桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

上本哲司検事

2013-04-22 | Weblog
週刊現代の記者から、四国巡礼中に電話が来た。
俺の再審公判の立ち会い検事だった上本さんが、PC遠隔捜査事件の担当検事もしていて、全く証拠がないままに起訴した件に付いて、上本さんの検察官としての印象や思いを聞きたい、と言うものだった。
俺は、上本さんに人間的ななにがしを感じたことはない。検察庁と言う、人間的に狂った集団の一員でしかないし、そこから発する思考や上司の指示により動いたに過ぎない人だから、上本さん個人と言うよりは、組織人上本哲司としか感じなかった。
そんなことを話して、今週発売の週刊現代には、上本哲司検事に関する記事が掲載されていた。
捜査は証拠に依るべきものだ。自分たちが見込んだらば、何があっても犯人だと主張する検察の異常さは、漸く週刊誌にも注目されるようになった。
笠間前検事総長が、社会を欺くために公表した「検察の理念」とか言う戯言は、科学的な証拠を無視して、今も冤罪の再審に抵抗を続けている検察庁自身の行動が、それを戯言だと社会に知らせることになって、何れは自らを滅ぼすだろう。必ずや、その真実に対する背信性が自らを自壊させる日が来ると俺は確信している。
広島地検に異動したらしい上本さん、まあ今後も冤罪作りに頑張ってください。

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