ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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シナトラの祝福をうけて

2016年07月01日 | 1回目の来日
 今日はカナダの建国記念日です。

 今から42年前の1974年7月1日、ルネがカナダ代表として出場した第3回東京音楽祭世界大会で、グランプリとフランク・シナトラ賞を獲得したことを受け、ルネはカナダ大使館の建国記念パーティーに招待されました。
 ルネこの時、受賞曲『ミドリ色の屋根』と『ラ・メール』を歌いました。

▲「スーパーアイドル ルネ」の『完全スケジュール同行記』より1974年7月1日


 そして今回は、『週刊平凡』1974年7月18日号のルネの記事と、第3回東京音楽祭世界大会のプログラムよりフランク・シナトラの祝辞を紹介いたします。


シナトラの祝福をうけて…
   東京音楽祭世界大会の大賞に輝いたルネ少年

 大賞と『フランク・シナトラ賞』を併せてかちとったカナダの13歳の少年ルネ。シナトラ自身に祝福されて感激の面持ちだった。

▲左:『ミドリ色の屋根』を熱唱するルネ少年
 右:お色気満点のザ・スリーディグリーズは金賞

 第3回をむかえた東京音楽祭世界大会は、6月29日、30日の2日間にわたって、東京・日比谷の帝国劇場で開かれた。27か国、301曲の中から選ばれた21曲が第1次審査に登場。今回の話題のひとつであるフランク・シナトラが特別審査員として登場する30日の最終審査では、10歌手が残りを競った。大賞に輝いたのはルネ(カナダ)、金賞に、ザ・スリーデイグリーズ(アメリカ)、銀賞は布施明、ザ・ピーナッツ、銅賞に五木ひろし、ブレダ・ペイン(アメリカ)、パティ・キム(韓国)。外国審査員賞に五木ひろしがそれぞれ選ばれ、賞金、トロフィーを手に大喜びだった。


▲第3回東京音楽祭世界大会のプログラムよりフランク・シナトラの祝辞(右ページ)

●祝辞

日本のファンの皆様、私のカムバックに拍手と声援をありがとうございます。日本における素晴らしい国際音楽祭、第3回「東京音楽祭」の招きで、私は12年ぶりに美しい日本を訪れることができ、心からうれしく思っています。カムバックして以来私のスケジュールは多忙をきわめており、今回の特別審査員としてのお招きについても非常に調整がむずかしかったです。正直いって、音楽祭を代表して接衝に来られた渡辺正文氏、奥田喜久丸氏の熱意に動かされ、特別審査員をお引き受けし、今年の「東京音楽祭」以降フランク・シナトラ賞を制定することを、誇りとともに喜んで了承した次第です。多くの困難をのりこえて念願の訪日を果たせた私は、、今年はもちろん将来にわたって、この素晴らしい「東京音楽祭」に限りない祝福と声援を送りつづけます。
              フランク・シナトラ


●特別審査員 フランク・シナトラ

”MY WAY”をうたう歌手は、海外、国内に多くいるが、彼ほどの歌い手はいないだろうと感じさせるフランク・シナトラ。彼が今まで歩き、ころび、立ち止まり、また歩いてきた58年の日々----それがあの歌を、ひどくdramatic なものにして、人々の心をとらえるのだろう。もちろん、“MAY WAY”に限ったことではないが…彼の魅力は計りしれない。熱狂的な迎えられ方でカムバックをした昨年の夏までの2年間、シナトラが何を考えていたのかは、定かでない。そして今回の来日。12年ぶりの日本公演のその日を待つファンが全国に多い。
東京音楽祭では特別審査員として彼を招き、基準を歌唱力においたシナトラ賞を特別に設けた。この賞は彼の審査で授与される。



 祝辞では、フランク・シナトラ賞は1974年の第3回東京音楽祭世界大会以降から制定されたように書かれていますが、特別審査員の紹介文では、氏が招待された第3回のみの特別賞のようにとれます。実際、第3回以降、氏か東京音楽祭のために来日したことはありませんでしたし、シナトラ賞が授与されたこともありませんでした。wikipediaでも、ゲストによる特別賞とされ、他にはスティービー・ワンダー賞やアンディ・ウィリアム賞などがあります。

 フランク・シナトラ賞を受賞した時、実は、ルネはシナトラが誰か知らなかったということを、後のインタビューで語っています。ルネが感激の涙を流したのは大賞を受賞した時で、シナトラ賞の時は、更に特別賞を受賞した喜びだったのですね(笑)。


 今回紹介した記事は、半年以上前に入手したものでした。本当は、『ルネ記念日』のためにとっておいたのですが、第3回東京音楽祭世界大会のプログラムに取って喰われました(笑)。1日遅れたけれど、紹介できて良かったです。

 次回からは、プログラムの中の情報と1回目の来日に関する記事を紹介していきますので、お楽しみに!!

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