桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

非常識

2013-04-28 | Weblog
俺のブログには、ときどき常識を理解しない人が書き込みをする。
世の中、常識を理解する人ばかりならば、こんなに恥ずかしい日本であるはずはないし、俺とて、どこかに非常識を有する男だから、その非常識を責めようとは思わない。
だけど、対中国や韓国など、国際問題となれば、少しは歴史を学んで国際社会に対して恥ずかしくない発言をして欲しいと思う。
安倍首相の「脅しに屈しない」は、全く懲りない奴と言うしかない。「常識なし」さんもアメリカ大好き人間らしいけど、安倍首相が頼りとするアメリカのマスコミも、このところの安倍発言に対して批判記事を書き始めたけど、靖国神社は外国にとって「ナチズム」と同じなのだと、どうしても安倍首相には判らないらしい。
ましてや韓国にとっては、靖国神社は悪魔の化身だろう。「常識なし」さんは「創氏改名」を知っていようか。朝鮮は日本に占領されて朝鮮名を奪われ、日本姓を名乗らされた。
この事実だけでも、天皇制日本国家が朝鮮に対して行った悪行が判らないだろうか。
まあ天皇制日本国家万歳!と唱える書籍と同じくらいに、反天皇制日本を唱えた人たちの書物を読んで歴史を検証すれば良い。
それはおいて、日本大使館前で安倍首相の写真を焼き、抗議した人たちの存在をもって、なぜ韓国を常識がない、と非難出来るのだろう。
「常識なし」さんは、新宿区大久保地区で、日本の右翼が行っている恥ずべき行動を知っていようか。
「殺す!」など、常識では考えられない言葉を拡声器で喚き散らし、日本に住んでる朝鮮人を罵倒している。もちろん、それが非常識と言うものだし、韓国の日本大使館前で行われたことも、それを行う歴史的な背景を理解しても非常識と言って良いかも知れないが、大久保地区で行う右翼団体が非常識でも日本国家が非常識とは言えないのと同じに、だからと言って韓国国民や韓国国家が非常識とはならないだろう。
ただねぇ、大久保地区の右翼団体と安倍首相の靖国や第二次大戦に対する思想は一体だし、何も反省出来ない自民党政権を見てると、そのうち国際社会から非常識国家日本と言われ兼ねないと案じられるなあ。