スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋聖戦&注意点

2011-06-25 21:13:31 | 将棋
 自動車産業の町,愛知県豊田市での対局となった第82期棋聖戦五番勝負第二局。
 千日手指し直しとなり深浦康市九段が先手に。羽生善治棋聖の角交換四間飛車でしたがこれには意表を衝かれました。相穴熊へと進展。玉を固め合い,馬を作り合うという息の長い将棋に。下図から観戦開始。
                         
 飛車取りなので逃げる一手。△3一飛と寄り,▲2二馬と入らせてから△6一飛と逃げました。僕には損得はよく分かりませんでした。先手はと金作りを目指して▲4四歩の突き出し。△4二歩と受けたのは仕方ないと思います。▲3ニ馬△6四歩▲4二馬△5二金▲3ニ馬△4二歩。と金を作る,作らせないの争いがここで一段落。先手は一歩を入手。後手は金が離れて歩切れになったので,わずかながら先手が得をした折衝だったと思います。ここから▲7五歩△6三馬は予想手順。そこで▲7六銀と進出しました。△8四桂と打ちましたが,この手は意外でした。▲8六歩と突いてしまうかもしれないと思いましたが▲7七銀引。後手もどう指していいのか難しいところと思いましたがシンプルに△7六桂。▲同馬と思っていましたが▲同銀(第2図)でした。
                         
 ここも指し手が難しそう。それでも△6五銀は検討していた手のひとつ。そこで▲8六歩。△7六銀はこの一手と思っていました。ここも▲同馬を考えていましたが▲同飛。△6五歩はあまり考えていませんでしたが次の▲8七銀打はさらに驚きでした。ここは△6六歩を検討していましたが△6六銀。▲5六金を検討していましたが▲同金。△同歩▲同飛△5七成桂までは予想通り。そこで▲7六馬と引きつけましたが,手順としてはどことなくちぐはぐになっているようにも感じられました。ここはどうやるかまったく見えませんでしたが△6四馬は意外でした。▲8五馬はいいかどうかは別にやりたくなる手。△5五馬は継続手で,こうなれば▲6一飛成△同金(第3図)は必然。
                         
 一段目に飛車を打つのではないかと思っていましたが▲4六金。△8八馬▲同玉はこれ以外に考えられないところ。△6九飛は予想通りでこれはかなり厳しそうに思いました。適当な受けが思い浮かびませんでしたが指されたのは攻防の▲3六角。△6八飛成は当然で▲7八飛はいかにも辛い感じですが仕方がないように思いました。△7九銀は逃がすような感じもありやりにくいかと思っていました。▲9七玉はこの一手。△7八龍は手順からこうでなければ不自然と思います。▲同銀もこの一手。端玉には端歩といいますがここでの△9四歩(第4図)はまったく思い浮かびませんでした。
                         
 ▲3一飛は詰めろ。△6二金寄はこれ以外に考えられませんでした。▲7七銀打は考えていませんでした。角を渡しても詰まないようにした手と思いましたが,ここで受けるのでは辛いのではないかと瞬間的に感じました。第4図に進めた以上は△9五歩だろうと思ったのですが△4八飛でした。検討したのは▲8一角成△同王▲6三馬△7二金打というような手順でしたが▲5八桂と打ちました。今度こそ△9五歩。▲8七玉の早逃げに△5八成桂。対して▲6三歩の攻め合いですが,後手玉に王手が掛からない形になりましたので後手大チャンス。△8八金と打っていけば▲同銀△同銀成▲同玉△7九銀▲8七玉までは必然。次の△4六飛成もごく自然。▲7七銀打(第5図)と受けるのも仕方なさそうに思いました。
                         
 △3六龍はここで一気に決めにいったと思える手。▲同歩はこの一手。△5四角は攻防手。ここまで粘ったのですから▲7六金もこうやると思いました。△6四桂と追撃。もう▲6二歩成は仕方ないという感じ。まだ後手玉には王手が掛かりませんから再度の△8八金。▲同銀△同銀成▲同玉△7六桂▲同馬△同角▲6一飛成まで検討の通り。△5四角打を考えていましたが△7九銀。▲7七玉はこの一手。そこで△5四角と引きました。考えていたのは▲6五銀でしたが指されたのは▲6五桂。△9九角と王手したので▲7六玉△5五角成は一本道。▲6六金を考えていましたが▲8一龍が指されました。ここでようやく勝負の帰趨を把握。あとは指し手を見守ることに。思っていたよりてこずった感もありますが,検討を再開するほど切迫した局面には至らず,後手が押し切っています。
 200手越えの大熱戦を制して羽生棋聖が連勝で防衛に王手。第三局は来月2日。深浦九段の先手だと思います。

 ここ2回は,М先生の診察が始まるまで,かなり長い時間を待たされました。こういう時間は僕は本を読むのが常です。たとえばこれは昨年のことになりますが,家に残っているインスリンを注射するための針の残量を間違ってМ先生に伝えてしまったため,その処方箋を入手するためにみなと赤十字病院まで行かなければならなかったことがありました。実際にはこのときはほとんど待つことなく診察をしてもらえたのですが,事前の病院とのやり取りの中では,かなり待たされそうな雰囲気がありましたから,本を持っていっていたということは,このブログにも書いておいた通りです。それと同様にこういう場合にも本を読んで時間を潰すのですが,総合内科の定期診察の場合にはちょっと事情が異なります。これは,僕の通院が,必ず月曜日に設定されているということと関係します。
 これも以前に書いたことがあると思いますが,現在の僕の場合,読む本というのは非常に限られています。スピノザ,ドストエフスキー,夏目漱石。この3人に関係するものか,そうでなければ競馬や将棋,NOAHなど,このブログの題材として扱っているものだけ。このうち,競馬の週刊誌である週刊競馬ブックというのを僕は読んでいまして,これが月曜に発売。検査のために通院する時点ではまだ発売していませんが,午後3時の診察の時点ですと,予め入手しておくことが可能です。よって待ち時間はそれを読んでいます。そういう意味ではほぼ2ヶ月に1度ではありますが,通院の日が月曜というのは,僕にとってはまことに都合がよいと感じています。
 それからこの日の診察では,インスリンの注射する量の配分が変更となったこと以外に,М先生の方から注射に関する注意点を指摘されました。これは,注射する部位がしこりのように堅くなっていないかどうかを確かめるものでした。
 インスリンは皮下に注射するものであり,僕は一貫して腹部に注射していることは前にも書いた通りです。そしてこれはおそらくインスリンを自分で注射している多くの人は同様だろうと思います。もちろん腹部といっても広いですから,いつもいつも同じところに打つというわけではありません。むしろ意識的にその位置は変えます。これはこのときにМ先生が言ったように,注射する部位が堅くなってしまうことを避けるためのものです。
コメント
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