浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

All that matters is that you have got to get up.

2013-02-26 23:38:14 | DVD、映画
今年のアカデミー賞が決まりました。

いやー、この結果には興奮したねー。

僕ももういい大人なのでアカデミー賞がどういう力学で決まるかはなんとなく分かってる。これは映画業界の内輪の賞であって「ほんとにいい映画」が選ばれるわけじゃない。別にインチキってわけじゃなくてね。その辺の事情については長くなるので割愛。

今回のノミネート聞いたときに「こりゃリンカーンで決まりでしょ」と思っていた。もちろん僕はまだ観てない(日本公開されてないし)けど、過去二年、イギリス(英国王のスピーチ)、フランス(アーティスト)と来てリンカーンなんて正に「アメリカ!」というど真ん中だもの。更に監督がスピルバーグ、主演が超名優ダニエル・デイ・ルイス。

僕の予想でば「リンカーン」が作品、監督、主演男優、助演男優と四冠の可能性もあるなと思っていたら、まさかの主演男優のみ。それでもすごいね、ダニエル・デイ・ルイス。主演男優賞三回は他にいないんじゃない?

主演6部門がすべて違う作品というのはしばらくぶりな気がします。野次馬としてはこのくらい場が荒れてくれたほうが楽しいね。アン・ハサウェイの助演は嬉しい、よかったもの。あの「夢破れて」の熱唱は完全に賞取りに行った感じだよなー。

「ジャンゴ」のクリストフ・ヴァルツの助演男優もいいね。なんと「イングロリアス・バスターズ」に続いてのタランティーノ作品での受賞。ちなみに「ジャンゴ」は脚本賞取ってます。

そして「アルゴ」まさかの作品賞!

(そろそろDVD出るよ)

とったらいいなとは思ってたけどまさかとるとは。。映画本編と同じくらいの大逆転。監督賞にノミネートされてない作品が作品賞取るのは20年ぶりらしいよ。個人的にすごく楽しんだ映画だったので僕はとてもうれしい。映画の力が世界を変える、という話だものね。

受賞したベン・アフレックのスピーチが完全男泣き!


"It doesn’t matter how you get knocked down in life, because that is going to happen. All that matters is that you have got to get up.”

「どうノックダウンされたかは人生で問題じゃない、よくあることだから。大事なのはどう起き上がるかだ」

15年前、20代でアカデミー脚本賞をとって颯爽と超人気俳優になり、ジェニファー・ロペスと浮名を流し、アルマゲドン、パールハーバーで完全に失墜し、そして監督として復活した彼が言うと説得力ある言葉だね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする