桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

自民党と民主党の違い

2013-03-14 | Weblog

「自民党は、最後には一つに纏まる」そんなことを、テレビの中で小泉進次郎が言っていた。

確かに民主党は酷かった。何か事があって議論が揉めると、最後まで一つになれないで、ばらばらに行動が違ったりしていた。まあ民主党は綱領もなくて、元自民党から社会党までの寄せ集めが政権欲しさに集まった集団だ。ばらばらになるになって自壊するのは必然だったかも知れない。

自民党と民主党では決定的に違うところがある。それは甘い汁だ。

民主党には財界などからの甘い汁の流れるルートが作られる前に倒れてしまった。しかし、自民党は違う。長く続いた政権で作られたルートがあって、そこに群なっている「政治家」の集団なのだから、最後に纏まるのは当然なのだ。

もし自民党が警察や検察の腐敗にメスを入れるとなれば、俺も自民党を見直すが、まあ無理だよね。「甘い汁」を見逃してくれる番犬の腐敗だもの。

 


阿吽の呼吸

2013-03-14 | Weblog

TPP交渉に参加することになりそうだ。

これ、大丈夫かなあ。

自民党政権が徳川幕府のように続いた中で、色々な農業が潰されて行った。今度も同じことになるのではないだろうか。いや、農業だけではない。医療行為も含めて、金持ちだけが楽しい社会になってしまうのではないだろうか。

今日など、大企業で「ボーナス満額回答」とニュースが流れて、先行きの明るさを演出しているが、これも大丈夫かなあ。

国会で共産党が主張していた「大企業の内部留保金260兆円を労働者に還元しろ」という質問に、珍しく麻生太郎財務大臣が同調していたが、トヨタなどは、その内部留保金の0.2%を使えば、全従業員に1万円のベースアップが可能だと言う。

今の不況は、民主党政権が作ったものではない。自民党政権が作った。きっと財界は、何をしても自民党政権は倒れないと思い、経営者や株主ばかりが好き勝手に美味しい思いを重ねて「消費不況」を作り出してしまった。でも、国民の怒りが民主党政権を作ってしまい、愕然とした財界は、今度は幕府が再び倒れないようにと、膨大な内部留保金からスズメの涙を労働者に分けることにした。

もし総ての大企業が満額ボーナスを支払っても、その恩恵を受けるのは、日本の労働者の2割でしかない。残る8割は、中小企業と非正規労働者だ。

大企業に満額のボーナスを出させる自民党は、やはり頼りになる。参議院選挙は、これは自民党しかない、と国民は思うのだろうか。

ベースアップではなくて、次は保証しない一時金のボーナスだけ払えば、自民党はTPP交渉で自由な企業活動を許す日本にしてくれて、明日の日本は、ますます大企業の天下!内部留保金、大企業の金蔵には、ますます千両箱に小判が積み重なるねえ。

いやあ、さすがに大旦那様にお役人様!お見事な阿吽の呼吸。