信用取引の基礎知識(15)逆日歩②

 売り方の顧客が払った「品貸料」は、調達先と買い方の顧客に渡ります。

 信用取引の金利は、買い方が払って売り方が受け取るというのが基本ですが、

 品貸料は売り方が払って買い方が受け取るために「逆日歩」と言われるのです。

 さて、貸株残高が融資残高を上回り、株不足状態になりますと、

 証券金融会社は、不足株を入札形式で証券会社や金融機関などから調達します。

 例えば、A損保はX万株を1日当たり1株5銭で応札し、

 B生保はY万株を10銭で応札したとします。

 この2社の株数(X+Y万株)で不足株が充足しますと、

 A損保の分も含めて全株が10銭で決まります。

 この10銭を売り方全員が負担し、調達先と買い方に支払われるのです。

 続きはまた。

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信用取引の基礎知識(14)逆日歩①

 顧客が制度信用取引で株を売ったとき、証券会社は株を貸すのですが、

 証券会社も、その株を調達しなければなりません。

 証券会社が株を調達するのに、もっとも多く利用される手段が、

 証券金融会社からの借り入れです。

 証券金融会社は、資金を貸した(融資した)ときに、それに見合う株がとどめ置かれており、

 その株を証券会社に貸し出すのです。

 しかし、融資を上回る貸株の申込み(貸株超過といいます)があったとき、

 証券金融会社は不足分を、(金融機関などから)調達しなければなりませんが、

 そのときに払う借り賃を「品貸料」として、

 貸株の申込みをした全証券会社に払ってもらいます。

 証券会社はその品貸し料を、

 制度信用取引で当該銘柄を売った顧客に払ってもらいます。

 続きはまた。

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信用取引の基礎知識(13)貸株料・管理料

 信用取引にかかる費用です。

 ◎信用取引で株を売った時は、

 証券会社から株を借りるのですから借り賃(貸株料)を払います。

 この借り賃も証券会社によってまちまちですが、

 現在は年率1%台を徴収しているところが多いようです。

 ◎信用取引で株を買い、あるいは売って、まだ決済していないとき、

 その買った株(買建て株、買建て玉などと言います)、売った株(売り建て株、売り建て玉)の、

 管理賞として、毎月1株×10.5銭(下限105円、上限1050円)というように決められています。

 

 

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信用取引に関する今朝の記事から

 最近の株式相場の変動幅が拡大しています。

 今朝の日経紙によると、

 取引時間中における日経平均株価の高値と安値の値幅は、

 10月に入って1日当たり約190円で、3月の約214円に次いで大きい由。

 これは、短期的な値幅取りを狙って、

 個人が信用取引を利用し1日に何度も売買を繰り返している、との見方が多い

 と書いています。

 その他、「コンピューターを利用した超高速取引を駆使する海外投資家などのマネー流入」も指摘していますが・・・

 たしかに、1日の値幅の大きさは、

 “乱高下”を思わせるほどですが、

 信用取引のなせる業なのでしょうか。

 

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信用取引の基礎知識(12)買いの金利

 信用取引で株を買ったときは、

 証券会社から資金を借りたわけですから、金利を払わなければなりません。

 言うまでもなく、金利はその時々の市中金利に影響されます。

 現在はどこの証券会社も金利水準は低く、1%そこそこが多いようです。

 しかも年率の金利ですから、借りていた期間だけ支払うのですね。

 ところで、信用取引で株を売ったときは、

 証券会社の手元に本担保として売却代金がとどめ置かれており、

 証券会社はその代金を、買った人に金利をとって貸すのですから、

 売った人にはその一部が入るのが、信用取引の基本です。

 しかし、現在の買い方の金利が低く抑えられているので、

 売り方に入る金利は0%になっています。 

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信用取引の基礎知識(11) 損益イメージ

信用取引は小さな資金で大きな取引をするのですから、損益も大きくなります。

いま、委託保証金率を30%、代用掛け目80%という条件のもとで、

自己資金である銘柄を買い、

その銘柄を担保にして、

同じ銘柄を信用取引で買えるだけ買ったとします。

その銘柄の株価が27.3%上がると、値上がりした現物と、信用取引の利益で、

元手は2倍になります。

逆に27.3%下がると、減価した現物と信用取引の損がほぼ同額で、

元手はゼロになります。

あくまで計算上のことで、損益のイメージです。

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信用取引の基礎知識(10) 担保は株でも

委託保証金は現金の代わりに有価証券で代用できます。

この場合の有価証券を「代用有価証券」といいます。

有価証券は値動きがありますので、

差し入れ後に価格が下がるおそれがあります。

そこで、差し入れるときの時価に一定の率を掛けて評価することになっており、

その掛ける率を「掛け目」といいます。

掛け目は、国債は95%、上場株は70%などと決められていますが、

相場環境などで変えられます。

続きはまた。

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信用取引の基礎知識(9)担保の差し入れ

 信用取引は、証券会社から「資金を借りて株を買う」「株を借りて売る」のですが、

 証券会社は、「買い付けた株」や「株を売った売却代金」を、

 「本担保」としてとっておきます

 しかし、買った株が値下がりしたり、売った株が値上りしたりしますと、

 「本担保」だけでは不足してしまいます。

 それをカバーするために、

 30%以上で且つ30万円以上の委託保証金を差し入れることになっています。

 この委託保証金を「担保」ということもあります。

 例えば:

 ◎信用取引で500円の株を1万株買った(売った)場合

 500万円 × 30% で、150万円の担保を入れるのです。

 ◎また、500円の株を1000株買った(売った)場合は

 50万円 × 30% では15万円ですから、この場合は30万円を差し入れるのです。

 担保で差し入れるものについては、また。

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信用取引、今朝の日経紙から

 今朝の日経新聞17ページに半分近いスペースを取って、

 信用取引のことが書かれていますので、要約します。

 ◎個人投資家が信用取引での買いを増やしていて、それが相場の下支えとなっている。

 買いの残高は3兆495億円で、4月中旬以来約半年ぶりの多さである。

 ◎銘柄は、流動性が高く値動きの大きいものが多く、

 大手自動車株やメガバンクなどが買われている。

 ◎信用取引の売りは、4週連続で減っている。

 売りの残高は5438億円で、5か月ぶりの低水準である。

 ただし、新規売りよりも利益確定の売りが活発であった。

 以上です。

  ・・・・・

 今書いている「信用取引の基礎知識」で、いずれ信用取引残高の見方についても書きますが、

 明日からも順番を追って書いていきます。 

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信用取引の基礎知識(8)約諾書

 信用取引の口座開始基準に適合した顧客は、最後の手続きとして、

 ハ.信用取引口座設定約諾書に所定事項を記載し署名(記名・捺印)し、証券会社に差し入れます。

   信用取引は、顧客と証券会社との間で金銭や株の貸し借りに伴う複雑な関係が生じますので、

   信用取引口座設定約諾書には顧客が了解しておかなければならないことが記載してあります。

   どこの証券会社のものも文言は統一されていますし、

   証券取引所、証券業協会のホームページで見ることができます。

  全文25条からなっていますが、大きくは以下の4つの事柄が記載されています。

  ①信用取引口座での取り扱い

    事務的な事柄が主です。

  ②顧客が債務不履行に陥った場合等の措置

    資金や株を借りているのですから。

  ③証券会社が破たんした場合の措置

    滅多にあることではありませんが、“私の儲かっている建株をどうしてくれる”なんて(笑)。

  ④その他注意事項

  となっています。

  法律の文書はやや読みにくいものですが、信用取引口座設定約諾書を差し入れる時は、

  必ず読んでおく必要ありです。

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