桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

高知白バイ事件

2013-03-01 | Weblog
今朝のテレビ朝日、モーニングバードの中で、昨日、記者会見した高知白バイ事件のことが流された。
前から聞いていたことだけど、片岡さんが運転していたバスのスリップ痕が捏造されたモノであることが、昨日、公表されての番組だった。
そもそもバスに乗っていた中学生と先生、バスの後ろから自家用車で引率していた校長の、全員が「バスは停止していた。そこに猛スピードの白バイが突っ込んで来て衝突した」と証言しているのだから、それを「バスが動いて白バイに衝突した」と認定することが間違いなのだ。
対向車線を走っていて目撃したと称する白バイ隊員の「バスは動いていた」と語る証言。それに「バスのスリップ痕写真」があることから、片岡さんのバスが動いていたことにされたが、確かに警察の証拠写真があれば、それが有罪の証拠とされるのは常識かも知れない。でも、警察は常識外れの組織なのだ。警察は、自分たちが正しいとするためには、どんなことでも行う連中なのだ。そして、検察は、その共犯者でしかない。このような組織に真実を守らせることが間違いなのだが、国民の大半は、これを理解せずに犯罪者たちに手錠やピストルを預けて安心しているのだ。
テレビの番組では、元検察官の大沢弁護士が「証拠の捏造では再審開始にならない」ごとくに語り、辞め検らしい火消しをしていたが、有罪の証拠の捏造が判って再審にならないのならば、何のために再審制度が存在すると言うのだろか。
大沢弁護士は「三審制度があって有罪にされたものを、そう簡単に再審をしては司法制度が弛んでしまう」ごとくに語っていたが、三審だろうが、四審だろうが、証拠が捏造されて有罪にされた裁判が再審されなくて、どこに裁判の存在意義があると言うのだ!どこに司法の正義があると言うのだ!
裁判と司法の存在意義は、社会正義の体現ではないのが!
こんな辞め検たちの歪んだ言葉ほど、社会に害なすものはないだろう。
片岡さん、頑張れ!社会常識は、貴方を支援しているし、貴方のバスに乗っていた中学生たちは、片岡さんの無実を知ってるからね!