スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

福井記念&インスリン

2009-06-29 19:17:20 | 競輪
 ふたつのGⅠに挟まれる開催となった福井記念の決勝
 並びは萩原ー望月ー鈴木の南関東,柴崎ー坂上ー朝日の中部,村上ー市田の近畿で,佐藤が単騎。Sは坂上が取って中部の前受け。佐藤が4番手に入り5番手に村上。南関東が7番手以降。萩原が残り2周のホームから上昇し,バックで柴崎を叩くとさらにその上を村上。佐藤がこのラインに切り替え3車で叩くと打鐘から柴崎の巻き返し。しかし村上が突っ張って先行争いとなり,結局は村上の突っ張り先行に。バックから萩原が満を持して捲っていきましたがこれは市田が好ブロック。返す刀で市田が発進しましたが,マークとなった佐藤が悠々と差して優勝。市田が2着で萩原の勢いをもらった望月が3着。
 優勝した福島の佐藤慎太郎選手はGⅠも勝ったことがあり,3,4年前まではトップクラスで活躍していた選手。まだ32歳ですから老け込む年齢ではないのですが,なぜかその後は落ち込んでいました。ここも冒頭に記した理由で強力メンバーとはならなかったのですが,今開催の脚は全盛期かそれを上回ると思わせるもので,復活なったとみていいのではないでしょうか。もとより北日本は先行勢がしっかりしていますので,またビッグ戦線で活躍してくれるものと思います。記念競輪はこれがおよそ6年ぶりで,4勝目です。

 血糖値が高くなるということが身体において生じるのが糖尿病であるということはこれでご理解いただけたと思います。しかしこれはあくまでも症状であって,ひとつの現象。再び第一部公理三でいえば結果に該当する部分なのであって,高血糖状態に陥るのにはそれだけの原因があります。そのときに大きく関与するのが,インスリンという名前のホルモンのひとつです。
 だれでも食事をすれば血糖値は上昇します。これは異常でも何でもありません。しかし高血糖状態が持続するのは人間の身体にとってマイナスですので,これを下げようとします。『エチカ』でいえばこれは第三部定理七のコナトゥスという,自己保存を意味する概念で説明できるでしょう。そこで,すい臓からインスリンというホルモンが分泌されるのです。
 ただし,インスリンは直接的に血液中のブドウ糖に働きかけ,これを分解するとかいうような働きをするわけではありません。そうではなくて,この糖分が血液中から細胞の中に取り込まれるのを扶助するような役割を果すホルモンです。この結果,糖分は細胞内に移動するので,血液中の糖分はある程度まで,すなわち食前の正常とされる値まで低下することになります。
 なお,インスリンというのはこのように,食後に多く分泌されるホルモンではありますが,こうした分泌のほかに基礎分泌といわれる分泌があって,これは常に分泌されているとお考え下さい。
 重要なのは,こうした働きをするホルモンが,人間身体にあってはインスリンのみであるということです。よってそれが質的なものであれ量的なものであれ,インスリンの分泌に関して何らかの問題がある人間の身体に生じますと,この人間は血液中の糖分を細胞内にまったく,あるいは十分に取り込めなくなり,高血糖の状態が持続するということになります。つまり糖尿病の原因は,インスリンの分泌に関わる何らかの異常であるということになります。
コメント
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