ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

ルネ・ファンのルネ・ファンによるルネ・ファンのためのルネ・ブログ シマ姉のルネ・データ・バンク

ルネとナタリーの共演

2011年09月25日 | ルネの妹ナタリー
 カナダのシマール・ファミリー・ファンが、ずっと心待ちにしていたルネと妹ナタリーの共演が実現いたしました。



 過去ログで、ルネの妹ナタリー・シマールと娘エーヴ、兄レジス・シマールが出演し、9月23日(金)と24日(土)にBest Western Universel Hotelで行われるとお知らせしたGala Mode Fashionは、昨日24日(土)と本日25日(日)に、ルネが特別ゲストとして出演することになり、”PASSIN SIMARD”のジゼルさん、ソフィーさんたちをはじめ、たくさんのシマール・ファミリー・ファンがこの両日、ショーを楽しまれているようです。

  

 現在ルネは50歳、妹ナタリーは42歳。他の兄弟も含め、PETIT SIMARD プティ・シマール(シマール家の子どもたち)”としてケベックで愛されたきた2人も、立派な大人に成長し、それぞれの道を歩んでいます。
 しかし、2人は25年もの長い間、共演することがなかったのです。そうなってしまったことの経緯として、2人がそれぞれ自分の番組(ルネはR.S.V.P. ナタリーはLe Village de Nathalie等)を持って活動していたこと、ルネとマリー=ジョゼの結婚と出産、息子オリヴィエと娘ロザリーの聴覚障害のための言語指導や、人工内耳手術とリファビリ等、ルネがプライベートで大変だったことも一因していると推測されます。そしてさらに、2人のマネージャーであり、ノーベル・レコードの創設者の1人でプロダクションの社長だったギー・クルティエ氏とナタリーのことも原因の1つだったようです。
 両親の別居、離婚後、ルネが兄とも父とも慕っていたクルティエ氏は、ルネの第3回東京音楽祭世界大会出場による初来日や、ナタリーの日本デビューを兼ねた同大会の第12回の時も同行していました。そして、幼くして父と離別し、クルティエ氏の自宅で育ったナタリーにとって、彼は父であり、絶対的な信頼を置くプロモーターでもあったはずでした。
 ナタリーがクルティエ氏とのことを公表し、そのことに関してルネがナタリーに持ちかけた和解のことで、ルネとナタリーはずっと絶縁状態にありました。その件については、カナダのファンの方々同様、私もあえて記事にするつもりはありませんが、2人は亡き父ジャン=ロック氏の葬儀に同席したことで再び結びつき、今回の共演に至ったのでいた。
 ケベックの2人のスターの和解と共演は、ケベックのメディアで大きく取り上げられました。ステージでの利益はエマニュエル協会(障害児の養子縁組を促進する団体)の活動に役立てられ、さらに、ルネとナタリーのアルバムも製作される可能性が出てきたとのことです。

 ジゼルさんたちが今回のステージについて、その様子を報告をしてくださることでしょう。そして、ルネのミュージカルの上演や、その劇中で使用される曲を収録したアルバムの発売など、今後のカナダの情報から目が離せませんね!


※”le Journal de Montreal”http://lejournaldemontreal.canoe.ca/journaldemontreal/artsetspectacles/musique/archives/2011/09/20110908-064351.html?cid=MKTNB_CanoeActualites__FR20080526NB2

※“7jours”
http://7jours.canoe.ca/musique/nouvelles/2011/09/15/18691381-7j.html

 
       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


 ルネとナタリーが和解したことと重なりますが、2人がまだ積極的に共演していた時代、1983年にに出版された”Les enfants cheris du Show-Bizz”を入手いたしました。この本は、ルネの来日時には必ずどちらかが同行していたクローディーヌとダニエル・バシャン姉妹の著作によるもので、ルネとナタリーの写真も数多く掲載されています。表紙写真は第12回東京音楽祭世界大会にプレゼンターとして出演した時と同じコスチューム。これから少しずつ画像を紹介しますのでお待ちください。また、翻訳もしていきたいと考えていますが、こちらはいつになることか…★



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ルネとオズモンズ

2011年09月20日 | 2回目の来日
 今から37年前の1974年9月20日はカナダのスーパー・アイドル、ルネ・シマールの2回目の来日最終日でした。

 この日は東京プリンスホテルで西城秀樹との対談が行われた日。取材が終わったらすぐに成田空港に向かうという、最終日までハード・スケジュールのルネでした。

           ▲『明星1974年12月号』より

 この時は、そのまま帰国せず、ラスベガスに寄ってオズモンズのショーを見て帰りました。翌年ショーを行う予定があったため、下見も兼ねてのラスベガス。本当ならバカンスを楽しんでいるはずの夏休みを来日に当てているので、カリフォルニアのディズニーランドにも遊びに行っています。ディズニーランドでの写真は、カナダのルネ・ファン、シャンタルさんのMUSEE SIMARDや、ジゼルさんとソフィーさんのPASSION SIMARDで紹介されていました。




         ルネオズモンズ

 ルネと同時期に日本でも人気があったのが「オズモンズThe Osmonds」。
 ルネがファースト・コンサートで歌い、ライヴ・アルバムにも収録されている”YoYo”もオズモンズのヒット曲。過去ログで紹介した映像が無くなってしまったため、別のYouTube映像を探していたら、ルネの3枚目のアルバム”C’est demain…”に収録されている”Ou es-tu grand-papa”のオリジナルが”Go Away Little Girl”だと判明! ラッキーでした♪ 私はあまり音楽に詳しくないので、ルネのアルバムを持っていても、収録されている曲がオリジナルなのか、別の歌手が歌った当時のヒット曲なのかが分かりません。ですから、今回のように、偶然に原曲が見つかったりするととても嬉しいのです。しかし、ルネのイメージのためなのか、歌詞が全く違った物になっているのには驚きですね。

 日本では末っ子のジミー・オズモンドがカルピスのTVコマーシャルに出演したり、日本語で「ちっちゃな恋人」を歌ったりして人気がありました。オズモンズを知った頃はルネに夢中だったので、私はジミーにもオズモンズにも全く興味がありませんでしたし、むしろルネのライバルくらいにしか思っていませんでした。世界的にいえば、オズモンズの方がキャリアも人気もずっと上だったのですが…。ちなみに、オズモンズの中では年齢が一番近いこともあり、ダニー・オズモンドが好きですね。

・1959年、米国ユタ州オグデンで結成されたファミリーグループ。
・一家の祖先はウェールズ系で、英国でより高い人気を獲得。
・オリジナル・メンバーはアラン、ウェイン、メリル、ジェイの4人兄弟で、TVショーなどの活動をする。
 ・Alan Ralph Osmond:1949.6.22
 ・Melvin Wayne Osmond:1951.8.23
 ・Merrill Davis Osmond:1953.4.30
 ・Jay Wesley Osmond:1955.5.2
・'62年Donny Osmond、'63年Marie Osmond、'72年Jimmy Osmondと家族のデビューにも成功。
・'63年に”Osmond Brothers”として歌手デビュー。
・ディズニーランドのショー出演で人気を得る。
・'60年代初めには米国の人気TV番組”The Andy Williams Show:1957-71”にレギュラー出演。
・'70年に入って名前を”Osmonds”と改名して再デビュー。日本でもオズモンズ・ブームが巻き起こる。
・71年から75年にかけて米国で4曲(1位1曲)、英国で5曲(1位1曲)がトップ10ヒットとなり大成功を収める。
・メンバー変遷はあるが、2000年以降も活動。
・他にDonny Osmond、Jimmy Osmondのソロ、Donny & Marie Osmondの兄妹デュオでのヒットがある。



♪Donny Osmond (ダニー・オズモンド) 
           Go Away Little Girl

 仏語版”Ou es-tu grand-papa”をルネが歌っています。




♪オズモンズ ヨーヨー
http://youtu.be/S24HLci0pqE


       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


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♪過去ログ「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマール」参照
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ファースト・コンサートin東京

2011年09月15日 | ルネのコンサート
 今から37年前の1974年9月14日と15日に、カナダのスーパー・アイドルだったルネ・シマールのファースト・コンサートが東京の渋谷公会堂で行われました。
 東京コンサートは録音され、日本では「ファースト・ライヴ・アルバム」、カナダでは”Rene Simard en Concert”として発売されました。また、テレビ局も入り、その映像は年末に放映されました。「ラ・メールLa Mer」を歌うルネは、YouTube映像”Million Dollar Baby”でご覧いただくことができます。

♪YouTube映像”Rene Simard - Million Dollar Baby Part 1”
 ファースト・コンサートで「ラ・メールLa Mer」を歌うルネは3分8秒からhttp://youtu.be/yHY1BuKrat4
♪YouTube映像”René Simard(Boy soprano/Québec(Canada) Concert in Japan(1974).wmv”
 「廃墟の鳩」「小さな生命」「ミドリ色の屋根」http://youtu.be/XRIxNcPTsWM
♪YouTube映像”Rene Simard: La Mer (... the Sea)”
http://youtu.be/2xEwkCeXb9A


▲日本のルネ・シマール・ファン・クラブ「メープル・メイツ」の会報Vol.3の表紙


▲「メープル・メイツ」の会報Vol.3より(部分)

 過去ログで散々書いて、ファン・クラブ等の資料も記事にしているので、今回は過去ログの紹介をして、ファースト・コンサートをご覧になったり、ご存じの方には懐かしく思い出していただき、ご存じのない方や、過去ログをお読みになっていない方には是非一読していただきたいと思います。


▲「週刊少女フレンド」掲載の記事「ルネ・シマール ファースト・コンサート」より(部分)

 また、私のルネ・コレクションの切り抜き記事は、同級生からいただいたものが多いため、何という雑誌に掲載されていたものか分からないものが結構あります。Yahoo!オークションで入手して初めて、掲載誌が分かるということも少なくありません。過去ログで「中二時代」に掲載されていた記事と紹介した今回の「ルネ・シマール ファースト・コンサート」が、実は「週刊少女フレンド第28号(昭和49年11月20日発売)」のものだったと最近判明。掲載号の表紙もルネでした。

         ▲「週刊少女フレンド第28号」の表紙

※過去ログ「ファースト・コンサートのルネ①」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/189.html
※過去ログ「ファースト・コンサート②」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/263.html
※過去ログ「ファースト・コンサート③」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/264.html
※過去ログ「ファースト・コンサート・プログラム」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/265.html
※過去ログ「ファンの集い②」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/165.html
※過去ログ「ルネ・シマール ファースト・コンサート・イン・ジャパン」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html
※過去ログ「ルネ・ファースト・コンサートに寄せて」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/22.html
※過去ログ「ルネ・ファースト・コンサートのスタッフ」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/23.html


  ▲▼「メープル・メイツ」の会報Vol.3より(部分)
     


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      ▲「週刊少女フレンド」掲載の記事
   「ルネ・シマール ファースト・コンサート」より(部分)



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♪過去ログ「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマール」参照
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/468.html


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ルネのモントリオール讃歌

2011年09月10日 | モントリオール讃歌
 1976年にカナダのモントリオールで開催された夏季オリンピック大会では、過去ログで何度も取り上げたとおり、ルネの『モントリオール讃歌』がボイコットされ、一般公募で選ばれた別の曲が採用されたという記述がカナダのサイトにありました。しかし、その曲自体を紹介する音源も映像もなく、分からずじまいのまま虚しく月日は流れていました。しかし、以前紹介した仏語版「モントリオール讃歌」とは別の新しいYouTube映像の関連動画に、それらしき曲を見つけることができました。でも、その曲を聴いて少々がっかりしました。何故なら、ボイコットされたルネの『モントリオール讃歌』の代わりに選ばれたのがこの曲だと思うと、納得がいかなかったからです。

 セルジュ・ラプラードSerge Laprade氏が歌うモントリオール・オリンピックの歌は、歌詞に『オリンピック』は入っても、『モントリオール』は入っていませんでした。曲はマーチ(行進曲)っぼくて、ルネの「モントリオール讃歌」のメロディーの方がずっと素晴らしいと思いました。しかし、ルネが作詞した公式の歓迎の曲は、『モントリオール』を賛美し強調していたため、各メディアが使用することを好まなかったようです。その理由は、モントリオール・オリンピックには準備期間中から様々な問題があり、後々までモントリオール市民に、増税や日常生活への支障等の負の遺産を残したオリンピックだったため、かえって感情を逆撫でするという理由のようでした。しかし、背景にはカナダの英系と仏系の問題も有ったのではと推測しています。
 ルネの『モントリオール讃歌』がボイコットされた後、『送別の歌』のコンテストで選ばれたのは、エステル・サント・クロワEstelle Ste Croixの ”Je t'aime”でした。確かに『お別れの歌』にはぴったりの静かな曲ですが、やっぱりルネ・ファンにとって、ルネの『モントリオール讃歌』こそが、オリンピックのテーマ曲です!!

♪Estelle Ste Croix Je t'aime
https://youtu.be/PlNfqYrHhhU

 今回紹介するYouTube映像は、①新しくアップされたルネが歌う仏語版と英語版「モントリオール讃歌」、②ルネが歌う仏語版「モントリオール讃歌」をBGMに、、ナディア・コマネチの映像と、ルネがモントリオール市長やオリンピック準備委員たちの前で同曲を歌った時のものだとされる映像、③セルジュ・ラプラード氏が歌うオリンピックの歌、④閉会セレモニーで使われた、先住民をイメージした曲から「モントリオール讃歌」の演奏と合唱に変わるモントリオール・オリンピックのオリジナル・サウンドトラック、⑤「オリンピック・カンタータ」、⑥建設途中の雪の中のオリンピック・スタジアム映像から、TV局の様子などオリンピックの裏側の映像を交え、開会式から閉会式までのハイライト映像の6つです。③と⑤以外は「モントリオール讃歌」が使われています。

※現在は➂⑥は削除され、ご覧いただけません。


①* Curiosité* René Simard Bienvenue à Montréal / Welcome to Montreal


②René Simard Live Bienvenue à Montréal

③Serge Laprade - Vive les Jeux olympiques - 1976.wmv

④Montreal 1976 Olympics Music - Victor Vogel - Ballet of the Closing Ceremony
https://youtu.be/RKOo0Xlsi3w

⑤Montreal 1976 Olympics Music - Victor Vogel - Olympic Chimes - Olympic Cantata
https://youtu.be/b5KYQ5KF5TQ

⑥XXI Olympiad | Montreal 1976


 そして、カナダから取り寄せたルネのスクラップ・ブックの記事の中に、ルネの「モントリオール讃歌」に関する記事を見つけました。

 この記事には、ルネの「モントリオール讃歌」は歓迎の歌として作られましたが、ラジオ局からボイコットされてしまい、決して流れることがなかったこと、それによって、著名な作曲家からなるCOJOが、最優秀作品に2万ドルの賞金をつけて「送別の歌」を一般公募したことなどが書かれていました。その時すでに、ルネは自分が作詞した「モントリオール讃歌」の録音を済ませていましたが、この曲がラジオ局からボイコットされたことによる失敗を非難されることはなかったようでした。そして、モントリオールのドラポー市長によって選ばれたとされるルネの歌詞は、その採用を巡る論争の中で、市長が強行に決定したようです。

 ドラポー市長は、モントリオール万博における歓迎の歌でも「ヴェンヌの成功」を導いていました。そのため、この時も同様に進めたのでしょう。確かに、東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を受賞し、アメリカやフランスでも活躍していたルネと、ルネの作詞した歌詞を起用すれば話題性も十分で、さらにルネは歌唱力も知名度も抜群でしたから、ドラポー市長の成功のために、ルネは「歓迎の歌」の歌手として最高の逸材だったのだと思います。そして、「モントリオール讃歌」の作曲者もまた、若くして天才とうたわれた有名な作曲家なのでした。

 私は、ルネの英語詞”Welcome to Montreal”は、中学生程度の英語力があれば理解でき、分かりやすく、平和を願う希望に満ちた内容でとても良いと思うのですが、確かに仏語詞”Bienvenue à Montréal”の方は、モントリオールを賛美し、強調し過ぎていたかもしれません。そのためか、ルネの歌詞に対し「ありきたりでつまらない」等の酷評も有ったようでした。しかし、「モントリオール讃歌」のメロディーは、セルジュ・ラプラード氏の歌より優れていたので、アレンジされてオリンピックで使用されたのだと思います。結局、賞金付きで一般公募されながら、セルジュ・ラプラード氏の送別の歌も、閉会式で歌われることはありませんでした。

※過去ログ「”モントリオール讃歌”の仏語詞の謎を解き明かせ」参照http://green.ap.teacup.com/rene_simard/287.html


    ▲ルネとジャン・ドラポー市長(PASSION SIMARDより)

 ドラポー市長についていえば、かなりの手腕の持ち主だったらしく、カナダ建国100周年記念として企画されたモントリオール万国博覧会も、国民の支持をあまり得られないまま強行に進め、成功に導いた功績がありました。この時就任して間もなかった彼は、ロシア革命50周年記念行事として開催されるはずだったモスクワ万博の中止を受け、政府に働きかけ再招致を試みたことによって、BIAが1962年に正式に開催地を変更し、カナダでの開催が決定したのでした。さらに、開催地をセント・ローレンス川に新しく埋め立てて作った人工島に建設する案を出していました。それは周辺都市から反対されて実現しなかったものの、すでにこの時から突拍子もないことを考える方だったようです。その上、会期中に訪れていたフランスのシャルル・ドゴール大統領が、モントリオール市の群集を前に「自由ケベック万歳!」(Vive le Québec libre! )と発言し、カナダとフランス間の外交問題になっただけでなく、ケベック州分離運動の火に油を注ぐ結果ともなった事件が起っています(YouTube映像にもありました)。しかし、カナダでは現在でも、モントリオール万博をカナダ最高の文化イベントのひとつだったと考えている人が多いそうです。

 ちなみに、1967年10月の万博終了後、「人間とその世界」とテーマ設定された会場及びパビリオンの多くは、1968年から1981年まで夏期のみ開業し続けました。1974年当時の記事にも、エキスポ公園で遊ぶルネの記事があります。今日では万博跡地は一部存続させた建物を除き、公園及びリクリエーション施設として使用されています。

※wikipedia「モントリオール万国博覧会Expo1967」参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A


 今回、映像の紹介でサックリ終わらせるはずだったのですが、「モントリオール・オリンピック」の記事から、長年探していた答えの糸口を見つけることができました。
 そして、ルネが市長たちの前で「モントリオール讃歌」をお披露目した時の映像で着ているコスチュームは、今回紹介した2つの記事でルネが着ているものと同じです。このことから推測すると、この時はラジオ局からのボイコット前で、映像と2つの記事の写真は同日の取材によるものだと考えられます。

 ルネの「モントリオール讃歌」の真実については、ケベックのルネ・ファンと、ラジオ局やメディア等では見解が違うと思いますが、また何か新しい情報が入りましたら、追ってお伝えしたいと思います。



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♪過去ログ「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマール」参照
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ファースト・コンサートとシュガー・ベイブ

2011年09月04日 | ルネのコンサート
 カナダのスーパー・アイドルだったルネ・シマールが、若干13歳で世界のベテラン歌手を押さえ、第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を受賞した1974年夏、ファン待望の2回目の来日がありました。そして37年前の9月4日は、ファースト・コンサートの大阪コンサートが大阪厚生年金会館大ホールで行われました。



※過去ログ「ファースト・コンサート・イン大阪」参照
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/262.html


 コンサートのバック・コーラスとして白羽の矢が当たったのはシュガー・ベイブ」の山下達郎氏、大貫妙子氏、村松邦男氏の3人に吉田美奈子氏を加えた4人のコーラス編成。彼らは前年の秋、沢チエさんや亀淵友香さんのアルバムに参加し、その年もコンサートにコーラスで参加していました。たまたまコンサートを見に来ていたユーミンこと荒井由実氏(現 松任谷由実)が彼らを気に入り、自分のアルバムのコーラスを山下氏に依頼。それをきっかけに、当時ユーミンが所属していたALFAレコード(当時はアルファ・アンド・アソシェイツ株式会社)から、ルネのコンサートのコーラスを依頼されたのでした。

<「シュガー・ベイブ」1974年当時のメンバー>
・山下達郎(やました たつろう) – ヴォーカル、ギター、キーボード
・大貫妙子(おおぬき たえこ) – ヴォーカル、キーボード
・村松邦男(むらまつ くにお) – ギター、ヴォーカル
・鰐川己久男(わにかわ きくお) – ベース
・野口明彦(のぐち あきひこ) – ドラムス


 8月下旬、当時東京浜松町にあったALFAレコードのビルで、ルネのコーラス打ち合わせが行われました(ほとんど顔合わせで終わったようですが…)。9月1日に発売される「小さな生命」の発売記念のコンサートにコーラスで参加するためです。
 コーラスのアレンジは山下氏に任され、「テイク・ワン」の事務所でアイデアを考えたと書かれていました。仏語版の”YOYO”は低い男性の声で「イエ~♪」というのが入るのですが、ファースト・コンサートの方に入っていないのは山下氏のアレンジだからでしょう。ちなみに音楽監督は村井邦彦氏で、編曲は今は無き深町純氏でした。

 そして、カナダ側からは、ルネのコーラスをするためにきちんとした衣装を着用して参加するように要求されました。それは、当時すでにカナダのスーパー・アイドルであるとともに、歌の実力を高く評価され、モントリオールのノートルダム寺院の合唱団とも競演していたルネのコーラスには、確たる実力はもちろんのこと、ステージでも彼のイメージに合った衣装が求められたのでした。そのために、衣装代も含め、1人3万円のギャラだったことや、衣装を探しに原宿に行ったエピソード(「第三章三十九話」参照)が書かれていました。衣装探しのエピソードにはパロディーもあって、「カナダといったらナイアガラの滝! 『雨にぬれても』にも合うから衣装は雨合羽で決まり。」というようなことが書かれていたのを覚えています。そのせいでルネは泣きながらカナダに帰ってしまったというオチが付けられていました(怒★)。

▲「雨にぬれても」を歌うルネ 最後に「アメ、オシマーイ。」というのが可愛いですよねsymbol1

 でも、9月4日の大阪厚生年金会館大ホール、9月14日と15日の東京渋谷公会堂で行われたファースト・コンサートに、現在では押しも押されぬ実力と人気を博す山下達郎氏が、コーラスで参加していたなんて、すごいことですよね。山下氏の歌は好きなので嬉しいのですが、ライヴ・アルバムで山下氏の声が確認できるのは「小さな生命」のみのようです。仏語の台詞が入る間奏と最後のコーラスでお聴きいただけると思います。

♪YouTube映像”René Simard(Boy soprano/Québec(Canada) Concert in Japan(1974).wmv”
 ファースト・コンサートより「廃墟の鳩」「小さな生命」「ミドリ色の屋根」http://youtu.be/XRIxNcPTsWM

 そして、東京コンサートの時にはテレビ局が入り、コンサートの様子は年末に放映されたことは過去ログで何度も書きましたが、自分たちがどのように映っているか気になった村松氏がその番組を見たところ、ほんのちょっとしか映っていなかったようです。実際にその番組を見た私も、コーラスが映っていたという記憶はないですし、コンサートの写真や記事にも「シュガー・ベイブ」は写っていませんでした。

 しかし、山下達郎氏の熱烈なファンの方々は、ルネのファースト・コンサートやアルバムに「シュガー・ベイブ」が参加したことを知っているので、ルネの全曲集「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマールの情報を知って購入予約をしてくれたら、CD化の実現も早いのではと考えてしまうのですが…。
 何にせよ、ルネと「シュガー・ベイブ」が共演したファースト・コンサート・ライヴが聴けるルネの全曲集がCD化されることこそが、日本のファンの待ち望んだ夢の実現ですね!


<参加アルバム>
・ルネ『First Live Album』(CBS/SONY LP:SOLL-96)
 クレジットはないが山下達郎, 大貫妙子, 村松邦男, 吉田美奈子がコーラスで参加。
・ルネ『君のすべてが欲しい』(CBS/SONY LP:SOLL-129)
 山下達郎, 吉田美奈子, 大貫妙子がコーラスで参加。



※「第三章三十八話」参照
http://www.net-sprout.com/bandstory/075.html
※「第三章三十九話」参照
http://www.net-sprout.com/bandstory/076.html

※wikipedia「シュガー・ベイブ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%96



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♪過去ログ「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマール」参照
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               最新情報

 ジゼルさんがDailymotionにアップしてくださったルネの映像をご覧ください♪

MONTAGE PHOTOS HOMMAGE À RENÉ SIMARD
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MONTAGE PHOTOS HOMMAGE À RENÉ SIMARD 投稿者 Gisele0606



 ナタリーと娘エーヴ、レジスが出演し、9月23日と24日にBest Western Universel Hotelで行われる”Gala Mode Fashion” 。9月25日(日)には、ルネが特別ゲストとして出演することになったそうです。”PASSIN SIMARD”でチケットの確保を呼びかけてましたので、ジゼルさんたちがその様子を報告をしてくださることを期待しましょう!

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