桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

心なき人

2013-04-10 | Weblog
あたいはやっちょらん!
大崎事件の原口アヤ子さんは、そう叫び続けて来たが、着実に人の心に声が届き始めていると感じる。
昨日、福岡から帰り、録画してあった原口さんの闘いを映像化した日本テレビの「ドキュメント13゛」を観た。
再審請求も棄却された事件に対する番組だから、もちろん無実と語ることはないが、誰が観ても、原口さんの無実が納得出来る内容になっていた。
番組では「証拠がない」と言っていたが、原口さんの無実の証拠はある。それは彼女自身が生きて来た時間だ。原口さんの一途に揺るがない行動こそ、何にも勝る無実の証拠だろう。それは心ある人には判り、あの番組になったのだろう。
見ても見えない、触れても感じない、心なき人々には、この真実が理解出来ない。

久しぶりに粂原研二

2013-04-10 | Weblog

水戸地検検事正当時、「夜の虫」という店で乱暴狼藉を働き、更迭されて「最高検検事」に異動した粂原研二の名前を、久しぶりに新聞で見た。

いや、再びの乱暴狼藉ではない。辞職者の名前にあったのだ。

新聞を見るたび、人事記事に注目して来たが、厚顔にも「最高検検事」のままで潜り込んでいる精神は、さすがに反省を人様としない検察官魂だと思っていたが、とうとう辞めたようだ。

当然だ。

水戸地検御用達の店だったらしいが、それにしても飲んでいる一般の女性客を呼び寄せ「ブスは帰れ!」と、マイクで殴り、店を壊すなどのご乱心だったと言うから、一般人ならば逮捕、取調だろう。何の咎もなく、最高検異動と言うのだから、さすがに検察庁だが、これで粂原も一般人だ。

弁護士になってやるのだろうが、今度は好き勝手は出来ないよ、粂原さん。