スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東日本大震災復興支援農林水産大臣賞典関東オークス&第一部定義四まとめ②

2011-06-18 18:48:49 | 地方競馬
 3歳ダート牝馬の頂点を決するという位置づけの第47回関東オークスは,15日の夜に川崎競馬場で行われました。
                         
 ここが初ダートとなったピュアオパールが主張しての逃げ。マルモセーラ,カラフルデイズ,リアライズノユメと,JRA勢が前を占める展開。それほど早いといえるようなペースではなかったのですが,わりと縦長になりました。
 ピュアオパールは快調に飛ばし,3コーナーを回るとリアライズノユメとマルモセーラは苦しくなって後退し始め,カラフルデイズが2番手に。直線に入ったところではピュアオパールが差を広げたのですが,川崎はそれなりに直線があり,諦めずに追い掛けたカラフルデイズがゴール前でクビだけ差し切って優勝。ピュアオパールが2着。やや出負けして先行勢の後ろからの競馬となったマニエリスムが3着。
 優勝したカラフルデイズは前々走の条件戦を勝って前走がオープンで5着。牡馬相手のオープンで掲示板を確保した馬はこのレースでは勝ち負けという傾向。そういう意味では今年は平年並みレベルで,傑出した強さがあるというわけではないと思いますし,3歳牝馬のトップというわけでもないでしょう。これまで1400までしか経験がなく,一気の距離延長は課題でしたが,騎手がそつなく乗ったのも勝利の一因と思われ,その点では内枠も幸いしたと思います。本質的にはもっと短い距離の方がいいのかもしれません。父がフジキセキで母の父はクロフネ。曾祖母の孫に1999年の小倉3歳ステークスを勝ち,重賞勝ち馬も産んでいるアルーリングアクト
 好騎乗をみせた岩田康誠騎手は一昨年以来の関東オークス2勝目。管理している藤原英昭調教師は関東オークス初勝利です。

 一方で,第一部定義三の立場が名目的であるという理由によって,第一部定義四の立場もまたすべからく名目的に判断されるべきであるというようには僕は考えません。というのは,僕は第一部定義六の立場というのは,スピノザが神の実在を証明する方法のうちのひとつである存在論的証明からして,それ自体で名目的ではなく実在的な定義であると考えるからです。そして第一部定義六が実在的な定義であるのなら,第一部定義四を実在的な定義であるとみなす条件,いわばその実在的条件というものを満たしていると考えるからです。したがって,『エチカ』の諸部分において,神の属性というのが議論の対象となる場合には,その属性というのを第一部定義四に訴えて理解する限り,第一部定義四というのは名目的にではなく,むしろ実在的に理解されるべきであろうと考えるのです。
 ただし,ここではひとつだけ注意しなければならないことがあるように思います。というのは,第一部定義六をそれ自体で実在的な定義であると僕が理解するとき,実際に実在的であるといい得るのは,神であるというよりは絶対に無限な実体のことであるという意味を含んでいるからです。第一部定義六はそうした絶対に無限な実体のことを神というと定義しているわけですが,絶対に無限な実体についてそれを神といわなければならないような理由というのは,『エチカ』のどこをどう読んでも発見することができません。僕自身,神という名で呼ばれるに相応しいものがあるとすれば,それは絶対に無限な実体をおいてほかにはないということには同意しますが,ここには明らかに神に関する唯名論的観点というのが導入されていると考えます。したがってもしもそうした観点に立つならば,第一部定義六もまた名目的定義でしょうし,そもそも神というものを実在的に定義するということ自体が僕には不可能であるように感じられます。いい換えれば,スピノザの立場もそうだと考えられますし,僕などはさらにそうかもしれませんが,実際にはこれは無神論に近い考え方だと思います。
 ただしそれを絶対的に無限な実体の定義と考える限りでは,第一部定義六というのは確かに実在的定義であるのであって,よって第一部定義四もその限りにおいては実在的に解釈し得るというように考えるのです。
コメント
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