桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

私塾

2013-03-22 | Weblog

20日、代々木にある私塾で話をした。

この塾は、昨年の行ったが、慶応大学を目指す高校生の塾のようで、今年は20名ほどだった。

なぜ冤罪は作られるのか!

検察が異常に権力を持ち、しかも不正義を行う原因など、俺が感じ、体験したことを話した。

俺の話を聞いた後、3つのグループに分かれて、冤罪をなくす手段と対策を発表し、講評もしたが、それぞれが違うことを語ったのが面白かった。

将来、法律家の希望を持っていたり、政治家になりたいと思う若者たちに、俺の言葉が、何かを残せれば有り難いと思えた一日だった。

 


おぞましい

2013-03-22 | Weblog

大分の中学校で剣道の指導者が暴力を振るっていたと、動画付きで報道されている。

中学生が受ける暴力が、そのままに見られるのは、見るに堪えない。どんな思いで、この暴力に耐えていたのかと思うと、これを見逃していた関係者に怒りが湧いてくる。

「外部からの指導者で注意できなかった」と、言い訳しているが、言い訳にならない。

暴力が人の能力を育てるならば、囲碁や将棋、勉強でも殴れば良いのかねえ。

すぐに判りそうなのもを。


事務所に相応しい物

2013-03-22 | Weblog
昨日、名古屋から裁判傍聴に来てくれた友人から絵を頂いた。
冤罪を証せないまま獄死した帝銀事件、平沢貞通さんの絵だ。
何でも、平沢さんから贈られた方から、更に頂いたものらしいが、事務所に飾って、ということで贈られた。
鉄格子の中で、無実を証せる日を待ちわびたろう平沢さんの心が、この絵にも込められているのだから、冤罪をなくすための闘いの拠点としたくて借りた事務所には、この絵こそ相応しいと思う。
平沢さんの思いと一緒に、これからは闘う!

第1回期日

2013-03-22 | Weblog
昨日は、国賠裁判の始まり。第1回期日だった。
午前中から要請、昼宣伝、午後2時から公判、3時半から記者会見、その後は懇親会と、1日係りの行動だった。
再審裁判とは、俺の気持ちは、かなり違って、ゆったりした気分だし、余裕を持って裁判に臨めた。これは、必ず道理は通るという確信があるからだが、道理が通って再審の仲間に力となる結果を残せるように頑張らなければならないと思った1日だった。
裁判所前宣伝には、菅家さん、鹿児島からの川畑さんも来てくれ、たまたま定例の狭山事件宣伝行動とも重なって、石川さんも混じった1日だったが、広い百人の傍聴席も埋まり、新しい闘いの始まりに相応しい日になった。