ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

ルネ・ファンのルネ・ファンによるルネ・ファンのためのルネ・ブログ シマ姉のルネ・データ・バンク

Ma mere chantait toujours

2022年09月23日 | ルネの妹ナタリー

 今日は秋分の日

 彼岸の中日で、9月の2度目の3連休の初日です。台風14に続き、台風15号の影響が心配です。朝から雨が降っていますが、シマ姉家では、おはぎを手作りしてお墓参りに行きます。ちなみに前回の書き出しが間違っていたのに気付いたのが21日で、とんだ赤っ恥でした(爆★)

 

 

 ルネは「LE DINER DE CONS 奇人たちの晩餐会」が千秋楽を迎えた後、しばらくお休みしていたようですが、9月16日(金)にアルバム「Condorコンドル」の仲間たちとTV番組に出演しました 力強く熱唱するルネの歌を、下のリンクをクリックしてfacebookでお楽しみください!! 

 

Prière de ne pas envoyer de fleurs Facebook

 

 こちらは、Radio-Canadaで放映された「Musique Infoman 2021 : Tourne la page」♪ 2021年版の”Tourne la pageです。還暦とは思えないルネのダンスに魅了されてくださいね

 

 そして、ジョゼフ君がfacebookで、私が推測した、日本で1983年12月に発売予定が中止になった、ナタリーの幻のファースト・アルバムの収録曲である、ザ・タイガースの「銀河のロマンス」と「花の首飾り」について投稿したところ、ナタリーからコメントが入り、ナタリーが実際に日本語で歌っていたことの確認が取れました!

 このことについては、当時制作のプロデューサーだった宮住俊介氏から、彼の音楽ブログで私が直接得た情報ではありました。日本語で歌った曲はもう1曲「Ma mère chantait toujours (母はいつも歌っていた)」の日本語バージョンだったということも、宮住氏から情報を得ています。しかし、ルネのファースト・アルバムの前例から言えば、日本語で歌われた曲がもう1曲あったのではないかと考えていました。それに関しては、ジョゼフ君も同じ考えでいます。ジョゼフ君はSonyMusicに直接問い合わせて、当時録音したテープが保管されているかどうかを確かめましたが、見つからなかったそうです。

 

 

 過去ログでも書きましたが、1983年当時、ALFAレコードの宮住俊介氏がプロデュースし、ルネにそっくりなナタリーをデビューさせて「夢よもう一度作戦」を展開することになりました。しかし残念ながら、その時は何も起こりませんでした。
 ナタリーのファースト・アルバムはその年の12月に発売が延期された後、中止になってしまいました。宮住俊介氏が作ったというこのアルバムに収録されるはずだった、ザ・タイガースの「銀河のロマンス」と「花の首飾り」について、「本当に可愛くて素敵でしたよ。」と宮住氏は語っていました。その音源は今どこにあるのでしょう。

 仏語の曲でルネが日本語で歌った曲は、ルネもカナダで録音していますので、その時のテープを使ったのだと思われます。私が推測した収録曲は次のとおりです。

幻になったナタリーの日本のアルバム - ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~ (goo.ne.jp)

Nathalie Simard - Ma Mere La Mere in Japanese - YouTube

<A面>(日本語の歌)

1 5月の手紙(Boy)

2 海の中のあなたへ~LA MRE,MA MERE~ 

3 銀河のロマンス

4 花の首飾り

5 Ma mère chantait toujours(母はいつも歌っていた)

<B面>(仏語の歌)

6 Non ne pleure pas(ミドリ色の屋根)

7 Ave Maria(小さな生命)

8 L'oiseau(鳥)

9 Laissez-nous au moin le Soleil(美しい星)

10 Tous les enfants du monde(ABBA『チキチータ』ルネとデュエットしたデビュー曲)

11 Quand je serai Maman

 (私がママになる時:ルネがファースト・コンサートで歌ったザ・タイガース『廃墟の鳩』)

 

 今回は、ナタリーが日本語歌詞で歌ったという「Ma mère chantait toujours(母はいつも歌っていた)」を紹介いたします。この曲は2人と親しく、ルネの結婚式でお祝いの歌を歌ったジネット・ルノが歌ってヒットした曲です。

 仏語詞は、母親がいつも歌ってくれた歌を、今度は自分が娘に歌っているという内容です。当時ほとんどの日本のアイドル歌手が歌っていたのは恋愛の歌でしたから、日本で紹介するために内容をかなり変えたのではないかと推測されました。まあ、ナタリーが歌った仏語詞の『廃墟の鳩』も、全く違う内容の歌詞になっていますから、同様のことが言えるでしょう。

 

https://www.facebook.com/morinmarielle/videos/10223616784873968

Ma Mère Chantait Toujours

※Ma mère chantait toujours, la la la
 Une vieille chanson d'amour
 Que je te chante à mon tour
 Ma fille tu grandiras
 Et puis tu t'en iras
 Mais un beau jour
 Tu te souviendras à ton tour
 De cette chanson-là※

Il était un matelot
Qui pour gagner
Le cœur des filles
Leur promettait des jours plus beaux
Sous le ciel des Antilles
Bien vite elles lui rendaient les armes
Mais quand il repartait sur l'eau
Leurs larmes
Allaient grossir les flots

※~※

Mais un beau jour le matelot
Fut tué d'un coup de couteau
Ensuite j'ai oublié les mots
Mais la fin je m'en souviens
Aussitôt qu'ils sont amoureux
Tous les hommes sont des matelots
Dans leurs yeux dansent des vagues bleues

※~※
En souvenir de moi

母はいつも歌っていた

作詞:リュック・プラモンドン 音楽:フランソワ・クジノー

※母はいつも歌っていたわ ラ ラ ラ

 私が順番にあなたに歌う 昔の愛の歌を

 娘よ あなたは大きくなり そして去っていくでしょう

 でもいつか晴れた日に 

 あなたも私を偲んで この歌を歌うことでしょう※

彼は船乗りでした

誰がつかむのか 女の子たちの心を

もっと美しい日々を約束した カリブの空の下で

すぐに彼女らは 彼の腕をあきらめた 

でも 彼が水に戻ったとき

彼女らの涙が 波をうねらせるでしょう

※~※繰り返し

しかしある日、船乗りは刺されて死んでしまった

言葉は忘れたけど 最後は覚えてる

男はみんな船乗り

彼らが恋をしている限り

彼らの目に 青い波が踊るのよ

※~※繰り返し

私を偲んで

 

 ナタリーは、発売が中止になってしまった日本のファースト・アルバムの収録曲について、私が推測した曲名を見て、「信じられない!」と、ジョゼフ君の投稿にコメントを寄せていました。そして、私が彼女も知らないことを知っていると勘違いして驚かれていたようですが、「私個人の推測」と「宮住俊介氏からの情報」であることは、コメントで伝えました。

 ナタリーのアルバムについてもそうですが、ルネが歌った日本語バージョンの『モントリオール讃歌(ルネが変声したため、英語版と『この旗の下で』に変更)、放映中止となったTVアニメ『家なき子』のテーマ曲『旅するレミのテーマ』と『流れる水のようにがどこかに保管されていたら、是非聴いてみたいと思っています!!

 ルネとナタリーの未発表の歌について、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください! よろしくお願いいたします!!

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ルネの妹ナタリーの活動

2021年07月04日 | ルネの妹ナタリー

Chere Nathalie
Joyeux anniversaire!
Je vous souhaite beaucoup
de bonheur. bisous xxx



 7月7日は七夕。そして、ルネの妹ナタリー・シマールの52歳の誕生日ですsymbol1

 ・・・ということで、今回は、昨年入手したナタリー・グッズを紹介いたします。

 ナタリーの日本デビューは、第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得し、一夜にしてブームを巻き起こした兄ルネの再来を狙った、アルアァレコードの一大プロジェクトでした。それは、ルネとともに第12回東京音楽祭世界大会のプレゼンターとして出演させ、大々的に売り出したことでも分かります。


 当時13歳の頃のルネとそっくりのナタリーは、歌唱力も抜群で、すでにケベックの人気スターでした。ケベックではルネとのデュエットで、ユニセフのキャンペーン・ソング、ABBAの『チキチータChiquitita』の仏語版”Tous les enfants du monde”を歌ってデビューを飾り、何枚ものLPをリリース。新人賞を受賞するなどの輝かしい経歴を積み上げていました。


 そんなこともあり、ナタリーの日本デビューは、『ルネの妹』を前面に押し出したものになりました。『5月の手紙』のレコードジャケットのコスチュームも、ルネを意識したものに思えます(当ブログのトップページの看板ルネも参照)。もしかすると、ルネと行ったコンサートで着ていたルネとお揃いの衣装かもしれません(下のCDジャケット参照)



 そして今回紹介いたしますナタリー・グッズは、ヤフオクで落札した5月の手紙』の予約特典と、来日時に撮影された白黒写真です。この生写真は、ルネとナタリーのファンクラブ1983年夏号で、日本での活動の様子を紹介したページに使われていました。

第3回東京音楽祭でグランプリをとり フランク・シナトラよりトロフィーを受けた あのルネ・シマールの妹ナタリー・シマール

Nathalie
5月の手紙/ナタリー・シマール
SIDE2 海の中のあなたへ

シングル「5月の手紙」
作詞:山川啓介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一
  3月25日発売!!

SINGLE/ALR-764 ¥700

お問い合わせ先
アルファレコード株式会社
港区芝浦3-5-39 Phone(03)455-1791
担当者:永堀晴美


1969年7月7日に生まれ今年13歳になるナタリーは
有名なルネ・シマールを兄にもつかわいい女の子です。
ルネと一緒にユニセフの歌「世界の中の子供たち」を歌ってこの世界に入りました。
1979年2月にギィ・クルティエとのコンビで録音したLP”NOEL(クリスマス)”が大ヒットとなり、
1980年代の大スターとしての頭角を現したナタリーは
今やケベックで最も若い「スター」として爆発的人気を持ち、
そのかわいい顔とすばらしい声はケベックの人々の心をとらえてはなしません。
ルネと一緒にアート会館、ウィルフリッド、ペルティエ・ホールケベック州立大劇場、ルイ、フレシェット・ホール、オタワ国立アート、センター、夏期博覧会など、ケベックの有名なホールで数々のステージに出演したナタリーは、デビューしてわずか4年ですが、その実力は各方面で非常に高い評価を受けています。

プロフィール

1969年7月7日生まれ 蟹座
家族構成:父・ジョン・ロッシュ・シマール
     母・ガブリエル・シマール
     兄弟:オデット、リン、マルタン、
     (姉妹)レジ、ジョン、ロジェ、ルネ
父親の職業:コック
身長:137㎝ 体重:27㎏
紙の色:茶 目の色:青

好きな飲み物:フルーツ・ジュース
好きな食べ物:スパゲティーと鶏肉
香水:母親のを使用
スポーツ:スキー、水泳、ローラースケート
好きな男性歌手:兄のルネ
好きな女性歌手:シャンタル・バリー、オリビア・ニュートン・ジョン
好きな俳優:エリック・エストラーダ
好きな女優:ドミニック・ミッシェル

ディスコグラフィー

1979年11月(メリー・クリスマス)
1980年 2月(ナタリーお友だちのために歌う)
1980年 9月(ナタリー・シマール)
1981年 8月(ナタリーの新学期)
1981年11月(ナタリーとすごすクリスマス)
1981年11月(ナタリー、グランビー少年少女合唱団とクリスマスを歌う)
各々のLPが全て10万枚を超える大ヒットとなり、1981年には、”'81年女性新人賞”を受賞しました。


▲今年はリリースされたナタリーの最新アルバム”Nathalie Simard L'Amour A Pris Son Temps”の小冊子より


 このレコードが発売されることも、ルネとナタリーが来日することも、ルネ・ファンの友人からの情報で事前に知っていましたが、この予約特典はもらえなかったのか、持っていませんでした。セットになっていた写真といい、これらの元の持ち主は、ルネ・ファンだったのではないかしら?

 ルネの来日を要望する署名活動をし、ルネに会いにアルファレコードに一緒に行ったペンパルとは連絡が取れなくなってしまいましたが、もしまだルネ・ファンで、当ブログにたどり着いたら、是非拍手コメントで連絡してね、かずえさんsymbol1

 そして最後になりましたが、ナタリーのお誕生日の翌日7月8日はルネの息子オリヴィエのお誕生日です。
 4月にパパになって初めてのお誕生日。祖父母になったルネとマリー=ジョゼ、姪クロエの誕生を喜んでいたロザリーも一緒にお祝いしているのでしょうか? また、オリヴィエ一家の新しいお家は見つかったのかしら? ナタリーレジス、曾祖父母にあたる妻マリーのご両親も、たとえロックダウンで会えなくても、リモートで喜びを分かち合っているに違いありませんねsymbol1


    ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


 7月1日発刊の"7 JOURS"でルネが表紙を飾り、過去ログでも紹介いたしました”GARA comediHa!”の司会者に抜擢されたことと、家族についての記事が掲載されました。 ウェブ・サイトでもその内容についてアップされるはずですので、facebookに投稿されることを楽しみにしています。


60歳で初のGARA comediHa! ガラ・コメディ・ハ!
私は自分の人生で正しい選択をした
         ルネ・シマール
 ルネ・シマールは彼の50年のキャリアを振り返り、彼の家族についてのニュースを提供してくれます。(7joursより)

 今のところfacebookの”7jours”公式サイトでは投稿がありませんが、”Passion René Nathalie et Régis Simard”でこの情報誌の記事画像を投稿してくださいました。ざっくりとした内容だけでも訳してみようかな・・・。

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ナタリーとシャンタル・ゴヤ

2019年08月25日 | ルネの妹ナタリー
 今回は、7月28日に投稿した、ルネのデビュー25周年記念CDの23枚目のアルバム”René et Nathalieの記事で予告しておりました、シャンタル・ゴヤについて取り上げたいと思います。

 シャンタル・ゴヤを紹介する前に、ケベックで放映されたナタリーの番組”Le Village de Nathalie”について紹介いたします。この番組は、フランスのシャンタル・ゴヤの番組を参考にして制作されたケベック版です。






 ”Le Village de Nathalie ナタリーの村”は、1985年9月1日から1988年5月28日まで放映された23分間のモントリオールのテレビ番組で、118回のエピソードを記録した大人気の子供番組でした。

 最初と2番目のシーズンは、ケベックシティのスタジオ、ステーションCFCMで、3番目と最後のシーズンはプロデューサーの変更のため、モントリオールのTVAネットワーク、リル・ノートルダム劇場のスタジオに移動して撮影されました。

※Wikipedia”Le Village de Nathalie”参照
https://fr.wikipedia.org/wiki/Le_Village_de_Nathalie

▲▼ナタリー・シマール(左)とシャンタル・ゴヤ(右)

 2つの番組を比べてみると、ふたりの衣装は、ナタリーが水色でシャンタルがピンクの可愛らしいドレス。出演しているキャラクターは、”Le Village de Nathalie”は人物、シャンタルの方は着ぐるみですが、寸劇と歌で構成されているなど、とても良く似ています。

 髪形はナタリーよりもシャンタルの方が長いです。でも、パッツン前髪は同じ。顔が似ているという点でいえば、シャンタルはミレイユ・マチューにとても良く似ています。ちなみにミレイユもパッツン前髪のショート・ボブ。

▲左:ナタリー・シマール 中央:シャンタル・ゴヤ
 右:ミレイユ・マチュー(右)とシャンタル・ゴヤ(左)


シャンタル・ゴヤ (Chantal Goya)
・フランスの女性歌手で女優
・1942年6月10日、ベトナムの旧・サイゴン市(現・ホーチミン市)生まれ
・父はフランス人で、母はカンボジア人
・1960年代、ソルボンヌ大学在学中、アルバイトでファッションモデル活動をしている時にスカウトされ、アイドル歌手としてデビュー
・日本でも『フレンチ・ポップスの妖精』というキャッチフレーズでシングルをリリース
・1964年から67年にかけてたくさんのシングルを発売した
・1966年にはジャン=リュック・ゴダールの映画『男性・女性』、『Noël à Vaugirard』、1967年にはセルジュ・ゲンスブールと共に『Les dossiers de l'agence O』にも出演した
・ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)の古典的なヌーヴェル・ヴァーグ傾向の映画『Masculin féminin』で主演を務め、その後は子供向けソングの歌手として再出発した
・1966年2月、作詞家・作曲家でシンガーソングライターのジャン=ジャック・ドゥブーと結婚 現在、2人の間に2人の子供がいる
・1975年からは子供向きの歌を活動の中心に移し、多数のアルバムを発表
・夫のドゥブーが、シャンタル・ゴヤのほとんどの楽曲を手がけている


▲左:ミッキーマウスと一緒のルネとナタリー(Lundi)
 右:エッフェル塔を背景にミッキーとミニーと一緒のシャンタル・ゴヤ


 こちらは過去ログでも紹介した”Siffle-la notre chanson d'amour 口笛で鳴らそう 私たちの愛の歌を” 。シャンタルが司会した子ども向け番組でヒットした、彼女の夫J. J. ドゥブーによる1987年の楽曲です。残念ながら、ルネとナタリーのヴァージョンはありませんが、シャンタルの番組の映像でお聴きください。
♪Chantal Goya "Siffle-la notre chanson d'amour" | Archive INA
https://youtu.be/ibz6yNcswJ4

 また、ふたりとも『スヌーピー』を歌っていますので、聴き比べてみてください。
♪Nathalie Simard - Snoopy
https://youtu.be/JLe8-cfgoHw?list=RDJLe8-cfgoHw
♪CHANTAL GOYA - Snoopy
https://youtu.be/fH8vaJ86k68



 今回はルネが上の画像にしか出てきませんでしたが、楽しんでいただけたら幸いですsymbol1

 そして最後になりましたが、実は今日、夏のオフ会をしております。いつものメンバー3人に、新メンバー、ソルさんが加わって、ルネの52枚目のCDやデビュー50周年等の話題で盛り上がりますよ~symbol1

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幻になったナタリーの日本のアルバム

2019年07月07日 | ルネの妹ナタリー

Chere Nathalie

Joyeux anniversaire!
Je vous souhaite beaucoup
de bonheur. bisous xxx



 本日7月7日は七夕

 そして、ルネの妹ナタリー・シマールの50歳の誕生日です
symbol1

 ナタリーは1983年に第12回東京音楽祭世界大会のプレゼンターとして、第3回のグランプリ受賞者である兄ルネと一緒に初来日し、『5月の手紙』で日本デビューしました。


 同年12月に日本のファースト・アルバムが発売されるはずでした。しかし、発売が中止になり、カナダのナタリー・ファンにとっても、幻のアルバムとなってしまいました。

 ルネの『ミドリ色の屋根のデモ・テープのピアノを担当し(ちなみに歌は「赤い鳥」の山本潤子さん)、ナタリーの日本デビューでも担当され、日本のファースト・アルバムを作られた宮住俊介のブログを見つけ、ルネについて書かれた記事で質問して、日本語で録音された内の2曲が、ザ・タイガースの『銀河のロマンス』と『花の首飾り』ということを突き止めていました。
 そしてつい最近、カナダのファンの間でそのアルバムのことが話題になりました。VIP Passion SimardGiseleさんからメッセージをいただき、ナタリーが日本語で『Ma mere chantait toujours(私の母はいつも歌った)』を含む数曲を日本語で録音したと、ナタリーが語っていたことも知りました。

※Journal de Montréal"Photos souvenirs: Nathalie Simard"
https://www.journaldemontreal.com/2019/05/05/photos-souvenirs-nathalie-simard?fbclid=IwAR1R7w4VWfxqg2PapiVxb4VYxkBzfNdNkkeNhFRSoZNLlAoygq3LfRqMQ84

 ルネが歌った日本語の曲を、ナタリーがアルバムに収録していたことを以前から知っていた私は、それらがナタリーの日本のアルバムに収録されるはずだった曲なのではないかと推測し、記事の準備を進めていたところでした。ルネの日本のファースト・アルバムは、A面が日本語、B面が仏語の曲で構成されていましたので、ナタリーのアルバムも同様であることは想像できました。


 今回紹介いたしますのは、私が推測したナタリーの日本のファースト・アルバムの収録曲です。残念ながら、日本語で歌われたという『銀河のロマンス』、『花の首飾り』、『Ma mere chantait toujours』は所在不明で、宮住氏もご存じないそうです。SONYのどこかに保管されているのなら、ルネの日本語版『モントリオール讃歌』やTVアニメ『家なき子』の主題歌『流れる水のように』、『旅するレミのテーマ』等も出てきて欲しいし、未発表曲として、ルネの全曲集「GOLDEN☆BEST limitedルネ・シマール」に収録して欲しかったと、今でも思い続けています。

※宮住俊介氏のブログより「ルネ・シマール その3(最終回)」参照http://blog.livedoor.jp/woodymiyazumi/archives/52234335.html?1557660279#errors

▲今回紹介した曲が収録されたシングルとLPレコード
 来日当時のアルバムは右中央のもの ”La Danse Des Canards アヒルのダンス”は1982年にリリース 1983年には最も売れたアルバムとしてフェリックス賞を獲得




<A面>(日本語の歌)
1 5月の手紙
2 海の中のあなたへ~LA MRE,MA MERE~
3 銀河のロマンス
4 花の首飾り
5 Ma mere chantait toujours


<B面>(仏語の歌)
6 Non ne pleure pas(ミドリ色の屋根)
7 Ave Maria(小さな生命)
8 L'oiseau(鳥)
9 Laissez-nous au moin le Soleil(美しい星)
10 Tous les enfants du monde(ABBA『チキチータ』)
11 Quand je serai Maman(ザ・タイガース『廃墟の鳩』)



1 「5月の手紙」(日本語)
 作詞:山川啓介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一
  ナタリーの日本のデビュー曲 ヒットに至らなかったため
 のちにTVアニメ「光の伝説」のオープニング曲
  「ハートの季節」として伊藤つかさが歌った
 こちらの作詞は松井五郎
※ナタリーの音源はありません
※過去ログルネの妹ナタリー・シマール① - ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~ (goo.ne.jp)
※過去ログ「5月の手紙」と「ハートの季節」 - ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~ (goo.ne.jp)
♪YouTube映像「光の伝説 OP ステレオ」
https://youtu.be/pK-z_R1UPbE

2 「海の中のあなたへ~LA MRE,MA MERE~」(日本語と仏語)
 作詩:山川啓介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一 
  シングル「5月の手紙」のB面 日本語と仏語で歌われ、
 カナダではこちらの方がよく知られている
※過去ログナタリー・シマール”海の中のあなたへ” - ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~ (goo.ne.jp)
♪Nathalie Simard - Ma Mere La Mere in Japanese
https://youtu.be/5R1_WPiKKEc

3 「銀河のロマンス」(日本語)
 作詞:橋本淳、作曲・編曲:すぎやまこういち
  1983年の来日時に日本語でレコーディングした曲の1つ
♪ザ・タイガースThe Tigers/銀河のロマンスRomance In The Milky Way (1968年3月25日発売)
https://youtu.be/xsSvUUKKb8Y?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA

4 「花の首飾り」(日本語)
 作詞:菅原房子、補作:なかにし礼、作曲・編曲:すぎやまこういち
  1983年の来日時に日本語でレコーディングした曲の1つ
♪ザ・タイガースThe Tigers/花の首飾りFlower Necklace (1968年3月25日発売)
https://youtu.be/Khgh1Fb5E4Y


5 「私の母はいつも歌った」(日本語 タイトルは直訳)
  ルネとマリー=ジョゼの結婚式でお祝いの歌を歌った
 ジネット・レノのヒット曲 ナタリーのアルバムにも収録
 されており、この曲を日本語で歌ったが、カナダでも
 未発表
♪Nathalie Simard - Ma Mère Chantait
Nathalie Simard - Ma Mère Chantait - YouTube
♪Ma Mère chantait toujours Ginette Reno
https://youtu.be/X_CVFI7NlB0?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA

6 「Non Ne Pleure Pas」(仏語)
  ルネの日本のデビュー曲「ミドリ色の屋根」の仏語版
♪Rene Simard - Non...pleure pas (1974)
https://youtu.be/bjx3LMBeoHQ
♪Nathalie Simard - Non Ne Pleure Pas
https://www.youtube.com/watch?v=Ux543baEhtE
Rene & Nathalie in Japan - YouTube


7 「Ave Maria」(仏語)
  ルネの日本のシングル第2弾「小さな生命」の仏語版
 病気の姉の回復を願う妹が、聖母マリアにお祈りする
 内容の詩になっている
※過去ログ「”小さな生命”の仏語版をナタリーが歌っていた」参照
幻になったナタリーの日本のアルバム - ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~ (goo.ne.jp)
♪「小さな生命」
https://www.youtube.com/watch?v=0pOCaqxuHQc&t=18s
♪Nathalie Simard - Ave Maria
https://www.youtube.com/watch?v=DQ5Ig5NP--0

8 「 L'oiseau」(仏語)
  ルネのカナダのデビュー曲「
♪Rene Simard - L'Oiseau
https://youtu.be/ICt-OwdJmrY
♪Nathalie Simard - L'Oiseau
https://youtu.be/7Pzvuu35ePk?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA

9 「 Laissez-Nous Au Moins Le Soleil」(仏語)
  ルネが日本でデビューするきっかけを作ったユニセフの
 キャンペーン・ソング「美しい星」の仏語版
René Simard - Laissez-nous au moins le soleil - album : Ma petite japonaise 1974René Simard - Laissez-nous au moins le soleil - album : Ma petite japonaise 1974 - YouTube
♪Nathalie Simard - Laissez-Nous Au Moins Le Soleil
https://www.youtube.com/watch?v=8J4SO-8ySyc

10 「Tous les enfants du monde」(仏語)
  ルネとナタリーのデュエット曲でナタリーのデビュー曲
 ユニセフのキャンペーン・ソング、ABBAの『チキチータ』 
 の仏語版「世界のすべての子供たち」(直訳)
♪NATHALIE & RENE SIMARD - TOUS LES ENFANTS DU MONDE(レコード・バージョン)
tous les enfants du monde - YouTube
♪RENE & NATHALIE SIMARD -LES ENFANTS DU MONDE(コンサート・バージョン)
https://youtu.be/Pugcyl0B3Vk

11 「Quand Je Serai Maman」(仏語)
  ルネもファースト・コンサートで歌ったザ・タイガースの
 「廃墟の鳩」の仏語版 仏語タイトルは「私がママになる時
 ルネがカナダで練習するために送られたであろう
 コンサート用に編曲されたものに歌を入れている
♪René Simard(Boy soprano/Québec(Canada) Concert in Japan(1974).wmv
https://youtu.be/XRIxNcPTsWM
♪Nathalie Simard - Quand Je Serai Maman
https://www.youtube.com/watch?v=tcio8DN2cxI
♪ザ・タイガースThe Tigers/廃虚の鳩A White Dove (1968年)
https://youtu.be/k2vklqez1AY?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA


 6「Non ne pleure pas」、8「L'oiseau」、10「 Laissez-nous au moin le Soleil」の3曲は、ルネが歌った曲の伴奏をそのまま使っています。最初は、ノーベル・レコードの敏腕プロデューサー、クルティエ氏による、ナタリー売り出しの戦略と思っていましたが、ALFAレコードに無断でレコーディングする訳にはいきません。『ルネ・シマールの妹』を売りに、ナタリーをデビューさせるという企画は、カナダだけでなく、日本でも進んでいたということになりますね。

 ルネが歌った曲バージョンも紹介していますので、是非聴き比べて楽しんでくださいsymbol1 また、何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください!! よろしくお願いいたします!

♪Nathalie Simard » Music Videos
https://www.famousfix.com/topic/nathalie-simard/music-videos


 そして、ナタリーは今年、彼女のデビュー40周年のアルバムをリリースし、秋からツアーを予定しています。 すでに発売されているナタリーの新しいCD”Je veux vivre”は、ナタリー自身がYouTubeに全曲アップしていますので、フルバージョンでお楽しみください♪ CD購入やダウンロードをご希望される方は、下の過去ログで紹介していますので、どうぞ。また、同名のイベントは定期的に行われる予定です。

※過去ログ「ルネに誕生日のメッセージを送りましょう♪2019
https://green.ap.teacup.com/rene_simard/1008.html
♪YouTube”Je veux vivre”
https://youtu.be/c2Hbz6g4MHg?list=PLf6iXresDHXcJ0jqwFBrxpkE8vONzalSU

 
 カナダのファンの間では、ルネとナタリーが2人で何かを計画しているのではないかと推測しているようです。お互いのステージでゲストとして、新曲やふたりのデュエットでヒットした”Tourne La Page”を歌ったりするのかしら?

 ナタリーのアルバムとツアーについての情報は、ルネの52枚目のニュー・アルバムが今年リリースされると報じられたのよりも後。現在アルバムの準備真っ最中で、ルネは大忙しだと思いますが、早くfacebookの公式ページでアルバム情報がアップされないかと、短い首をキリンのように長~~くして待っているシマ姉です。


追記

 ルネがfacebookの公式ページで、ナタリーに宛ててお誕生祝いのメッセージを投稿しましたsymbol1

C'est une journée bien spéciale car c'est l'anniversaire de ma soeur Nathalie. Le bébé de la famille Simard a 50 ans...oh boboy!!!
Le temps passe trop vite. Amour et santé et des projets excitants pour le restant de tes jours ma belle Nath.
On sera toujours à tes côtés.
On t'adore!!!
Xoxoxoxo

妹ナタリーの誕生日だから 特別な日です。シマール家の赤ちゃんは50歳になりました・・・ああ、ボボーイ!!!
時が経つのは早いものですね。あなたの残りの人生のために、愛と健康とエキサイティングなプロジェクトを祈っていますよ、私の美しいナタリー。
私たちは常にあなたのそばにいます。
私たちはあなたを愛しています!!!
chuchuchu


 ナタリーの誕生日パーティ-も催され、ナタリーにはfacebookにたくさんのお祝いのメッセージが投稿されましたよsymbol1

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ルネの妹ナタリーへのメッセージ

2018年07月07日 | ルネの妹ナタリー
 本日7月7日は七夕。

 そして、ルネの妹ナタリー・シマールの49歳の誕生日です。



Chere Nathalie

Joyeux anniversaire!
Je vous souhaite beaucoup
de bonheur. bisous xxx



 今回は、ルネとナタリーの父、亡きジャン=ロック・シマール氏の著書『Au-Dela Du Silence(沈黙を越えて)』から、ナタリーへ宛てたメッセージを紹介いたします。

▲亡き父ジャン=ロック・シマール氏の著書『Au-Dela Du Silence(沈黙を越えて)』の出版を報道した記事より

▲ナタリーの自伝『Briser le silence』の出版を報道する記事より


 このメッセージは、ナタリーが少女時代に、当時のマネージャーであったギー・クルティエ氏から受けたことを公表したナタリーの自伝『Briser le silenceの出版の前に書かれたものです。父ジャン=ロック・シマール氏にとって、末娘で、幼い頃に別居と離婚によって離れてしまったナタリーは、ずっと『ma petiteー私の可愛い子ちゃんー』のまま、大切な存在だったのでしょう。氏が後悔していること、そして、娘ナタリーに望むことが綴られていました。

▲亡き父ジャン=ロック・シマール氏の著書より 娘ナタリーと一緒に

▲5歳の頃のナタリー左はルネの出演するTV番組を見ているところ

▲クリスマスの記事の家族写真より 父と兄レジスに抱えられているナタリー(右下)


 君が大人になっても、やっぱり私は、君を『ma petiteー私の可愛い子ちゃんー(愛しい娘)』と呼ぶよ。君が知っているとおり、私はずっと君を愛し続けていくから、どんな場所でだろうと、君の勇ましい功績を見つけ出すことだろう。
 もし私たちが君のそばにいなかったらなんてことを、私たちは望んでいないのだから、それは確かではないけれど、君の意思を尊重するためには良いことなのかもしれないね。同じように、もしそれが、私たちが達した愛と共になのであれば。
 そのことについては、私たちが過失を犯さないということを意味しているわけではない。各々が、君が下手に大人になるかもしれないという危険を冒して、自分なりに君を保護する必要があるのだ。その時すべては苦痛に耐え得るということを思い出すんだよ。
 その時は、考える時間、瞑想する時間を取りなさい。しかし、何よりも、絶えず何でも罪があると感じてしまってはいけない。私は君のためにここにいる。すべての君の家族は、君のためにここにいるのだから。もしも君が、必要な支えを受け取れていないと感じているとしたら、君の(心の)傷のことを考えながらも、弱さと無力によって、私たちがほんの少しのことしか、君にしてあげられなかったと知っていることを許しておくれ。
 私たちは君のすべてを愛しているよ。


▲左:ちょっと見、ルネと間違えそうにそっくりなナタリー
 右:ケベックのシャトー ・フロントナックが見える場所でルネと一緒のナタリー


 氏はルネが14歳になった1975年に家を出て、別居した後にルネの母ガブリエルと離婚。ナタリーはルネとのデュエットでデビューし、クルティエ家で生活していた時期もありました。第12回東京音楽祭世界大会にルネと一緒にプレゼンターとして招かれ、日本デビューした時は、ちょうどクルティエ家にいた頃でした。シマール家では、ナタリーの世話を時々次姉のリンが見ることもあったことが、リンへのメッセージに綴られていました。ナタリーについては、過去ログで何度も取り上げていますので、カテゴリ『ルネの妹ナタリーご覧ください。

※カテゴリ「ルネの妹ナタリー」参照
http://green.ap.teacup.com/applet/rene_simard/msgcate16/archive
♪YouTUbe映像"Nathalie Simard - Ma Mere La Mere in Japanese"
https://youtu.be/5R1_WPiKKEc?list=FLX12E-efRQ7oPC3A-ki4poA 


 現在ナタリーの砂糖小屋"Cabane chez Nathalie"は、不動産ブローカーを通じて売りに出されています。ナタりーは、『家族の夢』と語っていたこの砂糖小屋(シュガーシャック)の経営に成功し、2014年から、レストランにステージを設置してゲスト歌手を迎えたり、カラオケ大会を開催したりしながら、兄レジス、娘エーヴとステージで歌ってファンを楽しませてきました。しかし、レストランでステージ活動を行うこと等、Saint-Mathieu-du-Parcサン=マルク=デュ=パルクの市長に届け出ていなかったことや、砂糖小屋でのステージ活動は、農業地域での営業においての違反に当たるとして、静かな農業地域の環境を守ろうとする町との間でずっともめていました。ここは、カナダに行ったら訪れてみたい場所の一つだったので、売却されてしまうことになってとても残念です。

 余談ですが、私の誕生日にナタリーからもお祝いメッセージをいただきましたsymbol1

 ナタリーは、5月に終了した今年のルネのコンサート・ツアー"Nouveau rêve"に出演して、ルネとのデュエットでヒットした曲を2曲歌っていました。また、歌手としてTV番組に出演したり、娘エーヴとステージで歌ったり、コンサート・ツアー"Coup De Cœur"を行ったり…と、意欲的に活動しています。


 歌手として、一人の女性として、紆余曲折いろいろなことを乗り越えてきたナタリー。亡き父の願いどおり、これからも愛する家族とともに幸せな生活を送って欲しいと願っています。

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