スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

思想の自由と良心の自由&2021年4月の通院

2021-08-22 19:35:32 | 哲学
 生存権の範囲がどこまで広がるのかということを考察したときに例示した,第二部定理一七に依拠する知覚perceptioの例は,一般的には思想の自由libertasとか良心の自由といわれる概念notioに妥当します。ここでも僕はそれを,人間がなし得ることという意味での自然権jus naturaeの範疇で考えているのであり,法的な概念としていわれる場合の思想の自由や良心の自由と混同しないように気を付けてください。
                                   
 僕はある種の思想の自由や良心の自由が,生存権の一部を構成するといいます。しかしこのいい方が分かりにくいのであれば,ある種の思想の自由やある種の良心の自由は,現実的に存在する人間が,放棄したり譲渡したりすることができないような自然権の一部を構成すると僕は考えていると理解してもらえればいいです。一般的には生存権というのは,人間の身体humanum corpusに関連する事柄をいうのであって,人間の精神mens humanaに関連する事柄についてはいわないといわれれば,それは確かにそうであるということを僕は認めるからです。しかし一方で,僕は人間の精神に関連すると考えられる,思想の自由とか良心の自由というのも,実際には人間の生存権の一部をなす権利ないしは力potentiaであると考えているということにも,留意はしておいてほしいです。そもそもある人間の精神というのは,その人間の身体の観念ideaのことをいうのですから,もしある事柄が人間の身体の生存権の一部を構成するなら,その限りで同じことが人間の精神の生存権の一部を構成していると考えるべきだからです。他面からいえば,良心の自由や思想の自由の,少なくとも一部が人間の生存権の一部を構成するといわれるとき,そのときに人間の身体に生じている何らかの運動motusは,その人間の生存権の一部を構成するのです。
 このことは,岩波文庫版で旧版の117ページ,新版で140ページの,第二部自然学②要請三に依拠します。現実的に人間の身体が存在すれば,その身体は多くの物体corpusから多様な刺激を受けるafficiのです。いい換えればそうした刺激を受けずに存在するということは不可能なので,この力を人間は放棄したり譲渡したりすることはできません。しかるにこのときにそれがその物体の本性naturaを含む刺激であれば,その人間の精神はその物体が現実的に存在すると知覚するpercipereのです。これは認識cognitioなので思想の自由や良心の自由に該当し,かつ放棄することも譲渡することもできない力なのです。

 4月24日,土曜日。この日は土曜レクリエーションが予定されていました。なのでこの週は妹を迎えに行かなかったのですが,蔓延防止措置が適用されていたため中止になりました。つまり妹はずっとグループホームにいたことになります。
 4月26日,月曜日。内分泌科の通院でした。
 病院に到着したのは午後2時5分でした。中央検査室では待機している患者がいませんでした。すぐに採血をすることができましたので,その後に採尿をして,最後に注射針の処理をしました。
 診察が開始になったのは午後3時35分でした。事前に分かっていたことですが,この日から主治医が交代しました。
 HbA1cは7.4%でした。3月よりも低下していたことになります。低血糖は全体の4.6%で,夕食前と就寝前の時間帯に集中していました。割合でいうと,夕食前は全体の10.0%が低血糖で,就寝前は全体の9.1%が低血糖でした。3月の通院のときの低血糖は全体の1%でしたから,低血糖が増加した分だけ,HbA1cが低下したと考えられました。HbA1cは7.4%でも正常値よりはだいぶ高いですが,Ⅰ型糖尿病患者の場合には,正常値の範囲内に収まることが必ずしも好ましいことではありません。このときの値でいっても,HbA1cが低下したというのはそれ自体ではよいことであったとしても,その原因が低血糖の増加によるものであるなら,むしろ身体にとっては負担が大きく,好ましい現象とはいえないのです。なのでこのうち,就寝前の低血糖は減少させようということになり,夕食前に注射している超即効型のインスリンであるヒューマログの量を,0.01㎎減らすことになりました。前夜までは0.09㎎を注射していましたので,この日の夜からは0.08㎎の注射になったということです。
 この日もこれ以外には何も異常が出ていませんでした。これは3月に続いてのことになります。
 薬局にはインスリンも注射針も在庫がありました。帰宅したのは午後5時5分でした。
 4月30日,金曜日。妹を通所施設に迎えに行きました。
 5月6日,木曜日。ゴールデンウィークが明けたので,妹を通所施設に送りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする