桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

第三者委員会

2013-03-13 | Weblog

間違いを犯したとき、なかなか素直に詫びられない。俺も、そのタイプだから、原発事故以来、真相を隠したがるようなことばかりしている東京電力のことは、余り批判して来なかったが、ここにも「第三者委員会」が出て来たので言いたくなった。

福島原発の事故を検証に行った人たちに「現場は暗くて検証出来ない」として、現場の検証をさせなかったことが発覚してニュースにもなったが、結局、「発言した人が勘違いした。幹部の指示はなかった」と結論したらしい。

第三者を語れば、それが免罪符になるらしいが、俺は信じない。福島原発の重要部分の検証を免れる「現場は暗くて見えない」という発言が、なぜ対応者1人でなせると言うのだ。相手は国会が送り込んだ検証委員会だ。国会議員に「原発賛成、原発で金儲け賛成」を唱える信者を多く持つ東京電力ではないか。充分に対策を練り、巧くやり過ごした、としか俺に思えない。

もちろん、信用に値する第三者委員会もあろうが、第三者委員会ってなんだろうね。

 


裁判村は、今日も平和に

2013-03-13 | Weblog

 

村木厚子さんを犯人にするために、いや検察の権威を守るために、「犯人と決めた人を有罪にするためには、何をしても許される」検察の伝統を、ほんの少し踏み外して証拠の改ざんをした前田恒彦さん、今、、どこの刑務所で、何をしてるかねえ。

今朝は、」前田さんと同じ捜査をしていた国井弘樹検察官に対する「懲戒処分」は「罷免には当たらない」とした判断をしたとの報道があった。「検察官の的確性がないとまでは言えない」と判断したとか。ホントかよ?と言いたいが、これを判断した「検察官的確審査会」と言うのは、国会議員が6名、最高裁判事と日弁連会長などが5名の、計11名で審査したと言うのだから、まあ当然の結果だろう。

大体、国会議員に検察を正しく審査できる人が何人いるかねえ。警察と検察に尻尾を捕まれているような連中が多くて、とても検察に逆らえまい。

最高裁判事に日弁連会長ねえ、裁判村の住人。仲間の検察を守り、本日も平和だ。

しかし、この国井弘樹さん、今は法務総合研究所の教官だって。何を教えているやら。もしかして自分の体験からの、絶対にばれない証拠改ざんの方法だったりして。

いやいや、平和平和!


笠間に言われたいかねぇ

2013-03-13 | Weblog
柔道界の問題に付いて、第三者委員会が提言を公表した。
閉鎖的な柔道界の改革に付いて、あれこれを言っているが、当たり前のことばかりで、それすらもなし得ないで来た古さと言うか、強ければ良しとして来た特異社会の異常を指摘したというところだ。
第三者委員会というと、どこにでも顔を出すのが元検察官で、ここには笠間治雄前検事総長が委員長として出ている。しかも、「場当たり対応で組織として未成熟だ」などと言ったらしいが、社会は、笠間辺りの、こんな言葉を素直に受け入れて聞けるのだろうか。
笠間治雄が検察で行って来たことは、確かに「成熟した組織」の巧みさだったかも知れない。「検察の理念」とか称して公表した自己改革宣言などは、柔道一直線で生きてきた人たちには、とてもなし得ないことだったろう。不正義を正義と言いくるめ、出来もしないことを「やる」かのごときに宣言して社会を欺くことなどは、何時も正義を謀り、真実を欺くことに慣れた「成熟組織」の検察にしかなし得ないことだ。
言うは人によらず!笠間治雄が言っても良いこては良いが、検察が社会に成している犯罪行為を思うと、俺は素直には聞けない。そして、この犯罪組織経験者を、何時も第三者委員会に入れて有り難がる社会が、ますます検察を不正義の組織のままにのさばらせてしまうのだと思っている。
但木敬一、樋渡利秋、大林宏、笠間治雄、この4人の検事総長体験者たちを相手にしても構わないので、1度、裁判や社会正義など、色々な問題で議論をしてみたいものだ。徹底的に言い負かして、検察の犯罪性を暴いてやるのだけどなぁ。