スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞北海道スプリントカップ&能動と受動

2011-06-16 20:30:50 | 地方競馬
 やや貧弱なメンバーになったかなという印象を受けた第15回北海道スプリントカップ(動画)。
 ミリオンディスクが枠入りをかなりごねたので発走態勢が整うまで非常に時間を要しました。ガブリンは出遅れ。好発はヤサカファインでしたがエレガントスピーチを行かせて2番手での追走。ミリオンディスクはこの2頭の後ろの集団の一角,この後ろをマルカフリートが追走。
 直線に入るとヤサカファインが先頭に。ミリオンディスクも馬群を割ってはきたものの前に届くほどの脚はありません。むしろ大外に出されたマルカフリートが鋭く伸び,粘るヤサカファインを捕えて優勝。ヤサカファインが2着でミリオンディスクも3着を確保と,実力が上と思われた3頭による順当な決着となりました。
 優勝したマルカフリートは昨年の6月から11月にかけて4連勝。休養に入り今月のオープンを叩いての参戦。5歳ですがまだ9戦しかしていませんから,上積みも期待できたところ。もう少し長い距離でも対応することは可能なのではないかと思います。母の父がタヤスツヨシ。輸入基礎繁殖牝馬はファンシミンで,伯父に1993年,1994年とJRA賞最優秀障害馬のブロードマインド
 騎乗した福永祐一騎手,管理している増本豊調教師はこのレース初勝利。

 もうお分かりいただけたのではないかと思いますが,僕と,僕が理解する上でのマシュレとの大きな差異,橋を架けることができないほどの深い谷というのは,実は今回のテーマとして設定している第一部定義四に直接的に関係しているわけではありません。それよりもむしろ,スピノザが知覚と概念とをはっきりと分けて考える場合において,知覚とはどういうことであり,また概念とはどういうことであるのかということの解釈の部分に関わっていると僕は考えるのです。さらにいうならば,スピノザがこのように知覚と概念とを分けて考えるときには,知覚とは受動的な認識であり,概念とは能動的な認識にほかならないわけですから,もっと一般的に,スピノザがいう意味での受動というのをどのように解釈し,また能動というのをどのように解釈するべきであるのかという点が,マシュレと僕とを隔てているポイントなのだと僕は考えています。もっとも,人間の精神による事物の認識作用というのはあくまでも思惟作用ですから,もう少しだけ限定して,一般的な意味において精神の能動ということがどのようなことを意味し,また精神の受動ということがどのようなことを意味するのかということの判断の点における差異であるということはできるかもしれません。
 いずれにしても,このようなことは,今回のテーマである第一部定義四において考えるべき範囲を逸脱しているように僕には感じられます。しかし確かに,こうしたことはまたスピノザの哲学の理解においては重要なことであり,少なくとも僕自身が精神の能動ということをどのように捕え,また精神の受動ということをどのように理解しているのかということについては,その立場を明らかにしておく必要はあるのだろうと思いますし,またその根拠というものを示す必要もあるだろうと思います。よってその点については,次の考察のテーマとして新たに設定して探求していくということにして,とりあえず今回の第一部定義四の考察に関しては,ここで一区切りをつけるといううことにします。
 ということで第一部定義四の考察は今日で終了ということにします。次のエントリーからまとめに入り,ブログの方針通りに糖尿病共生記を挟んだ後,精神の能動と精神の受動の問題を考えることにします。
コメント
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