浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

大阪バクバク血風録:王政復古ならざる粉モノ共和制の復権

2010-02-24 22:02:12 | 食べ物
「そこで僕は驚いたのだ、ごく控えめに行って。」というのは「ダンス・ダンス・ダンス」で主人公が新いるかホテルを見たときのせりふ。どーでもいいんですけどね。

今まで大阪で何か食べる、というかそもそも行くことが多かった場所は梅田周辺、つまり大阪駅近辺でした。俗に言う「キタ」という場所。

会社がその辺だったから出張すると会社に出社して、夜ご飯を食べる、となってもそのあたりになる。

すごーく僕の小さな印象だけだけどどうにもそのあたりというのは僕の考える大阪のイメージである「コテコテ」な感じは無くて、毎回「うーん、大阪ってこんなもんなのかなぁ」と思ってたんだよね。

ということで今回は「本当に大阪はコテコテなのか?」という命題を抱えて俗に「ミナミ」と言われる「なんば」方面を攻めてみたわけです。

これがね、アタリ!

「なんだよこんな美味しいもんばっかりなのかよ」と言う食べ物レポート中心でお届けします。まずは粉モノシリーズ。

難波駅に朝着いたわけですが、駅を出たら「キャベツ焼き130円」という看板を見つけた。


こんな、というと申し訳ないけど駄菓子みたいな店が駅前の一等地でしっかり営業してる、というのが素晴らしいね。小麦粉の粉にキャベツ、桜海老、揚げ玉をふりかけて卵割りいれて半分に閉じてる。

「めちゃくちゃ旨い!」ってわけじゃないけどさくっと小腹を満たすにはじゅうぶん。

続いて難波駅の地下街にある店でイカ焼き。えーっとね小麦粉溶いた粉にイカげそとか入れて鉄板でぎゅーっと押し付けて焼いたやつ。

イカ旨い。

返す刀でたこ焼き。名前忘れたけどなんばグランド花月の脇にある結構有名店です。四種類の味が楽しめるセットで。

刻みネギと塩のみであっさりいただくのが美味しかった。

で、お昼ごはんが(って今までのなんだったんじゃい、という突っ込みは無しで)、お好み焼き。

こちら道頓堀の路地一個入ったこれまた年季の入った有名店です。

まず明石焼きとビール。それから豚玉。




この店はお好み焼きを頼むとお姉さんがかき混ぜるのから焼くのから返すのまで全部やってくれてすごく嬉しい。マヨネーズで絵も書いてくれる。これはちょっと見づらくなってしまってるけどビリケンさんのようです。

店の中もかなり年季が入ってるし非常にコテコテした感じです。

そして夜は新世界に移動。


(続きます。)

Walk On The left Side.

2010-02-24 00:38:21 | 日記
仕事の関係で色んなところに行くことが多いわけですが、どこに行っても「おお、面白いところだなぁー」と思える。日本国内ですからね、言葉が通じないってことはないし、一人でてくてく歩いてても在野の民俗マニアとしては目に触れるものの中に「あ、ここではこんなことが」って思うことは多いからね。

面白い、ということに加えて好き嫌いで言ってもそうそう「ああ、ここは嫌いだなぁ」と思う土地ってのはあんまり無い。

どこに行っても「じゃあ明日からこの土地に転勤せよ、と言われたら」という視点でその土地を見てみるわけだけどはっきり言ってしまえば「別にいっすよ」と答えられると思う。

理想としてはもちろん札幌や沖縄、あるいは島根(←これはマニアックな意見だと思う)なんかがいいわけだけどはっきり言ってしまえば東京で住むことに比べたらねぇ、どこだってハッピーですよ。

と、言いつつ、僕がどうにも嫌いじゃないけどなじめないなぁ、と思ってた土地が大阪。

いや決して嫌いなわけじゃないんですよ。

仕事で結構行くこともあるし、食べ物だって僕、粉モノ好きだし。

でもねぇ、今までの経験上どうにもなじめないんですよね。。。

いつも大阪行きの新幹線に乗った瞬間からどうも「アウェイ」な感じがしてた。

それが色々氷解しました、先日大阪行ってね。

まず僕が大阪になじめなかった点が「どうにも歩道を歩きづらい」というところがあったんだよね。

僕は普通に歩いているだけなのに後ろから自転車でちりんちりんと鳴らされる。どうにも人にぶつかりそうになる。

「なんでかなぁ」と思ってたんだけど理由が分かりましたよ。

大阪はね、「左側を歩く」というルールなんだ。

なんだよ、早く言ってくれよ。

僕は子供の頃から「歩行者は右」と言われて育ったんで、出来る限り右側を歩こうとしてる。

でも大阪は違うんだね。

うしろから来る自転車も僕は自転車の気配がすると「右によけよう」と思って右に行くんだけど、自転車にしてみると「歩行者だから左によけるだろう」と思って右に来て、僕が邪魔、ちりんちりん、となる、という理屈だったわけだ。すれ違う人ともどうもすれ違いづらいなぁ、と思ってたけどそういう理屈だった。

エスカレーターは右側に立つ、ということはなんとなく分かってたけどねぇ。

と、いうことでひとつのアウェイ感は排除されました。

そして大阪と言えば食べ物。

今まで大阪に来たとき、というのは結婚式だとか仕事が多くてあんまり自分で自由にモノを食べる、ということはあんまり無かった。

でも今回は比較的自由だったのでとにかく一度、大阪のコテコテ食文化、というものにどっぷり漬かってみようじゃないか、と思って色々食べてみましたよっと。

そこで僕は驚いたのだ、ごく控えめに行って。

to be continued...