「ミドリ色の屋根」は仏語版の歌詞でも歌われています。フランス語でも歌ってみたいと思われる方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ノン ヌ プルール パ
NON NE PLEURE PAS
Kunihiko Murai M.Collet
テュ ルギャル ダ ラ フネートゥル
Tu regardes a la fenetre
プルーロン ドゥピュイ ス マタン
Pleurant depuis ce matin
ギャルドン レスポワー ドゥ ヴワ レアパレートゥル
Gardant l'espoir de voir reapparaitre
パパ オ ブー デュ シュマン
Papa au bout du chemin
イ レ パルティ ソン リヤン ディール
Il est parti sans rien dire
ヌ レソン スール トゥ レ ドゥ
Nous laissant seuls tous les deux
ドゥオー レ フイユ コモン サ ジョニール
Dehors les feuilles commensent a jaunir
セ ロートン デ ジュール ズルー
C'est l'automne des jours heureux
ノン ヌ プルール パ
Non ne pleure pas
ジュ シュイ ザ テ コテ
Je suis a tes cotes
ノン ヌ プルール パ
Non ne pleure pas
ジュ ヴェ テメ
Je vais t'aimer
ル ソレイユ ル シエル ブルー ル プランタン
Le soleil le ciel bleu le printemps
シャントゥ オ クール ドゥ ト ナンファン
Chante au coeur de ton enfant
トゥワ エ ムワ ヌ レストゥロン
Toi et moi nous resterons
ダン ノートゥル メゾン
Dans notre maison
ル ヴァン キル フラップ ア ラ ポルトゥ
Le vent qu'il flappe a la porte
ル ブワ ダン ラ シュミネ
Le bois dan la cheminee
ミュルミュルン シャン キ デシャ レコンフォールトゥ
Murmure un chant qui deja reconforte
ユヌ マモン ウーブリエ
Une maman oublie
ノン ヌ プルール パ
Non ne pleure pas
ジュ シュイ ザ テ コテ
Je suis a tes cotes
ノン ヌ プルール パ
Non ne pleure pas
ジュ ヴェ テメ
Je vais t'aimer
ル ソレイユ ル シエル ブルー ル プランタン
Le soleil le ciel bleu le printemps
シャントゥ オ クール ドゥ ト ナンファン
Chante au coeur de ton enfant
トゥワ エ ムワ ヌ レストゥロン
Toi et moi nous resterons
ダン ノートゥル メゾン
Dans notre maison
ダン ノートゥル メゾン
Dans notre maison
エ ジュ スレ プレ ドゥ トゥワ
Et je serai pres de toi
泣かないで
作曲:村井邦彦 作詩:M.コレ
ママは窓辺で見つめてる
今朝からずっと泣きながら
希望を持とうよ
パパがまた戻ってくると
パパは何も言わずに行ってしまったね
僕たちは二人だけで残されたんだ
外では木の葉が色づき始めた
幸せな秋の昼下がり
Non 泣かないで
僕がそばにいるよ
Non 泣かないで
僕が愛しているから
太陽 青空 春
僕の心に歌ってよ
ママと僕 僕たちはこの家に残るんだ
戸をたたく風
暖炉の中の薪
慰め力づけてくれた歌を口ずさもう
パパはママのことを忘れているよ
Non 泣かないで
僕がそばにいるよ
Non 泣かないで
僕が愛しているから
太陽 青空 春
僕の心に歌ってよ
ママと僕 僕たちはこの家に残るんだ
この家に・・・・
そして ずっとママのそばにいるよ
なお、和訳と読みは私によるものですので、仏語が堪能な方、訳詞や発音へのアドバイスはコメントかメッセージボックスにお願いいたします。
ちなみに、ここに掲載した仏語詞は、「ルネ・ファースト・コンサート」のパンフレットと2つのカナダのファン・サイトにあったものを参考にしてまとめたものです。実際、カナダのCDには歌詞カードがないため、私が参考にした3つの歌詞とも部分的に歌詞が違っていました。私が"Non ne pleure pas"を聴き取ってまとめたため、こちらも正確とは言えませんが、雰囲気を味わっていただければ幸いです。
※「ミドリ色の屋根」をお聴きになりたい方はこちらから
ルネ・シマール - ミドリ色の屋根 - YouTube
※「第3回東京音楽祭世界大会」の映像をご覧になりたい方はこちらから
RENE SIMARD-ルネシマール-緑色の屋根 - YouTube
ルネのファースト・コンサートは勿論ですが、ルネの日本での活動に、有名な方がたくさん関わっていたことには驚かされます。
映画「RENE A TOKYO」に市川監督。コーラスで山下達郎氏や大貫妙子氏。「君のすべてがほしい」の作詞は詩人の岩谷時子氏。「愛の翼をひろげて」やアルバムに収録されている曲の編曲に松任谷正隆氏・・・・と、今では考えられないメンバーが含まれています。レコード会社がそれだけルネの売り出しに力を入れていたということでしょうか。
★★★ルネ・ファースト・コンサート★★★
企画構成:川添象郎
演 出:水田晴彦
音楽監督:村井邦彦
編 曲:深町 純
照 明:高津 清
音 響:池田裕嗣
衣 裳:竹山公士
装 置:小林順治
舞台監督:熊谷次郎
制 作:阿部義弘
演 奏:JUN FUKAMACHI AND HIS FRIENDS(東京・大阪)
パーカッション・ラリー・須永(東京)
松本文男とTOKYO MUSIC MAKERS (東京)
北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ
(大阪)
アンサンブル・シェバリエー(大阪)
コーラス:SUGAR BABE+吉田みな子(東京・大阪)
大阪:1974年9月4日6時開演 厚生年金会館大ホール
東京:1974年9月14~15日5時開演 渋谷公会堂
主催:東京 アルファ・アンド・アソシェイツ株式会社
大阪 サンケイ企画
アルファ・アンド・アソシェイツ株式会社
協賛:日本ユニセフ協会
カナダ大使館
株式会社CBSソニー
日本航空株式会社
プログラム・デザイン 佐藤憲吉 原田 治
村井美和子
ポスター・パンフレットデザイン:村井美和子
編集企画:阿部義弘 横田隆文
編 集:河端 茂 井上道子
発 行:村井邦彦
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
このコンサートの収益金が協賛の日本ユニセフ協会から世界の子供達に送られたことは村井邦彦氏が書いた通りです。
また、協賛してはいないものの、パンフレットには、ルネがテレビCMに出演をしたロッテ、イメージ・キャラクターになった旺文社の「中一時代」やトンボ学生服、株式会社ヤナセやカナダ政府観光局の広告が載っています。「フレンチ・イタリアン レストラン Chianti キャンティー」というお店の広告も載っているのですが、オーナーが企画構成の川添象郎氏の父、浩史氏で、アルファ・レコード関係の人脈のたまり場的レストランだったということです。「キャンティー」は現在も東京港区西麻布にあり、松任谷由実が若い頃通い詰めたり、ドキュメンタリー番組「キャンティー物語」がTV放映されたことがあるそうです。
当時、これだけのスタッフが関わったルネのアルバムがCD化されるのを、密かに待ち望んでいるファンは少なくないと思うのですが、何故CD化されないのでしょう。「ミドリ色の屋根」のカラオケくらいあったって良いのに・・・と思う今日この頃です。
※「ルネ・シマール ファースト・コンサート・イン・ジャパン」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html
※「ルネ・ファースト・コンサートに寄せて」 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/22.html
※「キャンティー」についての情報提供は「今日聴いた音楽/ダイアナ・シールズ」のダイアナさんでした。
※過去ログ「ミドリ色の屋根/ルネ・シマール」
http://d.hatena.ne.jp/dianaseals/comment?date=20061111
※過去ログ「ネット上の出会い」
http://d.hatena.ne.jp/dianaseals/20061125#p2
映画「RENE A TOKYO」に市川監督。コーラスで山下達郎氏や大貫妙子氏。「君のすべてがほしい」の作詞は詩人の岩谷時子氏。「愛の翼をひろげて」やアルバムに収録されている曲の編曲に松任谷正隆氏・・・・と、今では考えられないメンバーが含まれています。レコード会社がそれだけルネの売り出しに力を入れていたということでしょうか。
★★★ルネ・ファースト・コンサート★★★
企画構成:川添象郎
演 出:水田晴彦
音楽監督:村井邦彦
編 曲:深町 純
照 明:高津 清
音 響:池田裕嗣
衣 裳:竹山公士
装 置:小林順治
舞台監督:熊谷次郎
制 作:阿部義弘
演 奏:JUN FUKAMACHI AND HIS FRIENDS(東京・大阪)
パーカッション・ラリー・須永(東京)
松本文男とTOKYO MUSIC MAKERS (東京)
北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ
(大阪)
アンサンブル・シェバリエー(大阪)
コーラス:SUGAR BABE+吉田みな子(東京・大阪)
大阪:1974年9月4日6時開演 厚生年金会館大ホール
東京:1974年9月14~15日5時開演 渋谷公会堂
主催:東京 アルファ・アンド・アソシェイツ株式会社
大阪 サンケイ企画
アルファ・アンド・アソシェイツ株式会社
協賛:日本ユニセフ協会
カナダ大使館
株式会社CBSソニー
日本航空株式会社
プログラム・デザイン 佐藤憲吉 原田 治
村井美和子
ポスター・パンフレットデザイン:村井美和子
編集企画:阿部義弘 横田隆文
編 集:河端 茂 井上道子
発 行:村井邦彦
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
このコンサートの収益金が協賛の日本ユニセフ協会から世界の子供達に送られたことは村井邦彦氏が書いた通りです。
また、協賛してはいないものの、パンフレットには、ルネがテレビCMに出演をしたロッテ、イメージ・キャラクターになった旺文社の「中一時代」やトンボ学生服、株式会社ヤナセやカナダ政府観光局の広告が載っています。「フレンチ・イタリアン レストラン Chianti キャンティー」というお店の広告も載っているのですが、オーナーが企画構成の川添象郎氏の父、浩史氏で、アルファ・レコード関係の人脈のたまり場的レストランだったということです。「キャンティー」は現在も東京港区西麻布にあり、松任谷由実が若い頃通い詰めたり、ドキュメンタリー番組「キャンティー物語」がTV放映されたことがあるそうです。
当時、これだけのスタッフが関わったルネのアルバムがCD化されるのを、密かに待ち望んでいるファンは少なくないと思うのですが、何故CD化されないのでしょう。「ミドリ色の屋根」のカラオケくらいあったって良いのに・・・と思う今日この頃です。
※「ルネ・シマール ファースト・コンサート・イン・ジャパン」http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html
※「ルネ・ファースト・コンサートに寄せて」 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/22.html
※「キャンティー」についての情報提供は「今日聴いた音楽/ダイアナ・シールズ」のダイアナさんでした。
※過去ログ「ミドリ色の屋根/ルネ・シマール」
http://d.hatena.ne.jp/dianaseals/comment?date=20061111
※過去ログ「ネット上の出会い」
http://d.hatena.ne.jp/dianaseals/20061125#p2
ここにカナダの清らかな自然が生んだ天才歌手ルネ・シマール少年を迎えて、われわれは老いも若きも、その汚れなき歌声に感動し、勇気づけられることであろう。特に村井邦彦作曲になる「美しい星」の絶唱は、現今の荒れ果てた世界、汚濁した環境のなかから、次世代に生きる者たちが清められ、励まされ、温かく勇気づけられるに違いない。
今はこの地球上で10億におよぶ子供たちが、あるいは飢え、あるいは乾き、あるいは病気におかされて死への道を辿っている。その半数は通う学校もなく、教えてくれる先生もないまま、悲しい無知の人として生長しつつある。イギリスの大詩人オーデンは謡った。われら愛しあわずんば皆死なんのみと。これこそ、私共のささやかな協会のいとも巨いなる使命と高い目標である。
ルネ少年のたぐい希なる美しく澄みわたる歌声がわれらの理想達成への百万の援軍でありますように!
日本ユニセフ協会々長 古垣鐵郎
第3回東京音楽祭で大賞を獲得して間もないルネ・シマールがまた来日することになって本当に嬉しい。
7月の短い滞在中に、ルネは幾百万日本人の心を捉え、ほとんど一夜のうちに国中で有名になった。
今回ユニセフ後援のために開かれる大阪および東京での一連の公演においても、ルネは日本の大衆にあたたかく迎えられることを確信するとともに、彼の今後の来日につづいて多くの芸術家の来日を希望するものです。
カナダ大使 ロス・キャンベル
(「ルネ・ファースト・コンサート」プログラムより)
※音源さま提供「ルネ・シマール・ファースト・コンサート イン・ジャパン」のライブ・アルバムより「ミドリ色の屋根」をお聴きになりたい方はこちらから♪
http://124.38.226.50/bbs/100300/img/0032021031.mp3
※ルネ・ファースト・コンサートについて
<ahref="http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html">http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html
※「美しい星」について
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/19.html
今はこの地球上で10億におよぶ子供たちが、あるいは飢え、あるいは乾き、あるいは病気におかされて死への道を辿っている。その半数は通う学校もなく、教えてくれる先生もないまま、悲しい無知の人として生長しつつある。イギリスの大詩人オーデンは謡った。われら愛しあわずんば皆死なんのみと。これこそ、私共のささやかな協会のいとも巨いなる使命と高い目標である。
ルネ少年のたぐい希なる美しく澄みわたる歌声がわれらの理想達成への百万の援軍でありますように!
日本ユニセフ協会々長 古垣鐵郎
第3回東京音楽祭で大賞を獲得して間もないルネ・シマールがまた来日することになって本当に嬉しい。
7月の短い滞在中に、ルネは幾百万日本人の心を捉え、ほとんど一夜のうちに国中で有名になった。
今回ユニセフ後援のために開かれる大阪および東京での一連の公演においても、ルネは日本の大衆にあたたかく迎えられることを確信するとともに、彼の今後の来日につづいて多くの芸術家の来日を希望するものです。
カナダ大使 ロス・キャンベル
(「ルネ・ファースト・コンサート」プログラムより)
※音源さま提供「ルネ・シマール・ファースト・コンサート イン・ジャパン」のライブ・アルバムより「ミドリ色の屋根」をお聴きになりたい方はこちらから♪
http://124.38.226.50/bbs/100300/img/0032021031.mp3
※ルネ・ファースト・コンサートについて
<ahref="http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html">http://green.ap.teacup.com/rene_simard/18.html
※「美しい星」について
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/19.html
第3回東京音楽祭世界大会について「東京新聞」に掲載された記事を紹介いたします。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
あでやかな芝居の美女。これは必ずきれいな声を出す。カラスみたいな声ではぶちこわし。そこで役者はせっせと作り声。ノドもとだけを震わせる。
ただし、日本でだけのこと。西欧の舞台では、消え入りなんお姫様でも、ドラネコ声を出す。俳優は足のつま先から頭のてっぺんまでが楽器でなくてはならないからである。
東京音楽祭世界大会をTVの中継で聴いて改めて痛感した。日本の流行歌手は、男性までも「芝居の美女」なんだなあ。マイクをひきよせ、ひたすら、なよなよとなめるばかり。ノドもとだけ。よりもっとひどい。口先だけ。外人歌手とは実に雲泥の差。
それなのに、審査の結果では、五木ひろし、布施明、ザ・ピーナッツ、この日本側出場全員が、銅賞と銀賞にもれなく入賞。情けなくなった。コネ入社、いや情実選考もここまで恥しらずになったのか。1億総作り声時代。ああ、どうしましょう。涙がこぼれた。
ただし、その涙をぬぐってくれた13歳の少年がいた。いみじくも「泣かないで、しあわせをぼくがあげる」と歌ったカナダのルネ・シマールである。身体中が純粋に楽器であった。すなわち、そのとき、歌は祈りに昇華した。大賞とフランク・シナトラ賞を与えられたが、それでは足りない。「こうしましょう」という賞を献上しなければならぬ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
この記事はファースト・コンサートのパンフレットにも掲載されました。
私は当時外国の歌手に全く興味が無く、布施明のファンでしたが、東京音楽祭に出場した外国の歌手の歌を聴いて衝撃を受け、外国の歌にはまりました。ルネはもちろん、金賞受賞のザ・スリーディグリーズの澄んだ歌声と抜群な歌唱力にノック・アウト。当時の日本の歌手にない圧倒的な迫力に魅了されてしまいました。
現在でも、好きな歌手の第一条件は歌唱力。スローテンポのバラードを歌いこなせなければ魅力を感じられない私の歌のルーツはルネです。
※"YouTube"第3回東京音楽祭世界大会映像
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
あでやかな芝居の美女。これは必ずきれいな声を出す。カラスみたいな声ではぶちこわし。そこで役者はせっせと作り声。ノドもとだけを震わせる。
ただし、日本でだけのこと。西欧の舞台では、消え入りなんお姫様でも、ドラネコ声を出す。俳優は足のつま先から頭のてっぺんまでが楽器でなくてはならないからである。
東京音楽祭世界大会をTVの中継で聴いて改めて痛感した。日本の流行歌手は、男性までも「芝居の美女」なんだなあ。マイクをひきよせ、ひたすら、なよなよとなめるばかり。ノドもとだけ。よりもっとひどい。口先だけ。外人歌手とは実に雲泥の差。
それなのに、審査の結果では、五木ひろし、布施明、ザ・ピーナッツ、この日本側出場全員が、銅賞と銀賞にもれなく入賞。情けなくなった。コネ入社、いや情実選考もここまで恥しらずになったのか。1億総作り声時代。ああ、どうしましょう。涙がこぼれた。
ただし、その涙をぬぐってくれた13歳の少年がいた。いみじくも「泣かないで、しあわせをぼくがあげる」と歌ったカナダのルネ・シマールである。身体中が純粋に楽器であった。すなわち、そのとき、歌は祈りに昇華した。大賞とフランク・シナトラ賞を与えられたが、それでは足りない。「こうしましょう」という賞を献上しなければならぬ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
この記事はファースト・コンサートのパンフレットにも掲載されました。
私は当時外国の歌手に全く興味が無く、布施明のファンでしたが、東京音楽祭に出場した外国の歌手の歌を聴いて衝撃を受け、外国の歌にはまりました。ルネはもちろん、金賞受賞のザ・スリーディグリーズの澄んだ歌声と抜群な歌唱力にノック・アウト。当時の日本の歌手にない圧倒的な迫力に魅了されてしまいました。
現在でも、好きな歌手の第一条件は歌唱力。スローテンポのバラードを歌いこなせなければ魅力を感じられない私の歌のルーツはルネです。
※"YouTube"第3回東京音楽祭世界大会映像
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
音楽は世界を結ぶ共通の言語であるーーー実にうまいことをいったものである。今年の東京音楽祭も27か国301曲の参加曲があり、以前にも増して華やかな、そして友好的なフェスティバルであった。フランク・シナトラ、シャーリー・バッシーをはじめ、多彩な顔ぶれに接することができた。各賞決定の後フェアウェル・パーティーが盛大に催され、戦いの疲れをいやした。勝利を得た者、そうでなかった者すべてが同じ笑顔であった。
戦前の予想はグランプリにザ・スリーディグリーズという女性3人の黒人グループ、フレダ・ペインも実力十分、PPM解散後ソロ・シンガーとしてエントリーしたマリー・トラヴァースあたりが本命であった。
世界大会セミファイナルのリハーサルではじめて、ルネ・シマールという若冠13歳の坊やの歌を聴いて私はもちろん、居合わせたスタッフ連中はふっ飛んだ。一介のカワイコちゃん、ジャリタレではなかった。ウマイ! 実にウマイ。私は本番前の音合わせやリハーサルで歌を聴いて涙が出てきたのはこのときがはじめてだった。
このあたりから、選ばれた12組の歌手たちも「これはモシヤ!」という思いがしてきた。それほどすばらしい曲であり、歌唱力を見せつけられたのだ。ザ・スリーディグリーズかルネ・シマールか、評価は真っ二つに割れた。これはもちろん審査員の評価でなく、出場する歌手やそれにかかわるスタッフの間でのことである。
ということは、このルネ・シマールという少年、なみの実力ではない。銅賞3人、銀賞布施明、ザ・ピーナッツの2組、金賞ザ・スリーディグリーズが発表された。いよいよグランプリである。私はチラッとルネの顔を見た。沈んでいる。きっと、この3賞のいずれかを欲しかったのだろう。明らかに落胆の様子がうかがえた。
アナウンス!「ルネ!」私はルネに駆け寄り、抱きあげた。彼にとっては思いもかけないグランプリだった。どのくらい落ちたのだろう、あの大粒の涙!
会場もまた惜しみない祝福の拍手をおくる。目がしらが熱くなるのを覚えた。美しい光景だった。彼のグランプリ受賞によって音楽とは一体何であるのかがすべて表現された。
大賞を逸したザ・スリーディグリーズもマリー・トラヴァースも、そして五木ひろしも自分のことのように喜んでいる姿は、とかく陰湿になりがちな受賞風景を、さらに明るくハッピーなものにしている。
だれもが期待する、だれもが祝福できるルネの歌に接する機会を得た私は、はてしない豊かな気分にひたっていた。
土井まさる ーー報知新聞よりーー
※参照「第3回東京音楽祭の現場より」
作曲家・指揮者 長洲忠彦氏のWebサイトはこちらから
http://www.tadahiko-nagasu.com/06essay/06-04essay.html
※ルネのエントリー・ナンバーは101番
※第3回東京音楽祭世界大会の画像及び「ミドリ色の屋根」の視聴はこちらから
http://www.leschampsdelyseetcamay.com/RS_L-enfant_star.htm
http://www.youtube.com/watch?v=v3NM29JF0LE
※第3回東京音楽祭世界大会の映像はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
戦前の予想はグランプリにザ・スリーディグリーズという女性3人の黒人グループ、フレダ・ペインも実力十分、PPM解散後ソロ・シンガーとしてエントリーしたマリー・トラヴァースあたりが本命であった。
世界大会セミファイナルのリハーサルではじめて、ルネ・シマールという若冠13歳の坊やの歌を聴いて私はもちろん、居合わせたスタッフ連中はふっ飛んだ。一介のカワイコちゃん、ジャリタレではなかった。ウマイ! 実にウマイ。私は本番前の音合わせやリハーサルで歌を聴いて涙が出てきたのはこのときがはじめてだった。
このあたりから、選ばれた12組の歌手たちも「これはモシヤ!」という思いがしてきた。それほどすばらしい曲であり、歌唱力を見せつけられたのだ。ザ・スリーディグリーズかルネ・シマールか、評価は真っ二つに割れた。これはもちろん審査員の評価でなく、出場する歌手やそれにかかわるスタッフの間でのことである。
ということは、このルネ・シマールという少年、なみの実力ではない。銅賞3人、銀賞布施明、ザ・ピーナッツの2組、金賞ザ・スリーディグリーズが発表された。いよいよグランプリである。私はチラッとルネの顔を見た。沈んでいる。きっと、この3賞のいずれかを欲しかったのだろう。明らかに落胆の様子がうかがえた。
アナウンス!「ルネ!」私はルネに駆け寄り、抱きあげた。彼にとっては思いもかけないグランプリだった。どのくらい落ちたのだろう、あの大粒の涙!
会場もまた惜しみない祝福の拍手をおくる。目がしらが熱くなるのを覚えた。美しい光景だった。彼のグランプリ受賞によって音楽とは一体何であるのかがすべて表現された。
大賞を逸したザ・スリーディグリーズもマリー・トラヴァースも、そして五木ひろしも自分のことのように喜んでいる姿は、とかく陰湿になりがちな受賞風景を、さらに明るくハッピーなものにしている。
だれもが期待する、だれもが祝福できるルネの歌に接する機会を得た私は、はてしない豊かな気分にひたっていた。
土井まさる ーー報知新聞よりーー
※参照「第3回東京音楽祭の現場より」
作曲家・指揮者 長洲忠彦氏のWebサイトはこちらから
http://www.tadahiko-nagasu.com/06essay/06-04essay.html
※ルネのエントリー・ナンバーは101番
※第3回東京音楽祭世界大会の画像及び「ミドリ色の屋根」の視聴はこちらから
http://www.leschampsdelyseetcamay.com/RS_L-enfant_star.htm
http://www.youtube.com/watch?v=v3NM29JF0LE
※第3回東京音楽祭世界大会の映像はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261