初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引関連データ(2)

2010-08-31 09:45:54 | 株・いろいろ
 先日来、数日続けて書きました「逆日歩」についても、

 銘柄名、不足株数、逆日歩、などが毎日発表されています。

 ただ、いずれもインターネットで見ることになります。

 東京証券取引所、日本証券金融のホームページで確認できますし、

 日経の電子版にも載っています。

 以前は日経新聞朝刊に毎朝“逆日歩”が載っていましたが、

 最近は、「規制・日々公表・監理銘柄等の信用残高」のみになりました。

 では、これは何?

 明日以降に。

 

 

発表されている信用取引関連データ(1)

2010-08-30 09:31:35 | 株・いろいろ
 毎週金曜日にその週の株式取引が終わりますと、

 週末現在の信用取引に関するいろいろなデータが集計され、

 翌週の火曜日(休日があると延びます)に、東証から発表になります。

 まず、東証、大証、名証、の三市場全体の、

 買残高、売残高、の合計(概数)と、

 信用取引ができる個別銘柄(ほとんど全部ですが)の買残高、売残高が発表されます。

 発表された数字が新聞など活字でみるのは翌日ですが、

 東証のホームページならば、もっと早く見れますね。

 ただ、前週比較は自分で記録しておいたものを見る必要があります。

 それぞれどの位増えたか、減ったかを見て、

 人気の度合いを知り、今後の相場を予想したりするのですね。

信用取引の取組み

2010-08-29 09:27:04 | 株・いろいろ
 信用取引の「買い」と「売り」ががっぷりと。

 まさに取組んでいます。

 買残に対して売残が増えてきますと、この銘柄の「取組み」が良い、とか厚いとか言われます。

 別の言い方をしますと、信用倍率(買残÷売残)が1に近づいてきたときです。

 (1以下になると、昨日まで書いてきた「株不足」になります。)

 取組みが良いといわれるのは、

 近い将来(6ヶ月以内)に「売るであろう株」と「買うであろう株」がたくさんあって、

 それだけ需給面で妙味が増しているからです。

 いつの時点で、残高が増加したか、

 そのとき株価はいくら位だったか、

 をみながら、6ヶ月先を読んでいくのですね。

 あくまでも、信用取引上の需給関係ですが。

逆日歩に買いなし?

2010-08-28 09:51:42 | 株・いろいろ
 比較的少ない値ざやを狙って売買する信用取引は、

 「逆日歩がつく」のはインセンティブとして大きい?

 つまり、売り方は逆日歩を払い、買い方は受取れるのですね。

 たとえば、ある銘柄に逆日歩が1株につき1日50銭ついたとしますと、

 2日で1円になります。

 1万株を売買した時にかかる手数料位すぐでてしまいます。

 そんなことからか、逆日歩がついた銘柄を買ったら、とか「逆日歩に買いなし」という諺につながったり、いろいろ言われます。

 では実際にはどうなのでしょうか。

 経験則からはどちらともいえない、ようです。

 ただ、株不足になっていることは、「値動きが荒く」なることが多く、

 それだけリスクも大きくなることは事実です。

火曜日に売って水曜日に買っても3日分?

2010-08-27 09:46:47 | 株・いろいろ
 逆日歩のついている銘柄を空売りした場合のことについて:

 株式売買をしたときの受渡しは4日目ですね。

 いま、逆日歩のついている銘柄を月曜日に売って、翌火曜日に買戻したとします。

 月曜日の売りは4日目の木曜日が受渡し日ですから、木曜日に株を借りることになり、

 翌日の火曜日に買い戻すと、金曜日の受渡し日にその株を返しますね。

 従って株を借りていた日は1日、逆日歩も1日分払えばよいのです。

 ところが、火曜日に売って水曜日に買戻した場合、

 株を借りるのは金曜日ですが、

 買戻した水曜日の受渡し日は月曜日になってしまいます。

 すると、金、土、日、と3日間借りていたことになり、

 逆日歩も3日分払うことになります。

 年末年始や、祝日が土日に続くようなときは、

 気をつける必要ありです。

 


 

逆日歩、もう少し詳しく

2010-08-26 10:00:49 | 株・いろいろ
 逆日歩をもう少し詳しく知るためには、

 信用取引や貸借取引の仕組みを知る必要があります。

 信用取引でも貸借取引でも、「買い」→「資金を借り」にきた顧客や証券会社に資金を立替えて株を買いますね。

 そのとき買った株を、担保として手元に保管しておくのです。

 この株を、今度は「売り」→「株を借り」にきた顧客や証券会社に貸すのです。

 それでも足りなくなった分を、証券会社は証券金融に、証券金融は金融機関などに借りにいくわけです。

 したがって、

 信用取引の売り残の合計は、「買い方の株」+「借りてきた株」の合計ということになります。

 ところで、昨日、「逆日歩」は売り方が払う、と書きましたが、

 売り方から徴収した逆日歩は、上で説明しました「売り残の合計」となりますから、

 一部は貸してくれた金融機関に払い、残りは買い方に払うことになります。

 つまり、逆日歩は、

 売り方が払い、買い方は受取る、ということになるのです。

 

逆日歩について

2010-08-25 09:10:44 | 株・いろいろ
 ある銘柄について、多くの投資家が空売り(信用取引の売り)をしました。

 証券会社では手持ちが無いので証券金融会社に借りにいきました。

 ところが、借りにきた証券会社の株数がたくさんあったので、

 証券金融会社でも、手持ちがなくなってしまいました。

 そんなとき、

 証券金融会社では、その株を持っている金融機関などに借りにいくのです。

 が、金融機関では「貸し賃」をとるのです。

 「1日、1株につき〇〇円(銭)」ですよ。というように。

 この貸し賃(借りるほうからすれば借り賃ですが)は、

 空売りした投資家が払うことになります。

 これが「逆日歩」といわれるものです。

貸借取引とは

2010-08-24 09:46:43 | 株・いろいろ
 信用取引は、証券会社がお金や株を顧客に貸すのですが、

 証券会社は、そのお金や株を、証券金融会社から借りることができるのです。

 その「証券会社と証券金融会社との取引を貸借取引」といいます。

 顧客に貸す資金はあるけれど、株は必ずしも持っているとは限りませんね。

 その場合に、その信用取引を断るのではなく、

 証券金融会社に行って、借りてきて対応するのです。

 この証券金融会社とのやりとりができるのは、制度信用取引のみです。

 ですから、制度信用取引ではほとんどの銘柄の「空売り」ができるのです。

 証券金融会社の代表は、「日本証券金融(株)・日証金」です。

貸借取引ってなに?

2010-08-23 08:50:14 | 株・いろいろ
 信用取引は、顧客が証券会社から資金や株を借りて売買する取引。

 制度信用取引は、取引所が決めたルールのもとでおこなう信用取引。

 であることは、これまでに述べましたね。

 では貸借取引とは?

 その前に、制度信用取引のほかに一般信用取引というのがあることも知っておきましょう。

 一般信用取引とは、いろいろな条件を証券会社と顧客の間で取り決める信用取引です。

 例えば、一般信用取引には「6ヶ月で返す」という取り決めはありません。

 「無期限」をうたった信用取引の広告をみたことがあることと思います。あれです。

 さて、制度信用取引と一般信用取引の一番おおきな?違いは、「貸借取引ができるかどうか」です。

 いま、顧客が信用取引である株を売ったとします。

 証券会社はその株を貸す(立替える)のですが、もし手元にその株がなかったらどうするのでしょう。

 続きはまた。

売残の多い銘柄は?

2010-08-22 14:04:52 | 株・いろいろ
 昨日の続きです。

 目先、ある銘柄が下げる可能性あり、と判断されると信用取引の売りが増えてきます。

 当然、売り残高が増加します。

 この売残高も、証券会社から株を借りて売っているわけですから、

 6ヶ月以内に返さなければなりません。

 ということは、

 現在、売残が多い銘柄は、近い将来買戻す株数が多いことを示しているのですね。

 「売残が増えた原因・材料」をべつにして、

 需給面だけからすると、

 買いが入る株数大 → 上げる要因あり

 ということになります。