スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典東京盃&スピノザ―ナ15号

2017-10-05 19:35:03 | 地方競馬
 昨晩の第51回東京盃。山崎誠士騎手が3日の8レースで落馬して頭頚部を痛めたためシゲルカガは森泰斗騎手に変更。
 ナックビーナスははっきりと出負けしました。先手を奪ったのはシゲルカガ。この後ろにコーリンベリー,トウケイタイガーでしたが,ニシケンモノノフもこれに加わっていきました。好位グループはサトノタイガー,スアデラ,ブルドッグボスの3頭でこれに差がなく追走したのがショコラブラン。ここから少し差が開いてキタサンミカヅキとドリームバレンチノが追走するという隊列。最初の600mは35秒2のミドルペース。
 3コーナーを回るとシゲルカガ,コーリンベリー,トウケイタイガーの3頭は雁行。外から追い掛けてきたのがブルドッグボス。コーナーの途中でシゲルカガは一杯になり,コーリンベリーが先頭で直線に。トウケイタイガーにはあまり伸びがなく,その外のブルドッグボスの方が2頭を抜いて先頭に。内を突いたニシケンモノノフには追いつくだけの勢いはありませんでした。しかし外からキタサンミカヅキとドリームバレンチノが併せ馬のように追い込み,ドリームバレンチノは脚が止まりましたがキタサンミカヅキは最後まで伸びてブルドッグボスを差して優勝。ブルドッグボスが半馬身差で2着。ニシケンモノノフが4分の3馬身差で3着。馬群の中を割ったショコラブランがクビ差まで迫って4着。
 優勝したキタサンミカヅキアフター5スター賞に続き転入後の連勝で重賞初制覇。JRAでオープンを勝っていたとはいえ,近況の実績は明らかに下だっただけに,転入することでこれだけの変わり身を見せたことは正直にいって驚きでした。上位入線馬は実力上位の馬たちで占められているので,確かにそれだけの力があるとみなければならず,今後も注目していかなければならないでしょう。ただ,勝ち時計の1分12秒1というのは不可解なほど遅いといわざるを得ないので,メンバーの質こそ低くなかったもののレースそのもののレベルはあまり高くはならなかったという可能性はなきにしもあらずです。父はキングヘイロー。母の父はサクラバクシンオー。母の半兄に1998年の埼玉新聞杯を勝ったキタサンシーズン
 騎乗した浦和の繁田健一騎手はこの馬のパートナーとなって連勝。重賞は初勝利。管理している船橋の佐藤賢二調教師はジャパンダートダービー以来の重賞7勝目。東京盃は初勝利。

 スピノザ―ナの15号に掲載されている論文の概略です。
                                     
 上野修の論文は,『国家論Tractatus Politicus』における法lexおよび権利jusの両義性の論考です。ここでいう両義性は,哲学的なものと政治的なものという意味に解釈してよいでしょう。基本的に政治論に関わる論考なので,哲学を主題としたこのブログでは詳しく扱いません。ただ,スピノザがいう自然権jus naturale,naturale jusについて,僕の知らなかった事柄が含まれていました。僕は自然権は哲学的概念として解しますので,このことについて本論と別にいずれ言及します。
 次が平尾昌宏の論文で,これは『スピノザ往復書簡集Epistolae』を作り直すことを主題にしています。これは僕の関心を惹きませんでした。
 次は矢島直規でこれはヒュームDavid Humeの哲学とスピノザ主義の関連性の論考です。僕はヒュームの哲学はよく知らないので扱うことができません。ただし,ここでいわれているヒュームについては関心を抱きましたので,それについては本論外でいずれ言及するでしょう。また,スピノザの哲学と関連する部分で疑問を抱く点があったので,これについてはすぐ後にその疑問を示します。
 次は高木久夫で,『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』関連です。僕が最も関心を抱いたのはこれで,高木は『神学・政治論』にはある捏造があるといっています。高木の言い分は正しいだろうと僕は考えます。ただしこれは『神学・政治論』の主旨に関係する捏造ではないので,やはり本論とは別にいずれ言及するということにします。
 その次に,吉田和弘による工藤喜作のインタビューがあります。事前に吉田の解説があり,吉田に答えた形で工藤が話した事柄がまとめられています。僕はこれを工藤の絶筆と表現しましたが,実際には工藤は話しただけで書いたのは吉田です。ただし校閲は工藤が行っていて,それが最後の仕事であったとされていますから,僕は工藤の絶筆といういい方をしました。
 この後に柏葉武秀による『スピノザ哲学研究』の書評があります。この本については僕もすでに書いたので,加えることはありません。
 最後に寅野遼が,ライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizのふたつのメモを翻訳し,それに解説を加えています。これについても僕は何も書きません。
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