ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

ルネ・ファンのルネ・ファンによるルネ・ファンのためのルネ・ブログ シマ姉のルネ・データ・バンク

ルネとNHK紅白歌合戦

2009年12月31日 | ミドリ色の屋根の頃
 今年のNHK紅白歌合戦は、ジャニーズ事務所から5組出場するのだそうですね。恥ずかしながら、最近の歌手はよく知らないし、ヒット曲もTVドラマやアニメの主題歌、CMソングでもなければ分からない上に、サビの部分しか聴いたことがなかったりします。さらに私は、たいてい途中で眠くなってしまい、1度として紅白を最初から最後まで観たためしがありません★ ルネ・シマールのファンになってから、日本の歌謡界に対する興味が薄れていった私。今年も…ダメだろうなぁ…というより、観ないかも?

 日本でルネ・シマール・ブームが巻き起こった1974年、第25回NHK紅白歌合戦は、1974年12月31日21時から23時45分にNHKで生放送されました。
 過去ログ「ルネと新人賞」でも書いたとおり、カナダの歌手であるルネ・シマールも、「ミドリ色の屋根」で日本の歌謡界デビューを果たしていたため、紅白出場候補者として、旺文社の学習雑誌『中一時代』1974年11月号の記事で取り上げられていました。
 しかし、13歳のルネはカナダでクリスマス休暇中のはず。忙しいルネが家族と過ごせるせっかくのお休みを返上してまで日本に来る訳はありません。カナダが活動拠点のルネには、日本のレコード大賞も紅白歌合戦も関係ないものと思っていた私にとって、ルネが紅白出場候補者として、その記事で紹介されているのには驚きました。その上、その記事では、5人の占い師が紅白の出場を占っているのですから…★


NHK紅白当選運命表
ヤングアイドルを占う!
 そろそろ話題になるのが、おおみそかにあるNHK紅白歌合戦! キミたちのアイドルたちが、はたして出場できるかどうか? いろいろなうわさのとびかうなかで、真相はなかなかつかめない。そこで有名な占いの先生方に占ってもらったら……というわけなのだ!


 ”コウハクッテナァーニ?”と首をかしげるルネ・シマール。カナダではすでにスーパースター。今や世界のアイドルとなったルネ。
 紅白歌合戦でダイヤモンドのようにすんだ歌声を聞きたいもんだね。


田中佐和★霊感占い
 お答えします。目の前に、野球の試合をしているのが見えます。ピッチャーが投げたボールを、バッターが打ちかえしています。
 これは、とりまくまわりの人々が戦っているのです。出場はむずかしい。

マリー・オリギン★八星術
 めいおう星。感受性も強く努力家です。この前の東京音楽祭のえいかんをより大きく伸ばす力をひめています。今年から来年にかけて歌ばかりでなく演技、ファッションに活躍が期待されます。12月は日本にいないので不可。

ミチレー・真樹★口占い
 6月の東京音楽祭が生んだスーパーアイドル。伝統のある紅白に出場させることは、マンネリ化しつつあるこの番組に新風を吹きこむことになるはずだけど、健康面で問題がおき、大みそかのこの時期、彼は日本にはいない?

西宮史郎★五線譜占い
 カナダではすでに人気タレントとして活躍していますが、日本でも今後がたいへん楽しみです。
 今年の紅白歌合戦の出場は無理だと思いますが、来年はその”チャンス”濃厚だとみます。

御射山宇彦★気学占い 
 牡牛座。彼の実力は日本に来てこそマッチし、ぐんと人気を高めたといえるが、11月には帰国運にはまり紅白歌合戦までは滞在しないという占いが出ており、出場はかなえられないだろう。



 「ルネの場合、12月には日本にいないという占いだからしかたがないね。」とあるのですが、わざわざ占わなくても分かるのではないかと…。マリー・オリギンによる八星術の結果について言えば、その頃すでにアメリカやフランスでの活動、ミュージカル映画『BLUE BIRD-青い鳥-』でエリザベス・テイラーと共演することが決まっていたことを踏まえれば、予想が出来ることかもしれません。しかし、注目すべきはミチレー・真樹の占いです。「健康面で問題がおき、大みそかのこの時期、彼は日本にはいない?」とあります。過去ログで何度も紹介してる『ルネとカナダでX'masパーティー』のツアーでは、これに参加したマリアさんからの情報によると、ルネは風邪をひいていて、パーティーで歌わなかったというのですから当たっていますね。


▲月刊明星1975年2月号付録「Young song」掲載

 第25回NHK紅白歌合戦の一番手は、紅組白組とも紅白歌合戦は初出場の山口百恵と西城秀樹。山口百恵はルネの”Rene Simard au Japon”でも紹介されていた「ひと夏の経験」。西城秀樹はルネの提案で仏語版をカナダ等で発売した「傷だらけのローラ」。新御三家の西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎、高1トリオの山口百恵、桜田淳子、森昌子の6人が揃っての初の紅白でした。トリは紅組が島倉千代子、白組が『襟裳岬』でレコード大賞を受賞した森進一。
 この当時、日本レコード大賞と紅白歌合戦はどちらも大晦日の12月31日に行われていたので、レコード大賞出場者は、20時55分までの生放送の番組終了後、帝国劇場からNHKに急いで移動しての出場でした。そして、紅組の司会は、第3回東京音楽祭世界大会のパーティーでルネと写真に写っていた佐良直美。白組は山川静夫アナウンサー。総合司会は土門正夫アナウンサーと中江陽三アナウンサーでした。
 西城秀樹の「傷だらけのローラ」と山口百恵の「ひと夏の経験」、森進一と島倉千代子の「襟裳岬」については、YouTubeで当時の映像がアップされていましたのでご覧ください。
 
※Wikipedia「第25回NHK紅白歌合戦」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC25%E5%9B%9ENHK%E7%B4%85%E7%99%BD%E6%AD%8C%E5%90%88%E6%88%A6
※Wikipedia「NHK紅白歌合戦」
http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E7%B4%85%E7%99%BD%E6%AD%8C%E5%90%88%E6%88%A6

♪YouTube映像より『傷だらけのローラ』
http://www.youtube.com/watch?v=YoVA2rsCDB8&feature=related
♪YouTube映像より『ひと夏の経験 山口百恵』
http://www.youtube.com/watch?v=g2EfSbpeMwA
♪YouTube映像より『森進一 襟裳岬』
http://www.youtube.com/watch?v=xDyPQgbICls
♪YouTube映像より島倉千代子『襟裳岬』
http://www.youtube.com/watch?v=8Q4Aug90W_M&feature=related


 なお、仏系カナダのケベックの大晦日については昨年紹介いたしましたが、NHK紅白歌合戦にあたる大晦日恒例の年越し番組は、”Bye Bye”というお笑い番組だそうです。今年の大晦日、ルネ・シマール一家はどんな風に過ごしているのでしょう。

※過去ログ「ケベックの大晦日」参照
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/311.html


       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


 ブログ開設4周年目も折り返し地点を過ぎ、2009年(平成21年)もあとわずか。この記事は、大晦日に向けて事前に作っておいたので、安心して大掃除とお正月の準備三昧(爆)。ヘトヘトです★ ブログ記事くらい計画的に仕事と家事かこなせていればね…(溜息)。たいていは忙しいと逃避行動でブログ記事に没頭してしまうシマ姉です。
 ルネの記事をあとどれくらい書き続けられるのだろうという不安は、ブログ開設当初からあったものの、この記事で347記事となりました。280記事を迎えて『私だけのルネ本』を作ろうと思ったの時から、さらに記事が増えてしまったので1冊では収まらない状態★ 校正作業は記事作りで手一杯のため遅々として進まず、ブログ記事は、週末1記事に決めたら、1記事が長くなってしまう傾向に…★ 

 そんな中、今年もたくさんの出会いがあり、ルネ友さんも増え、ルネ・ファンとしては充実した幸せな1年を過ごすことができました。遅ればせながら、ルネ友さんのダイアナ・シールズさんには、クリスマスの特集の中でルネのYouTube映像から、ルネが歌うクリスマス・ソング”0 Holy Night/Minuit Chretien”を紹介していただきました。
 また、YouTubeで懐かしい曲をたくさん紹介していらっしゃるgarryaflintさんが、ルネと妹ナタリーの曲をアップされました。私のYouTubeチャンネルに追加しておきましたので、リンク集からアクセスしてください。ちなみに、ルネの曲は「ミドリ色の屋根(ジャケットはファースト・プレス版)」、「小さな生命」、「ぼくの国へおいで」、「愛の翼をひろげて」、「朝露のきらめき」、「君のすべてがほしい」、「サヨナラ少年時代」、ナタリーの曲は「5月の手紙」、「海の中のあなたへ」です。
 それから、昨日mixiのコミュニティー「ミドリ色の屋根のルネ・シマールに新メンバーが増え、34人になりました♪ めでたいっ!

※「今日聴いた音楽 /ダイアナ・シールズの日記」2009-12-15(火)http://d.hatena.ne.jp/dianaseals/20091215


▲マリエルさんのサイト”Pour les Nostalgiques!”より

 来年もルネ・シマール、オンリーのブログを貫いていきますので、ルネ友のみなさん、当ブログにいらしてくださっているみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

 良いお年をお迎えください。

        shimazaki rune


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Joyeux Noel !

2009年12月25日 | クリスマス

Joyeux Noel !
Merry Christmas!

楽しいクリスマスをお過ごしください。




 今日はクリスマス♪ 息子は朝、サンタさんにお願いしていたプレゼントに満足して学校へ。今は授業時数確保のために終業式の日でもしっかり授業がありますが、明日からの冬休みに期待しながら登校していきました。
 息子への今年のクリスマス・プレゼントは、主人から野球のグローブとボール、私からはポケモン・カレンダーと息子がリクエストした「怪談レストラン」シリーズの本。私はというと、まだ届いていませんが、自分にご褒美でルネ・グッズをネット・オークションで(笑)。その内ブログで紹介いたしますのでお楽しみに♪

 そして、一昨日千葉県の幕張方面にあるニトリでルネが歌うジャクソン5の「ママがサンタにキッスした」の仏語版”J'ai vu maman embrasser le pere Noelがフル・ヴァージョンで流れたとの情報。音源はどこから?! 
 また、mixiのコミュニティー「ミドリ色の屋根のルネ・シマールにまた新メンバーが加わり、総勢33名に♪ 当ブログのルネ友さんも増えて、ハッピー・クリスマスです♪


 ▲René,Michèle Richard と Renée Martelと一緒のルネ・サンタ(”PASSION SIMARD”より)


 今年のクリスマスは、シューベルトの「アヴェ・マリア」を歌ったYouTube映像を集めてみました。

 ルネは好んでこの曲を歌っており、ファースト・クリスマス・アルバムにも収録されています。来日時にもTV番組(ミュージック・フェア?)で歌っていて、私はその歌唱力に衝撃を受けたのでした。
 今回紹介するルネのYouTube映像は2つ。1つは13歳か14歳のルネがステージで歌っている映像。もう1つは普通の子供Un Enfant Comme Les Autres(日本公開時「ルネ・オン・メロディ」)」の中から、TV番組「ジェン・ロジェの発見」で「アヴェ・マリア」を歌う場面です。TVを観るシマール一家も出てきます。さらに”MUSEE SIMARD”から、画像はレコード・ジャケットのみですが、ファースト・クリスマス・アルバムに収録された「アヴェ・マリア」もどうぞ。
 カナダのコミュニティ”PASSION SIMARD”では、20代半ばのルネがしっとりと歌い上げる同曲もアップされているのですが、メンバー以外観られないようになっているので、ご覧になりたい方は是非コミュニティーに加入してください。

 なお、シューベルトの「アヴェ・マリア」の歌詞は過去ログでご覧ください。
♪過去ログ「AVE MARIA 」参照


   ▲デビュー当時のシマール一家のクリスマス(”PASSION SIMARD”より)

♪YouTube映像RENE SIMARD-Ave Maria 

 こちらはYouTubeで見つけた「アヴェ・マリア」。少年合唱団にくわしく、マンガでも描いていらっしゃる竹宮恵子先生大絶賛のロベルティーノ・ロレッティや”Vos Angeli”の天使の歌声はもちろんですが、セリーヌ・ディオンナナ・ムスクーリも良いですよ。オペラ歌手のマリア・カラスは圧巻です。映像は本人のものの他、マリア様の絵を使ったものがあり、後者はクリスマスにピッタリなので、それぞれ楽しんでくださいね。

Robertino - Ave Maria

Ave Maria from Robertino Loretti

Vox angeli, ave Maria

Céline Dion - Ave Maria (Audio) (Official Video)

FAKE - FALSO Maria Callas: "AVE MARIA" Schubert 

A most beautiful song: Ave Maria (Schubert) - Andrea Bocelli 

AVE MARIA -Placido Domingo & Michael Bolton- Nana Mouskouri 

♪AVE MARIA - YouTube

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ルネと新人賞

2009年12月20日 | ミドリ色の屋根の頃
 今年も残りあとわずかとなりました。当ブログも今回で345記事を数え、ルネ・シマールの話題オンリーを貫いています。
 昨年と一昨年の12月はクリスマス特集として、ルネが歌ったクリスマス・ソングを紹介しました。今年は天使の絵のアップでクリスマスの雰囲気だけですが、ルネの歌声と笑顔、そして天使の絵で癒されていただければ幸いです。今回はちょっと大人の天使ですよ。


▲受胎告知(部分) エル・グレコ

 さて、カナダのルネ・シマールが第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得し、日本にルネ・シマール・ブームを巻き起こした1974年。ルネ・シマールも「日本レコード大賞」と「日本歌謡大賞」の新人賞候補として名前があがっていたようです。
 それについては、今はなき旺文社の学習雑誌『中一時代』の1974年11月号に掲載された記事『スターへのライセンス 新人賞はだれに?!』で書かれていた内容を中心に紹介したいと思います。

 
「新人賞の決定まで、もうそれほど時間がないが、ルネ・シマールはどうなるわけ? 新人賞候補として。」
 「新人になるよ。規約にもあるしね。」(本文より抜粋)


 ちなみに、この『中一時代』の記事を読むまで、私はルネが日本で新人賞候補にあげられていたことを知りませんでした。何故なら、ルネ・シマールはあくまでもカナダの歌手。アグネス・チャンやリンリンランランのように、日本の芸能界での活動が中心の外国人歌手とは違い、ルネの活動拠点はカナダ。日本のファンのために来日し、活動していたのですから…。日本の歌謡界はどう考えていたのか分かりませんが、当時の私には、ルネが日本の新人賞候補にあがるなど考えもつかないことでした。

 実際、ルネは”L'oiseau鳥”でデビューした1971年に、同曲とクリスマス・アルバムのヒットで、カナダ・ケベックにおいて2つの賞を受けています。1つは「デクーヴェルト・ドゥ・ラネ(今年の発見)」。もう1つは「フェノメーヌ・ドゥ・ラネ(今年の非凡なタレント)」と呼ばれるもので、カナダにおけるレコード大賞新人賞とも言うべきものです。ルネにとっての本来の新人賞は、既に仏語圏のカナダで受賞しているのでした。

 ましてやルネは当時13歳。カナダ政府から保護され、仕事は週5日間、一日5時間までと決められていましたし、カトリックのルネが、キリスト教最大の祭典イエス・キリストの聖誕祭(英:クリスマス、仏:ノエル)のある、家族と過ごすべき12月末に、休日を返上してまで日本に来るわけがありません。後でアップする『NHK紅白歌合戦』も同様です。だから、このあと紹介する規約に当てはまっていても、12月に日本にいないルネ・シマールは新人賞は受けられません。その上、ルネもカナダのルネ・サイドも、フランク・シナトラ氏の招待で開けたアメリカのショー・ヴィジネスの世界やフランスでのゴールド・ディスク獲得に大きな期待を寄せていましたから、たとえ新人賞を受賞しても来日しなかったでしょう。
 

▲アメリカでのルネ

レコード大賞新人賞とは

 「日本レコード大賞」は、昭和34年、日本作曲家協会によって設けられたが、第1回では新人賞はもうけられていなかった。
 第2回になって、将来性があり、レコードが売れて、しかも歌唱力のある新人歌手にと、日本レコード大賞・新人賞がもうけられた。
 審査員は39名で、音楽評論家、芸能記者、文化人らによって構成されている。
 第一次、第二次で50曲ほどを残し、第三次予選会で10曲にしぼり、新人賞としてノミネート(候補に上げる)される。
 12月31日(現在は30日)、最終審査が行われ、同時にTBSテレビによって中継される。
 こうして最優秀新人賞が決定されるが、日本人に準ずる外国人も含まれる。


第16回『日本レコード大賞』
 1974年12月31日帝国劇場 TBS系列
 司会:高橋圭三、森光子、小川哲哉

 レコード大賞   森進一「襟裳岬」
 最優秀歌唱賞 五木ひろし「みれん」
 最優秀新人賞 麻生よう子「逃避行」
 新人賞     浅野ゆう子「恋はダンダン」
  〃       荒川努「太陽の日曜日」
  〃       城みちる「イルカにのった少年」
  〃       テレサ・テン「空港」
  〃       西川峰子「あなたにあげる」

 記事の中で『新人賞』候補としてあがっていた中条きよしの「うそ」と、ルネとともに1975年の『中一時代』のイメージキャラになった山口百恵の「ひと夏の経験」は大衆賞。ルネの提案で仏語版がカナダ等で発売された西城秀樹の「傷だらけのローラ」が歌唱賞を受賞しました。
 最高視聴率は45.7%!この当時、大晦日といったら、多くの家庭が、午後7時からの『日本レコード大賞』を観て、午後9時から『NHK紅白歌合戦』を観るというのが定番だったと思います。もちろん実家もそうでした(笑)。

※第16回日本レコード大賞 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC16%E5%9B%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E8%B3%9E
※Wikipedia「日本レコード大賞」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E8%B3%9E
※日本レコード大賞・最優秀新人賞
http://visualb.hp.infoseek.co.jp/reconew.htm


歌謡大賞新人賞とは

 『日本歌謡大賞規約』によると、放送音楽新人賞は、その年度の放送音楽に貢献し、その活躍がもっともめざましいと認められた日本人またはそれに準ずる新人歌手に与えられる。新人とは、本審査の出席者の二分の一以上が認めたものとするーーーー。
 少しわかりにくいので審査員をしている(1974年当時)文化放送プロデューサー・掘浩嘉さんに話を聞いてみた。
 「いちおう将来性があることが第一。将来性というのは、やはりその歌手の個性だと思う。次に放送音楽にどれだけ貢献したかという問題だ。
 貢献とは、日ごろ番組を通して接してくれたということ」
 こういう点が審査の基準になり、人気があればいいというものじゃないという。


第5回『日本歌謡大賞』
 1974年11月26日19:00~20:55 テレビ朝日系列
 「第5回 輝く!日本歌謡大賞」新宿コマ劇場
 司会:高島忠夫

 日本歌謡大賞は日本レコード大賞の高視聴率を背景に、”打倒レコード大賞”を合い言葉に始まり、1993年(平成5年)まで24年間続いた国民的音楽番組でした。

 歌謡大賞 森進一『襟裳岬』
 新人賞  中条きよし「うそ」
  〃    西川峰子「あなたにあげる」

 放送音楽賞には、前述の西城秀樹と山口百恵が同じ曲で、五木ひろしが「浜昼顔」で受賞。 

※Wikipedia「日本歌謡大賞」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%8C%E8%AC%A1%E5%A4%A7%E8%B3%9E
※第5回日本歌謡大賞
http://sound.jp/jmh/kayou/1974.htm

 受賞は逃していますが、ここに出てくる新人賞候補歌手には、「気になる17才」であいざき進也、「愛がはじまる時」で風吹ジュン、「ひまわり娘」の伊藤咲子、「あなた」の小坂明子の他に、林寛子、渡辺秀吉、芦川まこと、グレープ(さだまさし)、小林美樹、シェリー、リンリンランラン、マギー・ミネンコ、秀蘭、夏螢子があげられていました。



    
▲貫禄のプロデューサー・ルネ("PASSION SIMARD"より)

 この時の新人もすっかりベテランになっていたり、第2の人生を歩んでいたり…。ルネには、これからもずっと歌手として、プロデューサーとして、芸能活動を続けていって欲しいと熱望しているシマ姉です。

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ルネと月刊明星

2009年12月12日 | ミドリ色の屋根の頃
 12月に入り、街はクリスマス・カラーで華やかです。息子の児童クラブではクリスマス会が計画されていて、プレゼント交換のためのプレゼントを買いに行かねばなりません。でも、300円分という金額なので、品物選びが難しいです~★ ちなみに、『鉛筆とノート』のような組み合わせが多いようです。


▲The Immaculate Conception of the Soult(detail)
 スールの無原罪のお宿り(部分)バルトロメ・エステバン・ムリーリョ



 日本にルネ・ブームが巻き起こった1974年から1975年、芸能雑誌『明星』には、ルネ・シマールの記事が多く掲載されていました。
 
 当時『明星』の定価は320円。月千円のお小遣いの中から、ルネ・ファン・クラブの会費やレコード代を確保するために芸能雑誌を買う余裕がなかった私に、ルネの記事をくれた同級生に感謝しています。でも、私が買っていた『別冊少女フレンド』を回し読んだお返しだったらしいことは、過去ログ『別フレとルネと私』で書きましたが…(笑)。

 『明星』は、かつては人気俳優やタレント等を扱った集英社発行の芸能雑誌でしたが、現在は『Myojo(みょうじょう)』と改名し、ジャニーズ事務所に所属する男性タレントを中心とした雑誌になっているようです。
 創刊は1952年10月。集英社は、『主婦之友』全盛を築いた編集者本郷保雄を専務取締役に迎え、先行する芸能誌『平凡』(平凡出版→マガジンハウス)に対抗する月刊誌として『明星』を創刊しました。創刊号の表紙には美空ひばりを起用。編集ポリシーは「ボードビル編集」で、創刊時のサブタイトルは「夢と希望の娯楽雑誌」でした。当初は『平凡』のそっくりさんと揶揄されたそうですが、徐々に部数をのばして100万部に達し、『平凡』に並ぶとともに、集英社のドル箱雑誌となりました。1970年代には175万部を記録したとのこと。ルネの記事が掲載された頃は、その最盛期だったのでしょう。現在でもインターネット・オークションに出品されているくらいですから、その販売部数の多かったことがうかがえます。

 私のルネの記事コレクションは切り抜きでいただいたものがほとんどだったため、何の雑誌にいつ掲載されたものか、長い間分かりませんでした。『明星』掲載の記事については、オークション等で入手し、本誌に掲載された記事については突き止めることができました。付録のポスターや歌本については調べていませんが、今回は『明星』に掲載されたルネの記事について紹介いたします。ほとんどの記事の画像は過去ログでアップ済みなので、まだ記事に載せていない記事を中心に紹介したいと思います。



「われらが若き天才ルネ・シマールの日常生活を取材するために 日本の『明星』記者とカメラマンがやってきた」と カナダ・モントリオールの新聞が大々的に報道した記事の中では本誌がルネのためにカラーで何ページ マンガ履歴書で何ページさいたかまでくわしく伝えており 彼の本国での人気のほどがうかがわれる なおルネはカナダから戻ったあと 9月4日大阪(厚生年金会館) 14~15日東京(渋谷公会堂)でファースト・コンサートを開く
(1974年10月号『マンスリー・ジャンボ』掲載)


<1974年>
9月号「Petitルネ」…………………1ページ・カラー
   「ふたりのちびっ子シンガー」(ルネとリーナ)
               …2ページ・カラー


独占 ジャンボ特集
ルネ少年のすべて!その生いたちから故郷カナダの家庭・学校・友だちを特派取材


10月号「表紙(ルネとアグネス・チャン)」
   「ルネは童話の街で笑っていた」
               …5ページ・カラー
   「マンガ履歴書 ルネ・シマール物語」
               …13ページ・白黒
   「ルネのふるさと新聞(マンスリー・ジャンボ)」
   「プレゼント・コーナー ⑨ポスター⑩楽譜」



11月号「パパにもらったグライダー」
    (ルネがみつけた光る秋)…3ページ・カラー
   「ルネからあなたへ 微笑みのの手紙」
                 …3ページ・白黒
   「ルネとカナダでX'masパーティー」
     (歌詞募集広告)  …1/2ページ・白黒

12月号「男の子の友情対談 ルネ・西城秀樹」
                …2ページ・カラー
   「綴じ込みブロマイド(白の蝶ネクタイ)」

<1975年>
1月号「ルネはカナダでアイスホッケーをやっていた」
    (カナダからあなたへルネだより)
                …2ページ・カラー
   「ルネとカナダでXマスを!」当選発表
      (ハロー・ジョッキー)


2月号「バスケットクラブに入ったよ!」
                …2ページ・カラー

3月号「スプリング・コンサートの宣伝広告」
                …1ページ・白黒

4月号「ルネ・オン・メロディ
     UN ENFANT COMME LES AUTRES」
          …1ページ・白黒+紹介・カラー
   「ルネー本誌読者とカナダでデート」
          (カラースペシャル)



5月号「コンサート御招待」(マンスリー・ジャンボ)
   「ルネーパリだより」(カラースペシャル)



6月号「ルネーキッスもプレゼント(ファンの集い)」
     (カラースペシャル)

7~12月号 ルネの記事は掲載されていません


 『マンスリー・ジャンボ』と『カラースペシャル』は小さな記事を集めたコーナー。1ページ以上の記事が掲載されたのは、1974年9月から1975年4月までの8ヵ月のみだったことがわかりました。(付録の歌本には、この後も歌詞が掲載されていましたが…)スプリング・コンサートに至っては、5月号で100名を御招待という企画がありながら、年友さん情報では、4月7日の東京・神田共立講堂は半分ぐらいしか座席が埋まっていなかったというのです。ファン・クラブでもスプリング・コンサートの記事が無かったのは、このためだったのでしょうか? 私はファン・クラブからの情報が全てだったので、ルネの新曲が次々に発売されるのは、ルネの人気がブームの頃と変わらず続いているからだと信じて疑わなかったのですが、この記事を書くに当たって、4回目の来日以降、来日が中止になったのも、アメリカでのスケジュールを優先しただけでなく、コンサートの入場者数やレコードの売り上げが関係していたのではないかと思うようになりました。でも、本当のところはどうなのでしょうね?


      ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 
 『明星』9月号の記事「ふたりのちびっ子シンガー」で取り上げられたリーナ・ザヴァローニが歌う”Mama”の歌詞が知りたくて調べていたら、リーナのファンの方のサイトとYouTubeチャンネルを見つけましたのでご覧ください。

♪LenaZavaroni
http://www.lena-zavaroni.net/biography.htm

♪LenaZavaroniFAN さんのYouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/LenaZavaroniFAN?gl=JP&hl=ja


 また、小学校の頃学校で購入していた学研(学習研究社)の『学習』と『科学』が今年度いっぱいで廃刊になるそうですね。「まだかな まだかな~ 学研のおばちゃん まだかな~♪」というCMソングでも親しまれてきた学習雑誌でした。『科学』の付録はいつも楽しみにしていたので、とても残念です。小学館の『小学五年生』と『小学六年生』がなくなるということを知った時も驚きましたが、ルネ・ファンの年代の人たちが愛読した雑誌が続々と廃刊・休刊になる中、多少違った形ででも『明星』が復活したことは嬉しいことですね。
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MAMAN, LAISSE-MOI SORTIR CE SOIR

2009年12月06日 | ルネの仏語の歌
 12月に入ったらクリスマスの特集をと考えていたのですが、「ルネとリーナ」の流れから、ルネが歌った”Maman laisse-moi sortir ce soir(ママ 今夜遊びに出かけてもいい)”を紹介することにいたしました。その代わり、クリスマスらしく天使の絵などアップしてみますね。ちょっとだけリーナちゃんに似てるでしょう?

  
▲「マドンナ・デル・ポポロ(庶民の聖母)(部分)」
             フェデリーコ・バロッチ



       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
 

 今回紹介いたします”Maman laisse-moi sortir ce soir”は、リーナ・ザヴァローニが歌った”Mama”の仏語版で、ルネ・シマールはこの曲でフランスのゴールド・ディスクを持っています。


▲ルネのフランスでの活躍を伝える『月刊明星』1975年5月号の記事


▲フランスで発売されたと思われるレコードのジャケット


 そして、訳してみましたら、とっても可愛らしい曲でした。息子を持つ母親の立場で聴いてしまう(そういう年齢なんですよねぇ☆)からなんでしょうか。ママのことが大好きな12歳の男の子が、大人ぶって、声もわざと太くして「今夜遊びに出かけてもいい?」なあんて、許可をもらおうと頑張ってるのだから可愛いですよね。歌詞は比較的聴き取りやすいですし、仏語でも簡単に歌えそうですよ。是非チャレンジしてみてください。



MAMAN, LAISSE-MOI SORTIR CE SOIR
     ( Conrad ­ Clare ­ Winnie Peg )

ママン  レッス ムワ ソルティール ス スワール
Maman laisse-moi sortir ce soir
ママン  ジェ フィニ メ ドゥヴワール
Maman j'ai fini mes devoirs
ママン ジュ ヌ シゥイ プリュ ザナンファン
Maman je ne suis plus un enfant
テュ ウーブリ ク ジェ ドゥ ザン
Tu oublies que j'ai douze ans
ク ジュ シュイ ザ ノム
Que je suis un homme

ママン  レッス ムワ ソルティール ス スワール
Maman laisse-moi sortir ce soir
オー ママン ジュ トゥ プロメ
Oh maman je te promets
デートゥル ル プルミエール ドゥ マ クラス
D'être le premier de ma classe
ドゥ トゥラヴァイエ メントゥ  トゥラス
De travailler maintes traces
ママン  レッス ムワ ソルティール ス スワール
Maman laisse-moi sortir ce soir

ママン  レッス ムワ ソルティール ス スワール
Maman laisse-moi sortir ce soir
ママン ジェ フィニ メ ドゥヴワール
Maman j'ai fini mes devoirs
ママン   セ タン スクレ アントゥル ヌー
Maman c'est un secret entre-nous
ヌー メール パ パパ ダン ルクー
Ne mêle pas, papa dans l'coup
ドンヌ ムワ マ シャンス
Donne-moi ma chance

ママン ジェ ランデ ヴー  ス スワール
Maman j'ai rendez-vous ce soir
オー ママン スィ テュ サヴェ
Oh maman si tu savais
 セ ラ プリュ ジョリ フィーユ ドゥ ミュゼ
C'est la plus jolie fille du musée
ジェ プロミ  ダレー  ラ シェルシェ
J'ai promis d'aller la chercher
ママン  レッス ムワ ソルティール ス スワール
Maman laisse-moi sortir ce soir
オー ママン レッス ムワ ソルティール ス スワール
Oh maman laisse-moi sortir ce soir

<和訳>
ママ 今夜遊びに出かけてもいい


ママ 今夜遊びに出かけてもいい
ママ 宿題は終わしたよ
ママ ぼく もう子どもじゃないんだ
忘れてるでしょう
ぼくが12歳で男なんだってこと

ママ 今夜遊びに出かけてもいい
ねえママ 約束するから
クラスで1番になるって
たくさん努力するって
ママ 今夜遊びに出かけるの許してよ

ママ 今夜遊びに出かけてもいい
ママ 宿題は終わってる
ママ パパには内緒だよ
これはぼくたちだけの秘密
ぼくにチャンスをちょうだい

ママ 今夜デートしてもいい
ねえママ もし知ってるなら 
博物館にとっても可愛い女の子がいるんだ
会いに行くって約束したんだ
ママ 今夜遊びに出かけてもいい
ねえママ 今夜遊びに出かけてもいいでしょう



♪カナダのシャンタルさんのbebo-musicographiesimardでお聴きください。
17- MAMAN,LAISSE-MOI SORTIR CE SOIR, 1975
RENÉ SIMARD..(CARRERE)..FRANCE..ALBUM DOUBLE
http://www.bebo.com/MusicAlbum.jsp?MusicAlbumId=2624902566&MemberId=2591195085

♪Dailymotion-René Simard Mama, laisse-moi sortir ce soir (1974)http://www.dailymotion.com/video/x8tyl9_rene-simard-mama-laissemoi-sortir-c_music

♪YouTube映像”Rene Simrd-Million Doller Baby Part2”
 4分34秒から 17秒間、英語でこの曲を歌っています。
http://www.youtube.com/user/minokeiken1355?gl=JP&hl=ja#p/f/160/V_VVZqGeGtw

♪リーナのYouTube映像”Lena Zavaroni Sings "Mama" on Tonight Show”
http://www.youtube.com/watch?v=J09IeN-ONbk
  
 この曲を歌ったとき、ルネは13歳か14歳だったと思うのですが、歌の設定は12歳(j'ai douze ansジェ ドゥーザン ぼくは12歳) 。仏語詞でいくと、13歳(treize ans トレーザン)でも発音的にはOKなのですけど、何故に12歳?! 確かに当時のルネは、外国人としては小さかったですから、外見だけで見たら12歳の設定でも十分いけたのかな…なんて思っていますが…。

 また、12歳といったらまだ子ども。日本では小学6年生か中学1年生。どう考えても男の子(petit garconプティ・ギャルソン)か少年(garconギャルソン)でしょう。でも、歌詞の中の少年は自分は『男(un hommeア ノム)』だと主張しているのが微笑ましいというか、デビュー当初はママのアイドルだったルネ・シマールらしい曲選び(クルティエ氏の戦略)だと思いました。

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コメント (3)
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