ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

ルネ・ファンのルネ・ファンによるルネ・ファンのためのルネ・ブログ シマ姉のルネ・データ・バンク

ふたりのアイドル②

2012年10月26日 | ルネの妹ナタリー
 クローディーヌとダニエル・バシャン姉妹が書いたルネと妹ナタリー・シマールの本から、今回はナタリーの写真を紹介いたします。

 妹ナタリーについては、以前から記事を書いています。それにつきましては、カテゴリ「ルネの妹ナタリー」でご覧ください。
 
 ナタリーはルネがデビューしてから家族写真によって広く知られることとなりますが、4歳の時、ルネが出演したローラ・スコールの缶プリンのCMでTVデビュー(※1)。ルネのセミ・ドキュメンタリー映画”Un Enfant Comme Les Autres(普通の子供)”で銀幕デビュー。ルネとシマール一家が歌ったクリスマス・アルバム” Le Temps Des Fetes Chez La Famille Simard A L'ile D'Orleans ”でレコード・デビュー。もちろん正式に歌手としてデビューしたのは、ルネとデュエットした”Tous les enfants du monde (ABBAの”Chiquititaチキチータ”の仏語版) ”でですが…。その時ナタリーについて書かれた記事でも、ルネと似ていることが強調されていました。ルネが歌った曲にかぶせてナタリーの歌声を入れた曲が、ナタリーのアルバムにはたくさん収録されているので、ナタリーのデビューは「スーパー・アイドル ルネ・シマールの妹」でスタートしたことは間違いありません。

 ルネが1983年、第12回東京音楽祭世界大会のプレゼンターとして来日した時、日本のナタリー・プロジェクトが進行中でした。そのきっかけとなったのが、ナタリーのゴールド・ディスク受賞だったのでしょう。この頃、ナタリーの人気はルネを上回るようになり、人気アイドルになっていました。ルネとよく似た容姿と声も、ALFAレコードとCBS SONYの「夢よもう一度」企画、ナタリーの日本デビュー計画のきっかけには十分すぎるものでした。
 その後”Le Village de Nathalie”という子供向けTV番組のお姉さんで大ブレイクしますが、そこまで取り上げると記事がまとまらなくなってしまうので、今回は1983年当時の写真までにします。

ふたりのアイドル②
ナタリー・シマール編

▲<和訳>ローラ・スコールの最初のコマーシャル撮影時のルネとナタリー

※YouTube映像"Laura Secord Pouding (Publicité Québec)"

※YouTube映像"Pub 80: Yogourt Laura Secord avec Nathalie Simard"


▲<和訳>ルネとナタリー 二人の友だち 二人の共犯者
 ナタリーなしのルネも、ルネなしのナタリーも考えられません。2人は世界で1番の友だちです。兄と妹の関係 それには大変強い繋がりと優しさが存在しています。ルネはナタリーがルネの家にいる間、安全に、そして彼女に必要なことについて注意し、守り導いています。ナタリーはルネに対し、同様に、彼の偉大で立派な行い(彼女の兄は大スターです)の全てに感動しています。
 ナタリーを見たら、人々はデビュー当時のルネが再び現れたと思うでしょう。彼らは同じ笑った瞳、ヘア・スタイル、素敵なそばかすを持ち、感じ得るほどの同じ声を持っています。(PASSION SIMARDより)




"※YouTube映像"RENE & NATHALIE SIMARD -LES ENFANTS DU MONDE"


▲<和訳>「La Dance des canards(アヒルのダンス)」への初めてのプラチナ・ディスク

▲<和訳>その成功は変わることなく、ギー・クルティエとトラン・カナダのドゥニ・ブルジュロンの間で得意げにポーズをとるナタリー

 第12回東京音楽祭世界大会のプレゼンターとして来日した時、ALFAレコードでいただいた缶バッジとルネのポスト・カードとナタリーのプロフィール。前出の「La Dance des canards(アヒルのダンス)」のアルバム写真が使われています。

♪"La Dance des canards(1982)"
http://discographiesimard.musicblog.fr/2862413/Nathalie-Simard-La-danse-des-canards-1982/
♪シャンタルさんの音楽サイト
http://discographiesimard.musicblog.fr/

※YouTube映像Natalie Simard-"La Dance des canards"

 ルネとナタリーが第12回東京音楽祭世界大会の前夜祭で「ミドリ色の屋根」を歌った映像を紹介したのと同じ番組で歌っています。


<追記>
 この記事をアップした後、facebookのしゃむねこさんのグループ情報で分かったことですが、1981年にリリースされたナタリーのアルバム"La Rentree...Nathalie"に収録されている"Quand je serai Maman"は、ルネがファースト・コンサートで歌ったザ・タイガースの「廃墟の鳩」に、ナタリーに合わせた仏語詞を付けたものでした。このアルバムには「ミドリ色の屋根」の仏語版"Non ne pleure pas"が収録されていることは知っていました。こちらはルネがカナダで歌入れするために送られたテープをそのまま使っています。"Quand je serai Maman"もコンサートのアレンジそのままなので、ルネにはファースト・コンサートの前に、歌う曲のテープも送られていたのでしょう。それをナタリーのアルバムで使う許可を取るための連絡や仕上がったアルバムから、ナタリーの日本デビューの話が持ち上がったのだと確信しました。ナタリーを紹介した「週刊セブンティーン」の写真もこのアルバムのジャケット裏面のものでしたから…。

♪"La Rentree...Nathalie(1981)"
http://discographiesimard.musicblog.fr/r83313/Nathalie-Simard-1979-1982/5/


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ふたりのアイドル①

2012年10月20日 | ルネの画像
 すっかり秋も深まり、シマ姉家のグリーン・カーテンももう終わりです。来年のために朝顔の種やインゲン豆を収穫せねば…。
 実は、来月9日に目の手術を予定しています。今年いっぱいの記事の計画は立てて予約投稿してあるのですが、週末1記事アップのペースをキープしたいので、目に負担をかけないように未完成の記事を書き上げてリードしておかないといけません。
 …という訳で、今回からしばらくは画像を中心としたさっくりな記事が続きます。シリーズ化している記事のタイトルは「ふたりのアイドル」♡ クローディーヌとダニエル・バシャン姉妹が書いたルネと妹ナタリー・シマールの本やルネ・コレクションの中から写真を紹介してまいりますのでお楽しみください。ちなみにこの本は、アメリカとカナダのamazon.comやlp&cd.comでも時々出品されています。アンテナを高くしていれば入手は可能です。amazonは日本と全く同じ方法で購入できますし、lp&cd.conは日本語対応です。是非トライしてみてください。

ふたりのアイドル①
ギー・ラフルール編


▲二人のアイドル:ルネ・シマールとギー・ラフルール

 このタイトルが付いたのは、この記事の解説から。
 ギー・ラフルール氏については過去ログで紹介していますが(※1)、ルネの憧れのプロ・アイスホッケー・チーム「カナディアンズ」のスター選手で、ルネは彼の背番号10から、カナディアンズの101/2の背番号をもらっていました。また、彼はルネがサン・ティレールの家に最初に招待した友人としても紹介されています(※3)。しかし、ルネが何か1つのスポーツに傾倒していたということはなく、むしろ当時のマネージャー、ギー・クルティエ氏が好きだったからと、カナダのマリエルさんが証言しています。ルネはインタビュー等で、「もし歌手になっていなかったら、ホッケー選手か建築家になりたかった。でも身長が低いからホッケー選手は諦めた。」と答えていました。アイス・ホッケーは「氷上の格闘技」とも言われていますので、ホッケー選手の勲章「歯っ欠け」ルネは見たくないです(笑)★ また、「アイス・ホッケーは大好きです。僕のパートはディフェンスです。だけど攻撃も得意です。1ゲーム中、10回のゴールを決めることだってできます。僕のティームは、僕の住んでいるイル・ドルレアンの子供たちのティームです。最近は、忙しいよりも、ファンの人たちが集まって大騒ぎになるので、ゲームが出来ないのが残念です。マネージャーで、ノーベル・レコードの社長さんのギーも、アイス・ホッケーの名手です。ギーは、もうプロの選手なんですから。」と語っていました。

 このインタビュー記事ではアイス・ホッケーですが、別の記事の写真(※2)では雪の中でホッケーをしていました。撮影のためにグランド・ホッケーになってしまったのでしょうか? アイス・ホッケーは、カナディアンズでの取材時に手ほどきを受けています(※1)。スケートで転んでいるルネの写真(※2)もあります。それらにつきましては過去ログでご覧ください。

※1「ルネとカナディアンズ」
 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/508.html
※2「ルネはスケート練習中」
 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/510.html
※3「ルネのサン・ティレールの豪邸③」  
 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/496.html

 また、前出の写真と下の写真はデビューした10歳の頃のようです。そして、この後紹介するシャンタルさんのコレクションは、髪型から推測すると、来日があった13歳から14歳の頃。私のコレクションの方は15歳から16歳の頃のもののようです。18歳でサンティレールの家を買った頃もずっと交流していたのですね。それ以降の記事は見たことがありませんが、今も親交は続いているのでしょうか。ラフルール氏はカナディアンズを引退後、現在は天気予報番組等でキャスターの仕事をしているとのことです。
 それから、シャンタルさんのコレクションで紹介されている選手は私のコレクションにも出てきます。セルジュ・サヴァール選手は世話好きなのでしょう。両方の記事でルネに手ほどきをしています。

▲「L'oiseau」の時代に、ボクのアイドル、ギー・ラフルールに会うチャンスがあったんだよ

▲シャンタルさんのコレクションより
 左下:ルネとギー・ラフルール
 右上:ルネとギー・ラプセントゥ
 右中:ルネとセルジュ・サヴァール
 右下:ルネとケン・ドライデン、ケンの妻リンダと娘サラ


セルジュ・サヴァールにスティック・ワークの指導補助をしてもらったら、あなたもうまくシュートできますよ

▲ゴール・キーパーのケン・ドライデンは、ルネの実現した優秀な仕事をほめなければならなかった

 ふと思ったのですが、ルネとラフルール氏のツー・ショット、ラフルール氏はルネを見ているのに、ルネはいつもカメラ目線。これもルネのプロ意識? カメラマンに「こっち向いて」と言われたのでしょうけれど、ちょっとツボ(笑)。


       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


♪シャンタルさんのルネとナタリーのコレクション写真集が購入できます!
Discographie René et Nathalie Simard
by ChantalMandeville

http://www.bookemon.com/book-profile/discographie-ren%C3%A9-et-nathalie-simard/222916
<購入方法>
 本の代金が57ドルに対し、送料が国際郵便のエクスプレスで50.99ドルかかります。商品をカートに入れて手続きに進みます。送付先の氏名、住所 郵便番号、電話番号、メール・アドレスを入力し、次に進んで、支払いカード情報と再度氏名等を入力すれば注文完了です。注文完了のお知らせメールは手続き終了後すぐ届きます。



 私も1冊注文し、18日に届きました。何と、作ったシャンタルさん本人にまだ届いていなくて、私の方が先に写真集を見てしまいました(笑)。
 ルネのレコードとCDの完全なコレクションです(私が差し上げたものも入ってます)。写真やポスター等も紹介されており、オール・カラー!! みなさんも是非アクセスして写真集をゲットしてくださいね♡


コメント (6)
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カナダのコンサート1974

2012年10月13日 | ルネのコンサート
 クローディーヌとダニエル・バシャン姉妹が書いたルネと妹ナタリー・シマールの本から、ルネのステージの写真を紹介しようと思ったら、何とその写真は、ルネ・ファン・クラブ「メープル・メイツ」のMAPLE NEWSで、「モントリオールのファン・クラブで東京公演のステージ衣裳で唄うルネ」と紹介されていたものと同じステージでの写真であることが判明。探してみると、PASSION SIMARDでアップされた記事やデビュー25周年記念誌に掲載された写真も同じステージのものでした。

 早速記事を訳してみると、思わぬことが書かれていました。思わぬこと…というよりも、薄々分かってはいたけれど、できればはっきりとした記述で知りたくなかったことが書かれていたのです。それは、ルネがアメリカのミュージカル映画「青い鳥のチルチル役を降板されたことに大変失望していたということでした。

 以前このことについて、しゃむねこさんのグループサイトで、カナダのファンの方からの情報が紹介されていました。私はルネがとても傷ついただろうと心配していたので、ルネが「この映画に出演しなくてよかった。」と語っていたと知って胸を撫で下ろしていたのです。でも、やっぱり深く傷ついていたのですね…。

 ルネが降板させられた理由は、ルネがチルチルを演じるには年齢が高すぎたことでした。エリザベス・テイラーが第3回東京音楽祭世界大会でのルネの歌に惚れ込んで、ルネを「青い鳥」の共演者に指名した時、ルネはすでに13歳。そして撮影の途中で14歳になってしまいます。(それを言ったら、リズだって相当高齢…失礼★)

 しかし、ルネが語った出演しなくてよかった理由は、「もしも映画に出演していたら、米ソ共同製作の映画だったため、ソビエト(現ロシア)のキエフに何ヶ月も滞在して撮影しなければならなかったけれど、出演しなかったことで、ケベックで待っていたたくさんのファンたちと過ごせたから。」というものでした。

 ここで紹介する記事は、そのことを証明する内容でした。ルネは失望したけれど、熱狂するケベックのファンのお陰で慰められたと書かれていました。でも、その熱狂ぶりは…とっても危険★ スプリング・コンサートでステージから落ちそうになるルネの映像がありますが、その比ではありません。ごついおじさんがガードしているけれど、ルネが潰されそうな勢い★ これだもの、スプリング・コンサートでのことなんかで動じないんですね! ルネのプロ根性には脱帽です!!

▲<和訳>ルネは何処にでも現れ、たくさんの記録をかち得た(バシャン姉妹の本より)

▲ルネ・ファン・クラブ「メープル・メイツ」のMAPLE NEWSより

▲PASSION SIMARDより
<和訳>
一万人がルネ・シマールを巨大スーパーで歓呼して迎えた

 小さなルネ・シマールは、リズ・テイラーと映画で共演できなくなったことを知って非常に失望した(記事の13ページをご覧ください)その痛みは、彼を激賞するケベックの人々のことを考えることで慰めることができた。昨日の午後、一万人を超える観衆が、巨大スーパーマーケットに招かれたアーティストを熱烈な喝采で迎えた。

写真上:ルネの歌を聴くために押し寄せる群衆の一部
写真中:ルネ・シマール…その魅力のすべて
写真左下:人々は座れる場所に座った

※写真右下と同じ場面は下の写真でご覧ください。

▲デビュー25周年記念誌より


       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

             最新情報

<その1>
 カナダのローラさんがYouTubeにアップしてくださった映像です。出演したTV番組 ”Les Beaux Dimanches”の中で、ルネは”Maman, Laisse moi sortir ce soir”、”Sing-Chant(カーペンターズの「Sing」)”、 ”Toute la pluie(雨にぬれても)”と ”Yo-Yo(オズモンズの「ヨーヨー」)”を歌っています。 司会者のジャック・ブーランジェとの会話もお聴きいただけますよ。

René Simard 1975 TV Appearance Radio Canada

http://youtu.be/rWNn6SFk-qs
 René Simard on ”Les Beaux Dimanches” in early 1975 (he was 14) on Radio Canada-CBC TV. This is from an old audio tape in the days before home video recorders. It includes René singing ”Maman, Laisse moi sortir ce soir”, an interview with René, René in a duet with host Jacques Boulanger singing ”Sing-Chant” and ”Toute la pluie”, as well as ”Yo-Yo”.


<その2>
 カナダのマリエルさんの最新YouTube映像です。青年ルネの様々な表情をお楽しみください。
RENÉ SIMARD -MONTAGE VIDEO



<その3>
 カナダのシャンタルさんが、ついにルネ・コレクションの写真集を出しました!
 シャンタルさんの写真集については、以前に自費出版と紹介いたしましたが、Bookemonのシステムで製作した物のようです。そのため、編集作業を終えた後、彼女も自分のために1冊オーダーしました。cherienomamaさんと私も注文手続きを済ませています。
 内容はルネと妹ナタリーのレコードとCDのコレクションです。Bookemonのシステムで、収益があるようにも設定できたそうですが、高額になってしまうためそうしなかったのだそうです。シャンタルさんのルネ・コレクションが写真集で共有できるのですから、日本のファンには本当にありがたいことですね! 下のサイトで前頁閲覧及び購入ができますよ。

Discographie René et Nathalie Simard
by ChantalMandeville

http://www.bookemon.com/book-profile/discographie-ren%C3%A9-et-nathalie-simard/222916
<購入方法>
 本の代金が57ドルに対し、送料が国際郵便のエクスプレスで50.99ドルかかります。商品をカートに入れて手続きに進みます。送付先の氏名、住所 郵便番号、電話番号、メール・アドレスを入力し、次に進んで、支払いカード情報と再度氏名等を入力すれば注文完了です。注文完了のお知らせメールは手続き終了後すぐ届きます。みなさんも是非アクセスして写真集をゲットしてくださいね♡


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ルネとカナダでXマス・パーティー♪③

2012年10月07日 | ミドリ色の屋根の頃
 今回紹介いたします情報は凄いですよ~! 何たって、「ルネとカナダでXマス・パーティー」のツアー参加者しか知らないことですからね! 当時、このツアーに参加したいと切望し、詩を応募したルネ・ファンの女の子は、それはそれはたくさんいたことでしょう。

 この貴重なルネとの想い出をお寄せくださったラウランさん、本当にありがとうございました!!   


 flag11ルネとカナダでXマス・パーティー ♡ ラウランさん編flag11

 ファーストコンサート渋谷公会堂に行きました。
 その時に会場で、藤田トラベルサービス主催の「ルネとカナダでXマス・パーティー」ツアーのチラシが配られました。「行けたらいいなあ~」と夢を見ていたら、その後「月刊明星」でルネの詩の募集がありました。


 本当にラッキーなことに当選し、バンクーバーでルネと会うことができました。当選した詩…その時私は高2でしたが、中学の国語の授業で書いたものがルネのイメージに合うように思い、迷わずに応募しました。今読み返すとかなり拙いものなので、運が良かったのでしょう。
 明星の当選発表に住所も掲載されたので、全国のルネファンの方々からお手紙を頂きました。手編みのマフラーをルネに渡してと、自宅まで訪ねて来て下さった方もいらして…もちろんルネにお渡ししました。

 私たちは1月2日に日本を出発し、ロサンゼルスを観光した後、ポートランドからバスでバンクーバーに入りました。
 1月5日、いよいよルネと会う日。私たちはホテルからバスで、空港にルネを迎えに行きました。ルネの到着は12:30pm。ルネとお姉さんのリーン、マネージャーのルネ・アンジェリルさんとダニエル・バシャンさんは定刻より少し遅れて出て来ました。
 ルネの姿が見えた時からどきどき、ソワソワ! 出てきたルネに、1人1人お花をあげました。ルネは日本語で「どうもありがとう!」 私たちは皆にこにこ! ルネはリーンを連れて来て”This is my sister."とお姉さんを紹介してくれました。

 当時バンクーバーでルネのことを知っている人はあまりいなかったように思いました。知っているのは日本人旅行者だけで、同じホテルに泊まった女子大生がルネにサインを求めていました。ルネは東部のFrench Canadianのアイドルだったのでしょう。

 さて私たち一行はバスでスタンレーパークへ行き、ルネと写真撮影をしました。明星に掲載されたスタンレーパークでの集合写真で、緑色のコートを着ているのが私です。 


<ルネと私達5人の会話>

 ルネが私達に「空手できる?」と聞いたので全員「No!」
 「Do you like Hideki?」 と尋ねたら「Yes!」と言って、西城秀樹の「傷だらけのローラ」を歌ってくれたり、ブルースリーの物真似をしたり、お茶目なルネでした。


 その晩の6時から8時までがルネとパーティー。
 私たちはプレゼントを持ってホテルにある会場へ…ホテルでのディナー・パーティの時もルネは愛嬌たっぷりでした。
 私はルネの席の近くにならないように座ったら、そこがルネの真向かいの席でした。緊張してお料理はほとんど食べられなかったです。
 ルネは食事中も端から目で合図したり、手を振ったり…。恥ずかしがっていると、その子のマネをしたり、サービス精神にあふれていました。
 デザートにアイスクリームが出た時のこと…上にピーチが乗っていて、ピーチが落ちそうでとても食べにくかったのです。私たちはルネの前で恥をかかないように、冷静かつ真剣にアイスクリームと格闘していました。けれどルネは、いきおいよくピーチをテーブルの上に落としてしまったのです。そしたらルネは日本語で「どうも失礼しました」ですって。可愛いですよね!
 パーティの最後にフランス語と日本語で「ミドリ色の屋根」を歌ってくれました。マイクなしで全くの生の声です。初めにちょっと発声練習をして、それから笑いをこらえるのに必死になってほっぺをたたいて…でも歌いだしたら真剣そのもの。小さな身体なのに声量がすごくて驚きました。美しい歌声は部屋中に響きました。

 ルネからのプレゼントはサイン入りクリスマスカードとカナダのカレンダーでした。プレゼントを渡してくれる時、桜田淳子の「青い鳥」の一節を口ずさんでいました。

 翌日の午前中ルネを空港まで送りに行きました。バスの中でもいろいろとお話ししました。「モモエ!モモエ!」と言っていたのでルネは百恵ちゃんのファンだったようです。
 空港でお別れする時に、ルネは握手をしながら日本語で「また会いましょう」と言ってくれました。

 ルネは1月15日にTBSの「モーニングジャンボ」という番組に出演したので、帰国後、詩が当選した友人とTBSのスタジオまで観に行ってしまいました。メープルメイツの会員でもありましたし、おっかけもしていました。

 当選した私達の詩が、その後のルネの歌詞に採用されたということはありませんでした。
 押入れを探していたら、旅行のパンフレットやルネからもらったクリスマスカードなどが出てきました。全国から100名を超えるルネファンからお手紙や小包が届き、当時私がファンの方に出した手紙によると、クリスマスの予定だったパーティが1月に延期になったのは、パリでシルヴィー・ヴァルタンとのコンサートがあったためと記されていました。

 レポートを書いていて38年前の頃を思い出し、気持ちがすっかり若返りました。ルネ効果ですね。

     ▲シルヴィー・ヴァルタン・ショーで


 ♪「ルネとカナダでXマス・パーティー」についての追記♪

・詩の入選者は5名
・カナダでルネとクリスマス・パーティー、そしてロサンゼルス、ハワイ9日間の旅《12月18日(水)~26日(木)》へご招待
 ※実際には1月2日~1月11日に変更
・応募締め切りは昭和49年11月10日。発表は11月24日発売の月刊明星1月号)誌上。5名の入選者には11月18日までに通知。
・詩の審査員は、作詩家=さいとう大三氏、CBSソニー企画制作部次長=松尾修吾氏、集英社宣伝部長=中原祥一氏、『明星』編集長=岡田朴氏の4名。
・この「ルネとカナダでXマス・パーティーそしてロサンゼルス、ハワイ9日間の旅」は、(株)藤田トラベルサービス主催、ルネ・ファンクラブ、日本航空後援によるもので、『明星』当選者5名は特別ゲストとして無料で招待された(渡航手続き費用約6千円は本人負担)。なおこのツアーには、各地の歴史や地理を教えてくれる有名学校の先生、医師も同行した。

 「この時ルネは風邪を引いていて歌を歌わなかった」とグータラのまりあさんは言っていたのですが、「ミドリ色の屋根」を歌ってくれていたのですね。また、まりあさんの情報と画像から、過去ログで推測したことが正しかったことが分かりました。それは、ルネ一行がバンクーバーでのパーティーの後、その足で来日していたことです。ルネがラウランさんたちと交流したのは1月5日。空港で見送ったのが翌1月6日。そしてルネの3回目の来日は1月7日から20日までの14日間だったからです。
 また、ルネがアイスクリームのトッピングのピーチをテーブルに派手に落としたのは、ここで自分が失敗すれば、ファンの女の子たちもリラックスして食べることができるだろうと考えたからだと思います。きっとルネは、真正面で緊張してお料理をほとんど食べられずにいたラウランさんに気付いていたのでしょう。ピーチをわざと落としておどけてみせ、場を和ませようとしたのだと思います。ファンを大切にするルネらしい、さりげない心遣いを感じさせるエピソードですねsymbol1

※過去ログ「ルネとカナダでXマス・パーティー♪」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/199.html
※過去ログ「ルネとカナダでXマス・パーティー♪②」  
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/248.html
※過去ログ「3回目の来日」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/304.html
※過去ログ「1975年1月7日」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/385.html


▲シルヴィー・ヴァルタンとパリ見物の記事 シルヴィー・ヴァルタン・ショー同様、2回目の来日時に着ていたコスチュームのルネ

 この情報をいただいた後、ラウランさんから入選したルネの詩と、プロの漫画家になっているというツアー参加者のお二人について教えていただきました。
 ラウランさんの詩は、とても夢のある、純真な少女らしい素敵な詩でした。私が審査員でも絶対選んだと思います。また、漫画家になっているお二人は、このツアーの後間もなく、集英社系の少女漫画雑誌でマンガスクールを経てデビューを果たし、現在もレディース・コミック誌で活躍していらっしゃいます。ルネ同様、現役で活動中なのが嬉しいですね!
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