スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

出会い&福祉乗車券

2022-03-14 19:04:24 | 歌・小説
 『漱石と三人の読者』の中で,読者によって読解が異なることになるということの一例が.『三四郎』のテクストから例証されています。これは,三人の読者というのが何を意味するのかということも分かりやすく説明できると思いますので,ここでそのことを詳しく紹介します。
                                        
 石原が示しているのは,三四郎と美禰子が初めて出会う場面,二の中盤です。三四郎は同郷の先輩である野々宮を,理科大学に訪問します。野々宮はそこで光線の圧力の研究をしています。三四郎はその研究室で野々宮の研究の内容などを話してから,別れてひとりで外に出ます。研究の関係から研究室は暗いのですが,外はまだ西日が照っていました。これは三四郎の入学の直後のことで,当時の大学は9月が入学でしたので,9月のことです。外に出た三四郎は森の中に入り,池の傍にしゃがみました。以前に紹介した三四郎の想起は,このときに生じています。
 池を見つめていた三四郎が目を上げると,左手の岡の上にふたりの女が立っていました。このうちのひとりが美禰子でもうひとりは看護師です。このふたりが坂を下りてきました。坂の下に石橋があり,三四郎がいるのは石橋の対岸で,ふたりはそのまま石橋を渡って三四郎の方に歩いてきました。このときに美禰子が,手にしていた白い花を三四郎の前に落としていきます。三四郎はその花を拾い,鼻を近づけましたが大した香りはありませんでした。それでその花を池の中に投げ捨てます。そのときに三四郎は名前を呼ばれます。三四郎を呼んだのは野々宮でした。野々宮が立っていたのは石橋の向こう側,つまり美禰子と看護師が三四郎の前を通り過ぎる前にいた方角です。三四郎は石橋の上まで行って,野々宮と簡単な話をします。野々宮はポケットから何かを探し出そうとしましたが,それを探し当てることはできませんでした。三四郎に分かったのは,野々宮のポケットには封筒が入っていて,封筒に書いてある文字が女の筆跡であるということだけでした。
 この部分は,一般的には美禰子が三四郎を誘惑したというように読めます。この部分は長いので,テクストを実際に読んでもらうほかありませんが,読めば確かにそのように読解できると思います。

 9月23日,木曜日。午後8時55分にピアノの先生から電話がありました。26日にピアノのレッスンが予定されていて,その開始時刻の通知でした。
 9月24日,金曜日。妹の福祉乗車券を郵便局で購入しました。妹の福祉乗車券は10月1日から翌年の9月30日までという期間になっていますので,この時期に購入するのは毎年の恒例です。だれでもこの期間になっているのかということは僕には分かりません。妹の誕生日が9月14日ですので,妹の場合はそれと関連しているかもしれません。価格は1200円です。これを購入した後で,妹を迎えに行きました。この日は出勤日に該当していましたので,迎えに行ったのは通所施設です。福祉乗車券は路線バスに乗車するために必要なものですが,あくまでも期間中に有効なものを使用しなければなりません。ですからこの日の帰りに妹が使用した福祉乗車券は,この年の9月30日までのもので,この日に購入したものは10月1日以降に使用を開始しています。健康保険証などは入手すれば期間前から使用することができるのですが,それとは異なります。
 9月26日,日曜日。8月22日に横浜市長選挙がありましたが,そのときに磯子区から選出されていた市議会議員がひとり立候補しました。このために市議会議員に欠員が生じたので,この日にその補欠選挙がありました。なので妹と一緒に投票に行きました。23日に電話があったように,この日はピアノのレッスンもありました。このレッスンは投票からの帰宅後で,午後4時からでした。
 9月27日,月曜日。妹を送りました。この日は在宅でしたから,送ったのはグループホームです。帰宅後,横浜市の専用のホームページから,妹の新型コロナウイルスのワクチン接種の予約を入れることができました。このページはこの頃は月曜に更新されることが多かったので,それで空きがあったのだと思います。予約を入れればその日は接種のために妹を家に連れて帰っておかなければなりませんし,副反応が生じることも考慮すれば,その後も何日かは休ませる必要があると思えました。なので予定を変更する必要があり,グループホームのその内容を電話連絡しました。
コメント
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