スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

川崎スパーキングスプリント&一般的な合倫理性

2023-06-14 19:47:20 | 地方競馬
 習志野きらっとスプリントトライアルの昨晩の第3回川崎スパーキングスプリント
                                        
 発馬後の加速力の違いでキモンルビーがわりと楽にハナを奪いました。エンテレケイアとプリモパイソンとマッドシェリーの3頭が追い,その後ろにコウギョウブライトとティアラフォーカスとカプリフレイバー。さらにコパシーナとモンゲーハガネが続き,その後ろのムジックとナガタブラックまでは集団。2馬身差の最後尾からプリマジアという隊列。ハイペースでした。
 3コーナーでは前の隊列がキモンルビー,プリモパイソン,マッドシェリー,ティアラフォーカスの順になり,2馬身差で内を回ったエンテレケイアでさらにコウギョウブライトとモンゲーハガネが並んで外を追い上げる形に。直線に入ると逃げたキモンルビーが追ってきた馬たちを突き放していき,鋭く逃げ切って優勝。早めに単独に2番手に上がったプリモパイソンに,直線も内から追ってきたエンテレケイアが並び掛けたところでフィニッシュ。3馬身差の2着にプリモパイソンが粘り,エンテレケイアがアタマ差で3着。
 優勝したキモンルビーは昨年の船橋記念以来の勝利で南関東重賞2勝目。それ以降は勝てていませんでしたが,1200mのレースを除けば2着が6回,3着が1回ときわめて堅実に走っていました。この距離でも発馬後の加速力で他を圧倒しているように,速力が持ち味の馬ですから,距離は短いほどよいということになるのではないでしょうか。父はコパノリチャード。母の父はサウスヴィグラス
 騎乗した大井の御神本訓史騎手は先週の東京ダービーに続いての南関東重賞63勝目。川崎スパーキングスプリントは初勝利。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞28勝目。川崎スパーキングスプリントは初勝利。

 ここまでまとめてきたことから理解できるように,理性ratioに従うことによって生じる感情affectusからであれ,愛amor以外の受動感情からであれ,愛が抑制されあるいは除去されるという場合に,抑制された愛についてそれを合倫理的ではないということはできません。つまり愛が抑制されたり除去されたりする場合には,愛が一般的に合倫理的な感情であるということには何の影響も及ぼさないのです。したがって,受動的な愛が愛を抑制したり除去したりするということがあるとしても,抑制された愛に関しては,愛が一般的に合倫理的であるということには影響を及ぼさないことになります。愛は有徳的である場合にも生じ得る感情ではありますが,理性に従うことによって生じる感情が,受動的な愛を抑制したり除去したりしたとしても,抑制されたり除去されたりした愛が,一般的に合倫理的な感情であるということには影響しないのですから,たとえ理性に従うことによって生じる愛が,受動的な愛を抑制なり除去するなりしたとしても,抑制されまた除去された愛が一般的に合倫理的であるといえることになります。したがって,XのAに対する愛がBに対する愛を抑制するなり除去するなりしたときに,XのBに対する愛に関しては,一般的な愛の合倫理性には何ら影響を与えません。いい換えれば,それに何らかの影響を及ぼすとすれば,抑制するなり除去するなりする方の愛,この場合でいえばXのAに対する愛の方であることになります。
 このとき,Xにとっては愛は個別の感情で,Aに対する愛とBに対する愛は別個の感情なので,合倫理性を別個の対象に該当するものと解するなら,やはり一般的な愛の合倫理性には影響を与えません。なぜなら,XのAに対する愛はAに対して合倫理的な感情であり,Bに対する愛はBに対して合倫理的な感情であるということになるからです。一方,Aに対する愛が,Bに対する愛を抑制しているあるいは除去しているのは事実なので,XのAに対する愛は,Bに対しては合倫理的ではないとみることもできないわけではありません。そしてこのように解する場合は,愛の一般的な合倫理性に影響を及ぼすことになるといわざるを得ません。
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