初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

投資信託(15)郵便局の狙い

2005-08-31 10:47:57 | 株・いろいろ
 郵政公社が投資信託を販売するのは、“郵便貯金事業の収益確保が狙い”というのが新聞の記事。

 “ペイオフ完全実施、自己責任下での個人金融資産配分のたすけに”みたいなことを少しでも書いてほしいのですが、それはさておき。

 銀行等金融機関が投資信託販売を始めたとき、ほとんどのところは元本がより確実な公社債型のファンドからでした。

 これまでリスク商品を扱った経験のない金融機関・行員にとってみれば当然でしょうね。

 しかし、公社債型の投資信託は手数料収入が少ないのですね。収益に寄与させるためにはということで、徐々に株式投資信託を増やしてきたのです。

 幸い?(前にも書きましたように)外国の公社債を中心に運用する毎月分配型の投資信託が、投資家の抵抗があまりない中で株式投信のジャンルにはいっていたりしたのも金融機関にとってよはかったのですね。

 それにしても、郵政公社が最初から収益確保を打ち出したのは、投資家の学習はもうすすんでいるとみたのでしょうかね。

 “投資信託は投資家の“苦情”の多い商品”からもう抜け出た?のならばいいのですが。
 

投資信託(14)投信販売に本丸出動へ

2005-08-30 08:57:20 | 株・いろいろ
 10月から郵政公社が販売する投資信託の運用会社が決まりましたね。

 1951年に戦後の投資信託がスタートしてから、半世紀近くの長い間、販売は証券会社が行ってきました。

 1998年末に金融機関での窓口販売も認められましたが、ここでの販売は極めて順調に推移し、先月末では株式投信のほぼ半分を販売しています。

 これに加えて販売の本丸と目される郵政公社(郵便局)がスタートします。

 なにしろ店舗が多い。とりあえず575の郵便局でスタートし、3年後には1550の郵便局で販売すると伝えられています。

 しかも、地方のどこに行っても郵便局はあります。将来的には、どこでも投資信託が買えるようになる可能性があるのです。

 金融機関の参入で、投資信託購買層が広がりましたが、郵便局の販売→購買層のさらなる広がりによって投資信託の商品性にも大きな変革がおきるかもしれませんし、そうなってほしいものです。

信用取引その29特殊でも売りは売り

2005-08-29 09:58:17 | 株・いろいろ
 昨日、特殊要因があって一般信用取引の売残が増加している、と書きました。

 しかし、特殊要因であろうと売りは売りですから、信用取引情報にはでてきますよね。

 一つは、日々公表銘柄数が増えていること。日々公表銘柄とは、信用取引の過度の利用を未然に防止するため、信用残高を毎日公表することでしたね。

 この日々公表銘柄が、現在全市場合計で100銘柄を超えています。(日々公表銘柄は、必ずしも“売残”のせいばかりではありませんが。)

 もう一つは、逆日歩銘柄の数が多いこと。証券金融会社が株不足になった銘柄を金融機関等から借りてくるときの利息を、売り方が負担するのが逆日歩でしたね。

 この逆日歩がついている銘柄が、全市場で現在320前後あります。これは、明らかに信用売残が増えていることの表れですね。

 こんな状態になっているから株は面白いという見方もあるでしょうが、こんな状態になっているんだということは最低知っておく必要ありです。

信用取引その28数字に惑わされる?

2005-08-28 12:07:20 | 株・いろいろ
 最近の信用取引は異常な数字がいろいろあり、惑わされかねません。

 例えば、信用取引の売残が1989年の過去ピークにせまったということ。なんでこんなに“売り”が多いの?

 中味を見ると、どうやら一般信用の売残の増加のようです。ロング・ショートという投資信託の運用上のものやら、特殊なファンドが一般信用取引の売りを利用しているとか、いろいろあるようですが。

 いずれにせよ、“売り”が多い結果、表面上でてくるデータ例えば信用倍率などは低くでてきますね。

 過去の経験則からは、信用倍率が低くなると“相場は買い”ということになりますが、“売り”の中味に特殊要因があるのならば、それは修正しないと判断を間違えることになります。

 昔と今とは環境が違うのですから、“経験則”は生きているものと、もう使えないものとがあることを知り、“今流”のものをつくらなければいけませんね。

穴窯を12月にも

2005-08-28 11:45:44 | 陶芸
 10月に木更津の久遠窯で穴窯焼成をやりますが、今度は別のグループと12月に佐倉市の喜兵衛窯でやることが決まり、今日打合せをしてきました。

 今回のは参加人数が35人と多いので、各人、作品も大1、中1、小5~6個、粘土は古信楽(細)、益子赤3号各2.75kgというように決めて進めることになりました。

 さて、なにを作ろうか。

 4月の登り窯で“ひまわりの花瓶”を作りましたが、その第2号を角型ではどうかな、なんて考えています。

 写真は、3匹目の猫ちゃんです。一匹目はすでに嫁に行きました。今度のは釉薬をかけずに焼き締めようと思っていますがどうでしょうかね。

信用取引その27レッドカード

2005-08-27 10:11:15 | 株・いろいろ
 日証金など証券金融会社は、注意喚起通知を行ったにもかかわらず、さらにその状況が悪化した場合、貸借取引の制限または停止を行います。

 もちろん、貸借取引は証券会社に対するものですが:

 顧客(投資家)の①信用取引の新規売り、②信用取引で買っている株の現引き、③信用取引で買っている株の転売、などに伴う貸借取引申込みを制限・停止を行うということです。

 投資家としては、信用取引で売っている株の買い戻しか、新規の買い以外には動きようがありませんね。

 しかも、証券会社はこのような銘柄に対しての信用取引の勧誘は自粛するよう規則で決められています。

 要するに、投資家はストップされたに等しい?ので、私はこれをレッドカードが示されたと言っているのです。


囲碁3段の免状

2005-08-26 10:58:57 | 趣味
 囲碁を覚えたのは大学に入ったばかりのころ。家庭教師に行った家のお兄さんに教わったのでしたが。

 その後40数年、いつかやろうと思いつつほとんどやりませんでした。たまに雑誌を買ってきて囲碁界のニュースを読む程度。

 ただ、付録の「詰め碁」のマメ本をトイレに置いておき、眺めることはしていました。友人にその話をしたら、それを“雪隠詰め”というんだと冷やかされましたが。

 過日、関西棋院から紙上認定の案内郵便がきましたので、チャレンジしました。

 (偉そうに?)初段くらいの棋力はあるだろうと2段に挑戦。ところがなんと!たった今、郵便がきて3段OKと!

 免状申請には高額?な費用がかかるので、それはともかく、“雪隠詰め”の効果を自慢?することはできそうです。

信用取引その26日証金のイェローカード

2005-08-26 10:23:38 | 株・いろいろ
 日々公表銘柄や委託保証金率の引上げは東証など取引所の行う措置ですが、日証金など証券金融会社も異常な事態に対応して「注意喚起通知」をだします。

 証券金融会社は、証券会社に対して資金や株式を貸し出す会社で、この取引を貸借取引というのでしたね。

 資金はともかく、株券には限りがあるため、ある銘柄の“貸し株利用が異常に増加(とりもなおさず空売りの増加ですね)或いはそのおそれがある場合”、その銘柄を証券会社対して通知しかつ報道機関に発表します。

 異常に増加とは例えば、信用取引の売残高が上場株式数に対して10%以上であり売残高が買残高の60%以上の場合、というようなガイドラインを決めています。

 で、この場合も「注意を促したのに改善しないと次の手をうちますよ」ということなのです。

 

信用取引その25保証金率の引上げ

2005-08-25 10:13:20 | 株・いろいろ
 日々公表銘柄に指定されるということは、“注意しないと次の手をうちますよ”という合図だと昨日書きましたね。

 日々公表銘柄に指定した銘柄のうち、さらに①残高基準、②信用取引売買比率基準、③特例基準のガイドラインにひっかった銘柄は、「信用取引の利用が過度である」と認められて委託保証金率が引き上げられます。

 ガイドラインの内容はこまかく決められていますが、基本的には信用取引の残高が増加し、株価変動が大きい場合です。

 委託保証金率は最低30%でしたね。

 まず、20%オンします。50%になるわけです。しかも、そのうち20%は現金で入れなければなりません。これが「規制」と呼ばれるものです。

 ガイドラインは第2次、第3次とバーが高くなっており、そこに到達した銘柄は、委託保証金率(プラス現金担保率)がどんどん上げられていきます。

 こうなった銘柄にたいしては、どう臨んだらいいのでしょうか。

 私は、この状態を“イェローカード”が示された、と言っています。(私・証券学習協会の廣本がこういう表現をとっていると、5月22日の日経で紹介されました。初心者は対象銘柄の売買を避けたほうが無難と。)

 9月27日にJASDAQプラザで行う株式特別講座でも、このようにお話するつもりです。

 

信用取引その24日々公表銘柄

2005-08-24 12:37:44 | 株・いろいろ
 個別銘柄の信用残高は前週金曜日現在の数字を翌週火曜日の夕方に発表になります。つまり週一回の発表です。

 しかし、「個別銘柄について過度の利用を未然に防止するため、残高を毎日公表する」という制度があります。これに該当する銘柄を「日々公表銘柄」といいます。

 これには①残高基準、②信用取引売買比率基準、③特例基準の三つのガイドラインが示されています。

 ①の残高基準とは、「売残高の対上場株式数比率が10%以上で、かつ、売残高の対買残高比率が60%以上である場合」、「買残高の対上場株式数比率が20%以上である場合」というようになっています。

 この日々公表銘柄が最近大変増えています。

 これらの銘柄は毎日の取引所のホームページに載っていますし、翌日の日経朝刊に掲載されています。

 日々公表銘柄に指定されますと、「これ以上過熱すると次の手を打ちますよ」というサインだと受取ってください。

 次の手って?また書きます。