初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

財務諸表・銘柄分析へ活用

2013-06-09 14:30:53 | 株・いろいろ
 財務諸表のおさらいをしてきましたが、

 (今さら言うまでもありませんが)この知識は銘柄分析に利用できますね。

 投資銘柄を選定するときのモノサシは、必要なつど書いてきていますが、

 「銘柄選別3大尺度」ともいうべき、

 利回り、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)があります。

 複雑化が進む現在の株式市場では、

 こんな単純なモノサシでは、と思われるかもしれませんが、

 依然として有用性の高い実績がありますので、

 さらに理解していただくために、

 おさらいをしていくことにします。

 

 

 

来週は明るいスタート?

2013-06-08 09:25:52 | 株・いろいろ
 4日(火)に「下げすぎの指標も」と題した文を載せましたね。

 昨日現在、その感がさらに強まっています。

 ◎日経平均株価の終値が25日移動平均株価に対してマイナス9.8%となりました。

 (4日にも書きましたが、マイナス5%は下げすぎと言われます。)

 ここまで下げると、フツウは?反発します。

 ◎騰落レシオが76.91%と、経験則上、下げすぎとされる70%台に入りました。

 ◎昨日のシカゴ日経平均株価先物が13220円で終わりました。

 これは、大証の先物に対してはなんと540円高、

 東証の終値に対しても340円上回っています。

 いろいろ外部材料がはやされていますが、

 とりあえず来週は明るいスタートになりそうですね。

連結財務諸表について3

2013-06-07 09:23:43 | 株・いろいろ
 連結決算は、子会社や関連会社などを含めたグループ全体を反映させるのですが、

 グループとは:

 ◎親会社の出資比率が50%を超える子会社

 ◎親会社と子会社の合計の出資比率が50%を超える孫会社

 が含まれます。

 さらに、

 ◎出資比率が20~50%の非連結子会社は「持ち分法」という会計手法で連結決算に反映されます。

 なお、持ち分法とは、

 出資比率に応じて関連会社の利益を比例配分するのです。

 以上のように2000年からは、

 役員派遣など経営への支配力・影響力などを加味する、

 実質支配力基準が導入されたのです。

 

連結財務諸表について2

2013-06-06 09:27:32 | 株・いろいろ
 昨日書いた後半の問題点を解消するために、

 1977年にスタートした連結決算制度は、段階的に規制が強まってきており、

 2000年には連結決算が単独決算よりも重要であると規定されました。

 財務諸表も、

 貸借対照表・損益計算書・剰余金計算書・キャッシュフロー計算書・付属明細書

 の5つを連結ベースで作成するようになっています。

 この結果、

 グループ間での決算操作の余地が極めて小さくなり、

 企業の実態がより明確に示されているのです。

 そこで、「連結とは」についてはまた。

 

連結財務諸表について

2013-06-05 13:41:37 | 株・いろいろ
 「財務諸表を学ぶ」ことについて、

 これまで書いてきたのは、分かりやすくするために「企業単体の財務諸表」でした。

 しかし、いまは「連結財務諸表」が義務づけされています。

 わが国に連結財務諸表が取り入れられてからもう四半世紀にもなるのですが、

 それでも先進諸国からするとかなり遅れていました。

 日本の企業活動が国際的になるにつれて、

 「企業グループ全体で総合力を評価する場合」や、

 「国際的な企業比較分析を行う場合」など、
 
 「単体から連結へ」は時代の要請でした。

 それともうひとつの問題が連結への変更を必要としたのです。それは:

 赤字部門を子会社にして切り捨てたり、

 子会社に対する押し込み販売で単独決算を表面上よく見せかけるなど、

 子会社を利用した粉飾決算により、倒産会社が相次いだからなのです。

 続きはまた。
 

下げすぎの指標も

2013-06-04 10:23:15 | 株・いろいろ
 相場というのは、上げる時も行き過ぎがあると同様に、

 下げる時も下げすぎというケースが起きます。

 昨日現在のテクニカル指標の内、

 日々線と25日移動平均線との乖離をみると、

 日経平均株価は、マイナス7.93%と、

 経験則上の下げすぎといわれるマイナス5%を下回っています。

 TOPIXにいたっては、マイナス8.18%です。

 今朝の寄り後の状況は、さらにマイナス幅が広がっています。

 5月24日現在の、信用取引買い残評価損益率も

 6週連続のプラスからマイナスに転じており、

 31日ではマイナス幅はさらに広がっているでしょう。

 騰落レシオはまだ86.88%と、

 下げすぎといわれる70%台まできていませんが、

 5月10日の152.15%からみると、

 すっかり冷めてきて?います。

 激しい動きに、惑わされないように。
 

来年の干支皿作り

2013-06-04 10:10:56 | 株・いろいろ
 もう・・ですが、来年の干支、午年にちなんで、

 馬の絵を描いた皿を作っています。

 

 赤土に、白い化粧土で白馬を描き、

 縁や尾は黒の化粧土で塗りました。

 まだ乾いていないので、こげ茶色しています。

 サイズは、皿の上のものさし見えますか。

 32,3cmあり、出来上がりで30cmくらいでしょうか。

 乾いたら素焼きをし、もう一度色を塗ります。

 そして、釉掛けをして本焼き、という順序です。

 窯の都合もあって、仕上がりは秋?

 

陶芸の技術と教養について

2013-06-03 11:08:19 | 陶芸
 長く陶芸をやっているうちに、

 「うまくなった人」と「なかなか・・・という人」がいることに気が付きます。

 何の差だろうかと考えます。

 練習量?練習の仕方?持って生まれた才能?

 いやいや、他人ごとではありませんね。(笑)

 ・・・・

 昨年4月からシニアを対象にした陶芸講座で、

 「楽しくやろう」をモットーに講師をつとめていますが、

 味わいのある作品をつくるために、

 「陶芸をモチーフにした小説」を読もうと呼びかけています。

 ・・・・

 先月、日経紙「私の履歴書」に岡本綾子さんが書いていました。

 誰だか忘れたが言われたこと:

 「君ね、ボールを打つことだけが練習だと思ったら大きな間違いだよ。

 本を読んで教養を身につけるのも練習の一つ。

 洞察力、観察眼を磨くのも大切だよ。」

 ・・・・

 ほんとに、そう思います。

 

 

財務諸表を学ぶ(21)B/SとP/Lから

2013-06-02 09:53:02 | 株・いろいろ
 これまで、財務諸表で代表的な貸借対照表と損益計算書についてみてきました。

 ところで貸借対照表はバランスシート(balance sheet)と言い、

 B/Sと表現されることもあります。

 損益計算書は、profit and loss statementからP/Lと表現されます。

 B/Sは財政状態を、P/Lは営業状態を示していますが、

 これらは単独でみるのではなく、両者を結びつけて考えると、

 より適切に当該企業の分析をすることができます。

 例えば、利益の総額をみても、

 この利益を上げるために、どれだけの資本を投じたのかによって、

 その利益が妥当であったかどうか、判断が異なりますね。

 まず、B/SやP/Lを見ること、そして、

 その両方から、企業の姿を分析していくこと、に馴れましょう。

 いまから、3月決算会社の株主総会に向けて、

 財務諸表を見る機会が増えますので、

 面倒がらずに見ることですね。

財務諸表を学ぶ(20)損益計算書から4

2013-06-01 12:59:17 | 株・いろいろ
 株式投資家にとって、当期利益は最大の関心事?

 それは、企業の配当の安定性、配当余力がいちばん注目されるからです。

 配当余力を見るのには、「配当性向」を調べる必要があります。

 ある企業の発行済み株式数が2億株とします。

 その企業が1株10円の配当を行うとすると、所要配当額は20億円ですね。

 そして、20億円の配当金を支払うためには、

 いくらの利益を上げればいいか、ということになります。

 逆の見方をすれば、上げた利益の何%が配当金として流出してもいいか、ということです。

 (当期支払配当金 ÷ 当期利益)× 100 = ?%

 この?%のことを配当性向というのです。

 配当性向は業種によってもかなりの違いがありますが、

 50%以下であること、いや、

 「配当金は多く、配当性向は低く」あるべきなのです。