今日は土用の丑の日。
明日はミュージカル『メリー・ポピンズ』の千秋楽。…と思っていたら、大好評につき、8月も公演が行われることが決定!! 追加公演の日程は、8月3日(水)、4日(木)、5日(金)、6日(土)、9日(火)、10日(水)、11日(木)、12日(金)、13日(土)の9日。いずれも開演は午後7時30分からです。チケットの販売は27日(水)から始まっています。
※チケット情報
https://oss.ticketmaster.com/aps/jprjfl/fr-ca/promotion/home?utm_source=JustePourRire&utm_medium=social-media&utm_campaign=RABAIS30NOUNOU-160728
いろいろな場面がFacebookの公式ページで紹介されていますが、ルネの演じるMr.バンクスの出演シーンはほとんどが画像なので、バンクス家や銀行の場面が映像でアップされるのを心待ちにしています。
今日を含めて残り11回となったこの舞台が、無事終了することを祈るばかりです。そして、8月の休みは減ってしまいましたが、できるだけ休養を取って、9月9日(金)から再開するコンサート・ツアー”Nouveau Rêve”に向けて、ルネ自身が満足のいく準備を進めて欲しいと思います。
さて、 今から42年前の1974年7月14日は、ルネの1回目の来日最終日でした。
そして、ルネの凱旋帰国を待ちわびたカナダのファンや各メディアがモントリオールのシャルル・ドゴール空港に押し寄せました。それについての記事を2回に分けて紹介いたします。
人気爆発
ルネ坊やの帰国に
カナダ中が異常興奮
トリュドー首相も異例のメッセージ
「日本人が”1人息子”のルネをさらいに来た!」と、カナダの新聞がセンセーショナルに報道した。東京音楽祭でグランプリをせしめ、日本人取材記者といっしょにルネ・シマール坊やが帰国したときのことだ。まだ13才だが、これまでに貯めたギャラが2億円! 8月22日には再来日して、また大旋風をまき起す。
東京音楽祭のグランプリと、フランク・シナトラ賞をもらったルネが故国へ凱旋した! その日、モントリオールの空港は歓迎陣で上を下への大騒ぎ、カナダの新聞雑誌、放送などのマスコミや、中学生を中心とするファンがどっとつめかけ、一時は「トリュドー首相もお出迎え」の噂がつたわったくらいだ。
とても、日本の郷ひろみなんてもんじゃない。新聞が「カナダの1人息子」と見出しをつけるほどのヒーローである。
東京音楽祭では美しいボーイソプラノをひびかせて『ミドリ色の屋根』を歌い、シナトラおじさんもあまりの可愛さに思わずルネを抱きしめた。その知らせがカナダにつたわるとすぐ、トリュドー首相はルネ坊やに祝電を打った。
『あなたが日本で得た偉大な成功は、すべてのカナダ人の誇りであり、あなたの同世代の人に働くことと勉学の励みとなりました。心からお祝い申しあげます。そして生涯を通じ、よりいっそう努力されることを願っています。』
カナダのケベックで生まれたルネは、フランス系カナダ人。既報の通り、コックだった父親が病気になって、どん底の生活におち込んだとき、まだ10才のルネが酒場で歌って生計を助けたと、という美談がある。
しかし貧しいながらも家族みんなが音楽好きで、特にパパはクロウトなみの耳をしていた。ルネは7人きょうだいの5番目、すぐ上の兄デジは作曲をやるし、妹のナタリーは歌がうまい。だから、ルネが小さいときから、家族でよくコーラスしたものだ。
聖歌隊のメンバーだったルネは、教会で結婚式をあげた花ムコさんにスカウトされ、『鳥』というレコードでデビュー。これが大ヒットになって、カナダ中のアイドルにのし上がった。
クリスマス・アルバムなどは軽く10万枚というセールス。人口比率から見れば、日本ならさしずめ数十万枚を売る勘定で。むろんカナダのテレビでも引っぱりだこで、歌のほか番組のホストも引受けている。
帰国するルネに日本の報道陣がついて行ったら、モントリオールの新聞が”日本から1人息子のルネをさらいに来た!”と大々的に書き立てた。「ルネは世界のヒノキ舞台に立った」「ビートルズに匹敵する大スターになるだろう」という記事で、日本人記者がインタビューされている。
日本でのルネを撮影した映画『ルネ・イン・ジャパン』も、いくつかの劇場で公開され、どこも超満員。もちろん『ミドリ色の屋根』はプレスが間に合わないほどの、すごい売れゆきだ。
▲ルネを出迎える母ガブリエル 各メディアからのインタビューに答えるルネ 持っているのはフランク・シナトラ賞のトロフィー(グランプリのトロフィーはクリスタル製でめちゃ重いので)
▲ルネの凱旋帰国を待ちわびて押し寄せたカナダのファンがひしめくシャルル・ドゴール空港の様子 ルネはガードマンの肩車で移動 右端の男性は上の写真にも写っていますが、この方もガードマン?
日本の記者が、ルネの特集記事のためにカナダに渡ったことは知っていましたが、帰国するルネと同じ飛行機に乗って行ったとは、この記事で読むまで知りませんでした。
帰国するルネを見送るために、羽田空港で押し寄せた日本のファンの様子や、シャルル・ドゴール空港での凱旋帰国の様子は、アメリカで放映された、ルネを紹介する特集番組“Million Dollar Baby”でも紹介されていますので、Part2でご覧ください。
※YouTube映像”Rene Simard - Million Dollar Baby Part 1”
https://youtu.be/yHY1BuKrat4?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA
※YouTube映像”Rene Simard - Million Dollar Baby Part 2”
https://youtu.be/V_VVZqGeGtw
しかし、ルネが第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得するまでは、ルネはフランス系カナダ・ケベック州のアイドルで、英語圏のカナダでの知名度はさほど高くはありませんでした。もちろん当時から、英語圏にもDonna Marieさんのような熱烈なファンがいらっしゃいますが…。英語圏のカナダ、フランス、そしてアメリカのショー・ビジネスの世界でデビューすることは、フランス系カナダ人の歌手にとって大きな夢でしたから、ルネだけでなく、ノーベル・レコードのスタッフにとっても、世界に売り出すまたと無いチャンスになったのです。
さて次回は、この記事の後編です。
関東地方もやっと梅雨明けし、夏空の太陽に、うだるような暑い日が続きますが、ルネ友のみなさまも、ウナギを食べて暑い夏を乗り切ってくださいね!
明日はミュージカル『メリー・ポピンズ』の千秋楽。…と思っていたら、大好評につき、8月も公演が行われることが決定!! 追加公演の日程は、8月3日(水)、4日(木)、5日(金)、6日(土)、9日(火)、10日(水)、11日(木)、12日(金)、13日(土)の9日。いずれも開演は午後7時30分からです。チケットの販売は27日(水)から始まっています。
※チケット情報
https://oss.ticketmaster.com/aps/jprjfl/fr-ca/promotion/home?utm_source=JustePourRire&utm_medium=social-media&utm_campaign=RABAIS30NOUNOU-160728
いろいろな場面がFacebookの公式ページで紹介されていますが、ルネの演じるMr.バンクスの出演シーンはほとんどが画像なので、バンクス家や銀行の場面が映像でアップされるのを心待ちにしています。
今日を含めて残り11回となったこの舞台が、無事終了することを祈るばかりです。そして、8月の休みは減ってしまいましたが、できるだけ休養を取って、9月9日(金)から再開するコンサート・ツアー”Nouveau Rêve”に向けて、ルネ自身が満足のいく準備を進めて欲しいと思います。
さて、 今から42年前の1974年7月14日は、ルネの1回目の来日最終日でした。
そして、ルネの凱旋帰国を待ちわびたカナダのファンや各メディアがモントリオールのシャルル・ドゴール空港に押し寄せました。それについての記事を2回に分けて紹介いたします。
人気爆発
ルネ坊やの帰国に
カナダ中が異常興奮
トリュドー首相も異例のメッセージ
「日本人が”1人息子”のルネをさらいに来た!」と、カナダの新聞がセンセーショナルに報道した。東京音楽祭でグランプリをせしめ、日本人取材記者といっしょにルネ・シマール坊やが帰国したときのことだ。まだ13才だが、これまでに貯めたギャラが2億円! 8月22日には再来日して、また大旋風をまき起す。
東京音楽祭のグランプリと、フランク・シナトラ賞をもらったルネが故国へ凱旋した! その日、モントリオールの空港は歓迎陣で上を下への大騒ぎ、カナダの新聞雑誌、放送などのマスコミや、中学生を中心とするファンがどっとつめかけ、一時は「トリュドー首相もお出迎え」の噂がつたわったくらいだ。
とても、日本の郷ひろみなんてもんじゃない。新聞が「カナダの1人息子」と見出しをつけるほどのヒーローである。
東京音楽祭では美しいボーイソプラノをひびかせて『ミドリ色の屋根』を歌い、シナトラおじさんもあまりの可愛さに思わずルネを抱きしめた。その知らせがカナダにつたわるとすぐ、トリュドー首相はルネ坊やに祝電を打った。
『あなたが日本で得た偉大な成功は、すべてのカナダ人の誇りであり、あなたの同世代の人に働くことと勉学の励みとなりました。心からお祝い申しあげます。そして生涯を通じ、よりいっそう努力されることを願っています。』
カナダのケベックで生まれたルネは、フランス系カナダ人。既報の通り、コックだった父親が病気になって、どん底の生活におち込んだとき、まだ10才のルネが酒場で歌って生計を助けたと、という美談がある。
しかし貧しいながらも家族みんなが音楽好きで、特にパパはクロウトなみの耳をしていた。ルネは7人きょうだいの5番目、すぐ上の兄デジは作曲をやるし、妹のナタリーは歌がうまい。だから、ルネが小さいときから、家族でよくコーラスしたものだ。
聖歌隊のメンバーだったルネは、教会で結婚式をあげた花ムコさんにスカウトされ、『鳥』というレコードでデビュー。これが大ヒットになって、カナダ中のアイドルにのし上がった。
クリスマス・アルバムなどは軽く10万枚というセールス。人口比率から見れば、日本ならさしずめ数十万枚を売る勘定で。むろんカナダのテレビでも引っぱりだこで、歌のほか番組のホストも引受けている。
帰国するルネに日本の報道陣がついて行ったら、モントリオールの新聞が”日本から1人息子のルネをさらいに来た!”と大々的に書き立てた。「ルネは世界のヒノキ舞台に立った」「ビートルズに匹敵する大スターになるだろう」という記事で、日本人記者がインタビューされている。
日本でのルネを撮影した映画『ルネ・イン・ジャパン』も、いくつかの劇場で公開され、どこも超満員。もちろん『ミドリ色の屋根』はプレスが間に合わないほどの、すごい売れゆきだ。
▲ルネを出迎える母ガブリエル 各メディアからのインタビューに答えるルネ 持っているのはフランク・シナトラ賞のトロフィー(グランプリのトロフィーはクリスタル製でめちゃ重いので)
▲ルネの凱旋帰国を待ちわびて押し寄せたカナダのファンがひしめくシャルル・ドゴール空港の様子 ルネはガードマンの肩車で移動 右端の男性は上の写真にも写っていますが、この方もガードマン?
日本の記者が、ルネの特集記事のためにカナダに渡ったことは知っていましたが、帰国するルネと同じ飛行機に乗って行ったとは、この記事で読むまで知りませんでした。
帰国するルネを見送るために、羽田空港で押し寄せた日本のファンの様子や、シャルル・ドゴール空港での凱旋帰国の様子は、アメリカで放映された、ルネを紹介する特集番組“Million Dollar Baby”でも紹介されていますので、Part2でご覧ください。
※YouTube映像”Rene Simard - Million Dollar Baby Part 1”
https://youtu.be/yHY1BuKrat4?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA
※YouTube映像”Rene Simard - Million Dollar Baby Part 2”
https://youtu.be/V_VVZqGeGtw
しかし、ルネが第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得するまでは、ルネはフランス系カナダ・ケベック州のアイドルで、英語圏のカナダでの知名度はさほど高くはありませんでした。もちろん当時から、英語圏にもDonna Marieさんのような熱烈なファンがいらっしゃいますが…。英語圏のカナダ、フランス、そしてアメリカのショー・ビジネスの世界でデビューすることは、フランス系カナダ人の歌手にとって大きな夢でしたから、ルネだけでなく、ノーベル・レコードのスタッフにとっても、世界に売り出すまたと無いチャンスになったのです。
さて次回は、この記事の後編です。
関東地方もやっと梅雨明けし、夏空の太陽に、うだるような暑い日が続きますが、ルネ友のみなさまも、ウナギを食べて暑い夏を乗り切ってくださいね!