初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

個人投資家を意識したIR

2005-06-30 09:29:11 | 株・いろいろ
 積水化学工業IRグループ長の篠 秀一さんが、証券学習協会に訪ねて来られ、同社の個人投資家・株主向けIR活動についての説明とご相談をいただきました。

 同社は今年から個人投資家向けのIRに対して本格的に取り組んでいます。まずホームページを充実したこと、さらに4月からメールマガジンを発行して絆をより強くする策をすすめていること、11月には初めて個人投資家向け企業説明会を開催する由などです。

 これまで大方の企業は、アナリスト向け、機関投資家向けには説明会を行っていましたが、個人向けは必ずしも多くはありません。機関投資家はその企業にとって大株主であり、できれば安定大株主であってほしいわけですね。

 ところで、今春のニッポン放送問題はいくつもの課題を提供しました。そのうちのひとつが、企業の買収防衛策ですが、今年の株主総会で多くの企業で授権資本枠の拡大案がだされたのも、まさにそれなんですね。

 ところが、内外の機関投資家の多い企業で、授権資本枠拡大案が否決されたところがいくつかでました。将来、発行株式が希薄化して株価が下がることを懸念したものだといわれています。

 安定した個人株主のウェイトが高ければ、企業買収の対象になる可能性は小さいといえます。株主優待などで主婦のファン(株主)をたくさん確保している企業はそういった狙いもあるのでしょうね。

 食品、外食、娯楽などふだん身近にある企業は、個人の株式投資先としても対象になりやすいのですが、優良企業でもよくわからないというだけの理由で個人株主が少ない企業はたくさんあり、そういった企業には内外の機関投資家がたくさん投資しているわけです。

 今後、個人投資家・個人株主向けに多くの企業のIR活動が期待されますが、これもホリエモン効果のひとつでしょうか。

信用取引その2「機能」

2005-06-29 11:09:48 | 株・いろいろ
 制度としての信用取引の狙いは「取引の円滑化と公正価格の形成」ですが、利用する投資家にとっての信用取引には「ヘッジ機能とレバレッジ機能」があります。

 株価が騰がってしまう(下がってしまう)のをへっじするために、今、お金を借りて(株券を借りて)買っておく(売っておく)ことです。たとえば、「近いうちにお金が入るが、それまでに値上がりしてしまいそうなので今のうちに買っておきたい。」とか、「値下がりしそうなので売りたいが、手元に株券がない。あるいは、手持ち株は手離したくない。」といったときに利用します。

 レバレッジというのは、梃子(てこ)のことです。小さな力で大きな物を動かすときに梃子を使いますね。信用取引は、証券会社からお金や株券を借りる(立て替えてもらう)のですが、そのとき保証金を差し入れます。保証金の率は証券会社によって多少異なりますが、自分が売買したい株の代金の約3分の1ぐらいです。つまり、自分の手持ち金額の約3倍の株が売買できることで、レバレッジ機能があるというわけです。

銀彩済ませて持ち込みました

2005-06-28 17:14:23 | 陶芸
 早春?のころから作陶し、何度も?焼きなおして、上絵に銀彩を施しました。タイトルは「矩形」です。銀彩をする前段階で、マスキングテープを貼るのに一日がかり、そして銀彩に3分の2日。ようやくできて、今日焼くために、窯元に持ち込みました。写真はこの段階では非公開。うまく焼ければ今秋の展覧会に!なんて期待だけは大。

信用取引その1「信用取引って?」

2005-06-28 16:55:04 | 株・いろいろ
 最近、個人投資家の株式売買はネットによるものが(ときによって違いますが)7~80%になることもあり、そのうち半分位が信用取引が占めています。

 そのため、信用取引が株価変動に大きな影響を与える場合が多くなっています。信用取引をする、しないにかかわらず、信用取引を知っていることが、株式市場動向を理解するうえで必要なことです。

 では、信用取引とはどんな取引をいうのでしょうか。「信用取引とは、株を買うときに証券会社からお金を借りて(立て替えてもらって)買う。あるいは、株を売るときに証券会社から株券を借りて売る取引」なのです。

 最近、信用取引の利用が多いと冒頭に書きましたが、信用取引は1951年から行われており、50年以上もの歴史があります。

 そもそも株式取引を円滑に行い、かつ公正な価格を形成するためには、大量の買い手と売り手が必要です。(極端に買い手が少ないと値段が崩れ、売り手が少ないと暴騰してしまいます。)お金や株券を現在持っている人だけで取引するのではなく、借りてでも売買したい人を参加させることにより取引量を増やして、取引の円滑化と、公正な価格形成を狙うのが信用取引制度なのですね。

酒器の陶芸

2005-06-26 11:57:56 | 陶芸
 お酒大好きです。風呂上りのビール、冷やしたワイン、冷酒・・どれも晩酌を楽しくさせてくれます。

 さらにお酒を美味しくするためには、そのお酒にあったカップで飲むことですね。お酒大好き人間の私にとっては、「趣味の陶芸」ならぬ「酒器の陶芸」。今日は、冷酒用徳利とぐい呑みセット、焼酎orウィスキー・バーボン用オンザロック(水割りも可)カップを作りました。これを素敵に焼き上げれば・・

 バーや居酒屋さんに、こんなのを置いたらどうかな。お得意さんの愛称なんかを書き入れて、その人用に備え置いたら、楽しいんじゃない? 私だったら通っちゃう? ひとつひとつ手作りだから(量産とちがって)、形も微妙に変えられるしね。

証券市場の主役は誰?

2005-06-25 18:22:30 | 株・いろいろ
 きのう、金曜日の日経紙に「投資主体別売買動向」が載ると書きました。つまり、前週の相場では、誰が買って誰が売っているのかが分かります。

 誰が買っているのかということは、銘柄選択の参考になります。外国人の買いが多いとき、信託銀行の買いが多いとき、個人が多いとき等々、それぞれに特徴がでるのです。

 最近の相場の特徴のひとつに、個人投資家の売買高が多いということがあります。個人の参加が多いときは、値段の比較的ひくい中低位株が活況となります。しかも、最近の個人投資家の売買では、信用取引の比率が高いため、「足が早い」というのも特徴といえましょう。

 (注)「足が早い」:買ってから売るまで、売ってから買い戻すまでの期間が早いことを言います。

日経記事

2005-06-24 17:40:34 | 株・いろいろ
 ネット情報が豊富になり、最近新聞の購読者が減っていると聞きますが、私は日経を読み始めてこの秋で48年になります。

 新聞というのは、そのときどきの、その人の置かれた環境(仕事の内容)によって、興味や関心をもつ記事が異なり、その関心のある記事を中心に読みますね。そうでなければ、1日の新聞の活字の量(新書版の本2冊分とか)は、とても消化できるものではありません。

 日経紙の1面下のほうにある囲み記事「○○日の日経平均株価、円相場、長期金利」に、経済すべてが凝縮されているといいますが、なるほど、世の中の動きはこの三つに関連するものがほとんどですね。

 水曜日には前週末現在の信用取引関連情報(概算)、木曜日にはその精算、金曜日には投資主体別売買動向が掲載され、証券市場動向を見るひとつの参考になります。いずれの数字も前日に東証が発表し、ホームページにも載るのですが、毎週、毎週、新聞で見る習慣があるのは、年齢のなせるワザでしょうか。

騰落レシオは警戒ゾーン?

2005-06-23 13:55:41 | 株・いろいろ
  ある株をいつ買うか、いつ売るかというタイミングをみるときの指標のひとつに、「騰落レシオ」があります。これは、毎日の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って百分比であらわします。値上がりした株と、値下がりした株の数が同じならば100%です。

 経験則からは、この数字が120%を超すと相場は過熱気味で、そのあと下落することが多く、70%以下は底値圏だといわれています。

 この騰落レシオが、おとといの21日に122%、昨日は124%にのせてきており、経験則からすれば、警戒ゾーンにはいったといえます。(120%を超えたのは、3月9日以来3ヵ月半ぶりです。)

 これは相場全体の人気度であって、個別銘柄のことではありませんし、たとえ相場全体のことであってもほかの指標とあわせて判断しなければならないのはいうまでもありません。
 

株を買うより時を買え

2005-06-20 17:59:54 | 株・いろいろ
 私たちは、11~12月に大阪経済大学北浜キャンパス・イブニングスクールで講座を受け持つことになっており、今日、担当の樋口経営学部副学長と打合せをしました。株、公社債、投資信託等の有価証券について実学的に講義をする方向としました。

 樋口先生がお帰りになってからの私たちの雑談:
私:中村さんは、このごろどんな銘柄をすすめているの?
中村さん:うーん、資源株の話をしてきたのだけど、ずいぶん騰がっちゃったものが多いし・・

 そう、そうなんですよね。株に投資するときには、「何を買うか」より「いつ買うか」が重要であり、それが「株を買うより時を買え」という格言となっているのです。投資タイミングが大切なのですね。

 株を買うに際して、銘柄選定では“ファンダメンタルズ”のウェイトを大きく、買うときのタイミングは“テクニカル”面を重視すべきということでしょう。テクニカル面の代表はチャートですが、それ以外にも、○○比率とか△△レシオなどいろいろありますし、信用取引の数値もタイミングをみる重要指標となっています。

 今後、折に触れて述べていきます。






 

向日葵文花瓶

2005-06-19 16:59:37 | 陶芸
 過日、陶芸家神山清子さんをモデルにした映画「火火」をみましたが、その折、映画館の近くの銀座松坂屋美術画廊で作品の展示会もやっていました。

 その作品の中の「菊花」をあしらった花入れがとても印象的でした。

 たまたまゴッホ展を見たこともあり、よし、それじゃー私は「ひまわり」にしようと、(神山さんに対抗するなんて、そんな大それたことではなく)「向日葵文花瓶」を作りました。

 ちょうど、登り窯焼成をすることになっていましたし、その内ひとつの間で塩釉をやることになっていましたのでそこで焼きました。

 この秋には、穴窯の計画をしており、今日は古信楽とくろみかげ粘土などを買ってきました。