事件。
この事件が酷い。
被害者は被害の認識がなくて裁判で証言することを拒否したのだ。電車に乗っていた警察官が「目撃した」と語る証言しかないのに、何と有罪にされた。
もう1つは三鷹バス事件だ。車載カメラには、被告とされた人が両手で吊革を掴んでいる映像があるのに、そのときに女性に触れたとして裁判になっている。
科学的な事実を無視して起訴し、有罪とする検察官と裁判官を裁く法律を作らない限りは、このような裁判が続くのかも知れないが、闘い、訴えて社会的に、その悪を正す活動は、ますます重要になっている。
写真は、近く判決のある三鷹バス事件の被告とされた人が訴えているところ。

裁判交流集会

2013-04-22 | Weblog
毎年、熱海で裁判を闘う人たちが集まり、経験を語ったり、悩みを語ったりする集いがある。
俺も、社会に帰った後は、出来る限りに参加して来たが、今年は夕方からの参加になった。
今年からは、自分の闘いもあるが、それも含めて冤罪仲間に支援する立場として参加したつもりだ。真実を無視してしまう裁判官の前に、大変に厳しい闘いをする仲間の話は切ないが、ただ頑張って欲しいと願うばかりだ。