初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

予想は当るか

2005-07-31 10:38:50 | 株・いろいろ
 日経では毎年正月の記事に、主要企業経営者による株価予想を掲載しますね。

 今年1月3日に載った記事を見ますと、20人の人に「日経平均株価の高値、安値予想と時期」を聞いています。

 高値は20人中18人が12000円から14000円の範囲となっており、あと14500円、15000円が各1名です。時期は13人が10~12月と言っています。

 安値は10000円が8人、10500円が12人で、時期は17人が1~3月と言ってました。

 さて、予想が当るとすれば株価は年末にかけて楽しみがあるということですね。

 個別銘柄は点数制でまとめており、そのうちのベスト5をみると、①トヨタ自動車、②武田薬品工業、③キヤノン、④シャープ、⑤三菱商事となっています。

 昨日、7月は日経平均株価は高値更新していないと書きました(といってもほぼ高値圏内です)が、この5銘柄はすべて7月に高値をつけ、とりわけトヨタ自動車、武田薬品、三菱商事は29日が今年の高値圏で終わっています。

 年初の予想はなかなか当らないものですが、いずれも優良銘柄ですしね。因みに、6位~10位は⑥信越化学工業、⑦JFEホールディングス、⑧新日本製鉄、⑧松下電器産業、⑩デンソーとなっています。

世界の株、7月は高かった

2005-07-30 18:01:55 | 株・いろいろ
 世界の主要な株式市場はほとんど7月に高値をつけました。

 ヨーロッパでは、イギリスが14日、イタリア19日、20日にスイス、21日フランス、22日にドイツ、のそれぞれ主要株価指数が今年の高値を更新しました。

 アジアでは、19日に韓国、20日に台湾、22日には香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、それにオーストラリアでの主要株価指数が高値更新をしました。インドが突っ走っているのはいうまでもありません。

 未だに高値を更新できていないのは、まず上海(3月9日高値)ですが、昨年来の粉飾決算問題、政府株放出問題、為替問題などいろいろあり仕方ない?

 あとは、アメリカのNYダウ工業株30種平均(3月4日高値)と、日本の日経平均株価(3月9日高値)なのです。

 ただ、アメリカでは、ナスダック総合指数やS&P500種などは今月20日に高値更新し、わが国でも21日に日経ジャスダック平均が、29日には東証株価指数が高値を更新しました。

 本丸?の日経平均株価の高値更新はいつ? あと67.09円です。

信用取引その15目が離せない

2005-07-30 10:02:39 | 株・いろいろ
 信用売残は13週ぶりに減少し、買残は10週ぶりに増加しました。

 信用取引の売買残高は、毎週金曜日現在の数字が翌週の火曜日の夕方に発表されますので、他の株価材料との間には若干のタイムラグがあります。

 ここ2~3ヶ月にわたって売残は毎週増え続け、買残は減り続けていましたが、7月22日現在では、どちらにも変化がでました。そのきっかけになったのは、突然の「中国人民元切上げ」でした。

 様子見でやや調整的な局面になったところで、売り方の買戻しが入り、さらに影響軽微とみた買い方の買いが入ったということでしょうね。

 さて、昨日(29日)現在では残高はどう変化しているのでしょうか、気になるところです。高水準にある売り方が相場の強さをみてさらに買戻しをすすめ、余力のある買い方が買いをすすめていれば、先週同様に売残減、買残増となるでしょうし。発表は2日の夕方(日経紙は3日掲載)です。

 信用取引の売買残高は「需給面」での株価変動要因です。これに外部の材料がどう力を与えるかですが、来週はなんといっても「郵政法案の参議院採決問題」ですね。

 株式相場は、予想のできる事柄には予想の段階で織り込みますが、郵政問題は現時点では難しいですね。私たちの調べでは、「政治問題は多くの場合、懸念が生じている間はマイナスですが、懸念が現実化するとアク抜けする」という事例が多くありましたが。

 とはいえ、目先の株価動向をすばやくとらえていく信用取引では、目下最大の?目の離せない材料ですね。

 

秋の七草

2005-07-29 13:59:54 | 趣味
 毎朝の散歩を始めてちょうど1年になりました。

 京葉道路や東関東自動車道など高速道路沿いの土手に群れる雑草(といったら草花に申し訳ない)の、年間の移ろいを見るのも楽しいものです。

 この時期、気がつくと萩(はぎ)が軟らかい葉にピンクの花をつけ、生命力旺盛な葛(くず)の茂みの中につぼみが。

 撫子(なでしこ)は、野原には見当たりませんが、桔梗(ききょう)藤袴(ふじばかま)女郎花(おみなえし)は有りそう。

 もうしばらくすると、薄(すすき)が見れるのは間違いありません。どこにあるのか知っていますから。

信用取引その14配当金は?

2005-07-29 13:39:13 | 株・いろいろ
 信用取引で買っている株、売っている株の配当金はどうなるのでしょうか。

 買っている場合は、配当金相当額(1株当りの配当金から源泉税相当分を差引いた額)を証券会社から受け取り、売っている場合は、証券会社に支払います。

 正確に言うと、これは配当金ではなく配当落ち調整額なのですね。したがって、差引くのも税金ではなく、税金相当額ということになります。

 また、受取る、あるいは支払う時期は、発行会社が支払う配当金確定後ということになりますので、通常は株主総会後です。(委員会設置会社で、最近、株主総会前に支払う会社も出始めています。)

仙台で勉強会

2005-07-28 08:39:49 | 株・いろいろ
マネックス・ビーンズ証券は、継続的に勉強会を実施し、私も講師をつとめてきましたが、これまでは東京、大阪、名古屋、福岡などの都市での開催でした。

今度、九月四日に始めて仙台でやります。私は、信用取引の講座を担当しますが、いろいろな都市でやるのはいいことですね。

ここまできた買収リスク遮断

2005-07-27 07:28:33 | 株・いろいろ
 わが国でも大買収時代の幕開けで、企業は一斉に「守り」の姿勢に入りました。

 今年の株主総会では、授権資本枠の拡大、ポイズンピル、取締役定員削減などさまざまな対応策がでましたが、このたび、アパレルメーカーのワールドが、「株の公開ヤーメタ」という方向を打ち出しました。

 ついに、ここまで来たかという感じですね。

 たしかに株式の公開は、ディスクロジャーの義務付け(企業機密に近いものまで?)、買収の懸念・特殊株主などのリスクはあります。

 しかし、基本的には長期安定的な資金調達、会社知名度・信用度向上、優秀な人材確保ほかすぐれた効果が期待されます。

 株主(投資家)にとっても、成長企業への直接投資により成果を享受(配当、値上がり等)する楽しみもあります。

 なんとなく、「逆行してるみたいだなアー」と思うのは私だけでしょうか。

信用取引その13株主優待受けられる?

2005-07-26 11:09:23 | 株・いろいろ
 最近、株主優待が個人投資家の投資インセンティブになっていることが多く、それを反映して株主優待を実施する企業が増えています。

 教室・講座などで、信用取引で買っている銘柄の株主優待が受けられるか、という質問をときどき受けます。

 答えは“NO”なんですね。

 「信用取引で買った株は本担保になっている」ことは前に書きましたが、自己融資(証券会社自体のお金を借りている)のときは証券会社名義に、証券金融会社につないであるときは証券金融会社名義になっており、株主優待はそれぞれの名義人のところにいっています。

 株主優待は受けたいが株を長く持つのは嫌だという人の中には、権利つき最終日(例えば3月25日)に「現物買い」の「信用売り」をすることがあります。

 そして翌日(26日)に「信用売りの建て株」を「品渡し」して決済するのですね。この場合1日だけ現物の買付代金が必要になりますが、株主優待は受けられます。

 コストとしては、「現物買いの手数料+信用売りの手数料+信用売り建て株にたいする1日分の貸し株料」で済むのですが、こういうことをする人が多いと、その銘柄に多くの信用売りが行われ、その結果「株不足→逆日歩」となることがあるので要注意です。

株格言・ちゃぶつき?

2005-07-25 09:48:01 | 株・いろいろ
 買った株が急に下げ始め、「あっいけない」と慌てて投げる(損して売る)。と、途端に反発(上げ始める)。やっぱり「買い」か、と急いで買うと、また下げる。こんなふうになってしまうことを「ちゃぶつく」っていいますね。

 江戸時代中期の俳人「憔然」という人が詠んだ句にこんなのがあります。
 時雨けり 走り入りけり 霽(は)れにけり

 これは株の格言としての句ではありません。私が本を読んでいるうちに、おやっこれは「ちゃぶついている」ことを表す格言になるんじゃないかな、と思って取り上げてみました。

 このブログを読んだ人、誰かが(ひろもと発の)株の格言として収録してくれないかな

投資信託(5)○○型って?

2005-07-24 11:34:58 | 株・いろいろ
 投資信託(ファンド)のパンフレットやチラシを見ると、そのファンド名称の下に例えば「追加型投資信託/バランス型」というふうに、“型”が二つもついていますね。

 始めの「追加型」というのは、その投資信託(ファンド)は追加して設定できるということなのですが、投資家からみると「いつでも買えますよ」ということだと考えてください。(一定期間だけ募集して、その後は買えないものを「単位型」といいます。)

 投資信託は(追加型でも単位型でも同じですが)、国内株式型、国際株式型、バランス型、インデックス型、など主として運用対象によって種類分けされていますが、ちょっとあいまいなのが「バランス型」です。

 一応のきまりでは、「約款上の株式組入れ限度70%未満で、主として株式・公社債のバランス運用、或いは公社債中心の運用を行うもの」となっています。

 先に、「毎月分配型で海外債券中心に運用するファンドが株式型に分類されている」と書きましたが、そのファンドは追加型であり、さらにバランス型にはいっているのは、このきまりにあてはめているのですね。

 アンバランス運用でも入っているところはバランス型です。