桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今は懐かしい

2013-03-24 | Weblog
民主党政権が誕生して、これで社会を変えられると思ったのは、まだ3年前だ。それが、今や民主党の文字さえも国民には嫌われてしまった。人気など、実に脆く崩れ去るものだ。
今、消え去ったはずの自民党政権がゾンビのごとくに復活して、これも甦ったゾンビ安倍は飛ぶ鳥を落とすように持て囃されている。アベノミックス、株高円安の安倍効果と言われ、景気が回復したごとくに騒ぐマスコミだが、本当だろうか。
俺は経済学も知らないが、日本の経済は個人消費が6割以上を占めていると言うのだから、個人消費の圧倒的多数が占める貧しい人、株などに縁のない人々が豊かにならなければ、絶対に景気など、回復するはずはないと思える。円安は輸入品の高騰を招き、物価上昇で、庶民の暮らしは苦しくなるばかり。結局、個人消費が伸びずにアベノミックスは崩れ去るとしか思うない。
俺も期待した鳩山政権は、沖縄の軍事基地撤去を公言したが、何も果たせずに批判の中で倒れた。今、得意満面の安倍首相は、沖縄の海を埋め立てて基地移転すると動き始めた。アメリカに従属する日本は、北朝鮮や中国の脅威を理由に、ますますアメリカに隷属するのだろうが、アメリカが日本に軍事基地を持つのは、決して日本のためではない。日本という国を使ってアメリカの利益を維持するためだ。
沖縄を捨て石にして国益を守ろうと言うのだろうが、捨て石にして良い国土など、日本には存在しない。それが判らない限り、そう遠くない自民党政権も、今は懐かしいと述懐される存在になるだろう。
さて、どうなる、どうなる!

検察並み

2013-03-24 | Weblog
全柔連、段々と厳しい状況になって来たようだ。
その裏金は、組織的に作られ、運用されていたことが、理事の告白などによって明らかになって来た。指導実態のない人にも渡されていたようだ。
しかし、今日の新聞で見ると、なかなかしぶとい人もいて、「指導の形態は色々ある。遠くから見て意見を述べるのも指導だ」と主張する人がいたようだ。
仲々巧みな弁明で、柔道界に置いておくのは惜しい。検察官になれる巧みさだ。柔道とは、何を教えるところだろうか。
単に勝ち負けの世界ではないところに、柔道の柔道たる由縁があるはずだ。礼節、公明正大、道を極める武術の基本を失わせる裏金精神だろうに、恥ともせずにいる、今の全柔連は、すぐにも全員が辞職すべきだろう。
次の職業は、検察官特別職にでもなれば良い。あそこならば、裏金はじも、何をしても自分たちが正しいとできる組織だから。