忘れた話

大震災でさえも忘れた人が多く感じる日本だから、イラク戦争なんて、とっくに忘れ去ったことだろう。
アメリカがイラクに仕掛けた戦争では、アメリカの使った軍費が２兆ドルだったとか。
いやぁ、凄い金額だ。
２兆ドルも使えば、かなり儲かった企業もあるだろうに、財政危機、政府財政危機とかの話を聞くばかりで、一向に景気が良くなったとは聞かない。
アメリカがイラク戦争で使った２兆ドルで儲けた企業はある。必ずある。その儲けた連中が、今では理由のない戦争だと証明された戦争をやらせたのでなないだろうか。自分たちの金儲けのために。
フセインが大量破壊兵器を持っている！早く戦争しろ！と。日本でもマスコミが大騒ぎし、それに煽られた。
イラク戦争での市民の死者は１３万４千。それに軍人や民兵、ジャーナリストなどの死者を加えると、１８万９千名。
忘れられた話の中で、今も死者は、殺される人は増えている。

天皇

日本人は天皇が好きだ。不思議と、どの世界にでも天皇的な存在を仰いで、それに従うのを善しとしていることが多い。
柔道界の問題は、昨日、会長以下がお咎めなく留任して改革にあたる、となって一件落着だった。
浮世離れと言うか、世間知らずと言うか、まあ一般社会とはかけ離れた決着だったが、この決着の蔭には柔道界の天皇の存在があったと言う。
嘉納治五郎の子孫だとか。確かに、日本柔道は嘉納治五郎によって創始されたと言えるし、権威だろうが、なぜ子孫が醜聞問題に顔を出して、その決着を左右出来るのか、俺には理解出来ない。
何でも、この子孫氏は、理事でもないのに理事会に出席し、上村会長の留任を指示する発言をしたらしくて、それによって誰も異議を唱えられない雰囲気になったのだとか。
「ここにおわす方は、どなたと心得る！先の副将軍、水戸光國公にあらせられるぞ！一同の者、頭が高い！控え～い！！」
ちゃ～ん、ちゃん！
日本は平和だぁ。