10月31日のハロウィーンが終われば、今度はクリスマス。すでにクリスマスのオーナメントが街を飾り始めています。日が暮れるのが早いので、職場からの帰りに、車を運転しながらでも、商店街や個人のお宅の凝ったクリスマス・イルミネーションが目につきます。欧米では、わざわざ道からよく見える部屋の窓際にツリーを飾ったり、イルミネーションを工夫したりするのが定番ですが、日本でも、クリスマス・シーズンに半分名所化し、わざわざ遠くから見に来る人が押し寄せるお宅もあるようですね。実家の方には、収穫の終わった畑いっぱいに、まるでどこかのテーマ・パークのように飾り付けているお宅もあります。
息子と一緒にクリスマス・リースを作る準備をしながら、そろそろ当ブログでもクリスマスに向けて特集を組まねば…なんて考えています。ふと思い立ってアクセス解析を見てみれば、先週あたりから、検索ワードが『ルネ・シマール』より『ホワイト・クリスマス』と『歌詞』の方が多いのにビックリ★ 他にもクリスマスに関するワードがたくさん出ていました。何故ルネ・ブログで『クリスマス』?!…なのですが、確かに、2007年に『ホワイト・クリスマス』の記事をアップしたとき、驚きのアクセス数を記録したことがありましたので、季節柄、クリスマスについて調べていらっしゃる方が多いのでしょう。さて、今年はどんな記事を書こうかなぁ…。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
前回の記事で予告したとおり、今回のタイトルは「ルネとリーナ」。
カナダの少年歌手ルネ・シマールが、第3回東京音楽祭世界大会でグランプリを受賞し、日本にルネ旋風を巻き起こした頃、リーナもその歌唱力で世界から注目を集め、『ママ 恋かしら』を日本でヒットさせていました。
その頃、日本では外人タレント・ブームで、アグネス・チャンやリンリンランラン、テレサ・テン、マギー・ミネンコ等がデビューし、オズモンズの末っ子ジミーが『カルピス』のTVコマーシャルに出演したり、日本語の曲をリリースしたりしていました。学習雑誌の購読予約プレゼントも、『中一時代』がルネ・シマールで『中一コース』はアグネス・チャンでした。
しかし、ルネ・シマールの比較対象として取り上げられたローティーン歌手は、日本人では『フィンガー5』のあきらで、外国人では今回のリーナだったようです。
1974年9月号にふたりの記事を載せたのは『月刊明星』と『女学生の友』でした。今回は、『女学生の友 1974年9月号』に掲載された記事を紹介いたします。
日本で激突
青い目のローティーン歌手
青い目のローティーン歌手ルネとリーナ。かわいいだけでなく実力も十分なこのふたりの、日本での勝負は?
♪13歳のルネ、10歳のリーナ
とつぜんスイ星のように日本へ現れ。あっというまに人気者になったルネとリーナ。
ルネが先日の東京音楽祭でグランプリをとったことは覚えている人も多いはずだけど、リーナはあまり知られていなかったよう。
ふたりを紹介すると、ルネ・シマールは1961年2月28日、カナダのケベック生まれの13歳。リーナ・ザバロエは1973年11月4日、イギリスのスコットランド生まれで、今年10歳。
ところが、ふたりとも音楽のキャリアは充分というからおそろしいチビッ子たち。たとえば、ルネはカナダのテレビ局でレギュラー番組をもっているし、リーナも本格的なおとなの歌手にもみられないほどの歌唱力をもっていると評論家たちが絶賛し、イギリス、フランスでのレコード売り上げ枚数は驚くほど。ふたりともタダモノではないのです。
♪日本語でデビューのルネ
ルネの日本でのデビュー曲『ミドリ色の屋根』は日本語の歌。「そんなの当たりまえよ」という人もいるかもしれないけれど、これはとても大事なこと。ある歌手が自分の国のことばを捨てて他の国のことばで、それも上手にうたうということはたいへんなことなのです。
よほどその国の音楽層をよく知っているか、あるいは外国語をよく吸収する天性の才能がなければ、ハートにうったえるうたい方はできないもの。ルネは日本語の特色をとてもよくつかんでいて、そのうえに、演歌やカンツォーネの特徴である”曲のもりあがり”をスゴクよく知っているので、日本人の私たちの胸にも気持ちよくひびいてくるわけ。
♪歌唱力バツグンのリーナ
もう一方のソバカス顔のリーナ。日本のデビュー曲は、あちらでヒットした『ママ 恋かしら』。
彼女を育てたのは、イギリスの有名なプロデューサー、トミー・スコットと、ニール・リードの『ママに捧げる歌』をヒットさせた、フィリップ・ソロモンというコンビ。
このふたりのコンビが「これは絶対にいける」とさけんだとおり、リーナはふつうのローティーン歌手のように、うたいやすく作られたヒット曲をうたっているだけじゃないのです。ジャズやロックン・ロールの世界でスタンダードになっている有名な曲も、おとな顔まけにうたいこなす。いちど彼女の歌を聴くと、誰もが、「10歳の女の子なんて、信じられない」という。それが彼女の実力。
日本を舞台にしたふたりのティーン歌手の勝負は、まだまだこれから。どちらがヤングのアイドルになれるか、それともふたりとも、日本のティーン歌手にやぶれるか、興味深い勝負なのです。
なお、記事中のリーナのミドル・ネームは『ザバロエ』となっていますが、画像のスペルのとおり、『ザヴァローニ』が正解。
また、ルネのヒット曲”Maman laisse-moi sortir ce soir(ママ 今夜遊びに出かけてもいい)” は、リーナの "Mama"が原曲のようです。こちらはYouTube映像でご覧ください。
♪YouTube映像 ルネが歌う”Maman laisse-moi sortir ce soir(ママ 今夜遊びに出かけてもいい)” の英語版(原曲) "Mama"
Lena Zavaroni Sings "Mama" on Tonight Show
http://www.youtube.com/watch?v=J09IeN-ONbk&feature=related
そして、「ルネとリーナ」はパート2へと続くのでした…(笑)。
息子と一緒にクリスマス・リースを作る準備をしながら、そろそろ当ブログでもクリスマスに向けて特集を組まねば…なんて考えています。ふと思い立ってアクセス解析を見てみれば、先週あたりから、検索ワードが『ルネ・シマール』より『ホワイト・クリスマス』と『歌詞』の方が多いのにビックリ★ 他にもクリスマスに関するワードがたくさん出ていました。何故ルネ・ブログで『クリスマス』?!…なのですが、確かに、2007年に『ホワイト・クリスマス』の記事をアップしたとき、驚きのアクセス数を記録したことがありましたので、季節柄、クリスマスについて調べていらっしゃる方が多いのでしょう。さて、今年はどんな記事を書こうかなぁ…。
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前回の記事で予告したとおり、今回のタイトルは「ルネとリーナ」。
カナダの少年歌手ルネ・シマールが、第3回東京音楽祭世界大会でグランプリを受賞し、日本にルネ旋風を巻き起こした頃、リーナもその歌唱力で世界から注目を集め、『ママ 恋かしら』を日本でヒットさせていました。
その頃、日本では外人タレント・ブームで、アグネス・チャンやリンリンランラン、テレサ・テン、マギー・ミネンコ等がデビューし、オズモンズの末っ子ジミーが『カルピス』のTVコマーシャルに出演したり、日本語の曲をリリースしたりしていました。学習雑誌の購読予約プレゼントも、『中一時代』がルネ・シマールで『中一コース』はアグネス・チャンでした。
しかし、ルネ・シマールの比較対象として取り上げられたローティーン歌手は、日本人では『フィンガー5』のあきらで、外国人では今回のリーナだったようです。
1974年9月号にふたりの記事を載せたのは『月刊明星』と『女学生の友』でした。今回は、『女学生の友 1974年9月号』に掲載された記事を紹介いたします。
日本で激突
青い目のローティーン歌手
青い目のローティーン歌手ルネとリーナ。かわいいだけでなく実力も十分なこのふたりの、日本での勝負は?
♪13歳のルネ、10歳のリーナ
とつぜんスイ星のように日本へ現れ。あっというまに人気者になったルネとリーナ。
ルネが先日の東京音楽祭でグランプリをとったことは覚えている人も多いはずだけど、リーナはあまり知られていなかったよう。
ふたりを紹介すると、ルネ・シマールは1961年2月28日、カナダのケベック生まれの13歳。リーナ・ザバロエは1973年11月4日、イギリスのスコットランド生まれで、今年10歳。
ところが、ふたりとも音楽のキャリアは充分というからおそろしいチビッ子たち。たとえば、ルネはカナダのテレビ局でレギュラー番組をもっているし、リーナも本格的なおとなの歌手にもみられないほどの歌唱力をもっていると評論家たちが絶賛し、イギリス、フランスでのレコード売り上げ枚数は驚くほど。ふたりともタダモノではないのです。
♪日本語でデビューのルネ
ルネの日本でのデビュー曲『ミドリ色の屋根』は日本語の歌。「そんなの当たりまえよ」という人もいるかもしれないけれど、これはとても大事なこと。ある歌手が自分の国のことばを捨てて他の国のことばで、それも上手にうたうということはたいへんなことなのです。
よほどその国の音楽層をよく知っているか、あるいは外国語をよく吸収する天性の才能がなければ、ハートにうったえるうたい方はできないもの。ルネは日本語の特色をとてもよくつかんでいて、そのうえに、演歌やカンツォーネの特徴である”曲のもりあがり”をスゴクよく知っているので、日本人の私たちの胸にも気持ちよくひびいてくるわけ。
♪歌唱力バツグンのリーナ
もう一方のソバカス顔のリーナ。日本のデビュー曲は、あちらでヒットした『ママ 恋かしら』。
彼女を育てたのは、イギリスの有名なプロデューサー、トミー・スコットと、ニール・リードの『ママに捧げる歌』をヒットさせた、フィリップ・ソロモンというコンビ。
このふたりのコンビが「これは絶対にいける」とさけんだとおり、リーナはふつうのローティーン歌手のように、うたいやすく作られたヒット曲をうたっているだけじゃないのです。ジャズやロックン・ロールの世界でスタンダードになっている有名な曲も、おとな顔まけにうたいこなす。いちど彼女の歌を聴くと、誰もが、「10歳の女の子なんて、信じられない」という。それが彼女の実力。
日本を舞台にしたふたりのティーン歌手の勝負は、まだまだこれから。どちらがヤングのアイドルになれるか、それともふたりとも、日本のティーン歌手にやぶれるか、興味深い勝負なのです。
なお、記事中のリーナのミドル・ネームは『ザバロエ』となっていますが、画像のスペルのとおり、『ザヴァローニ』が正解。
また、ルネのヒット曲”Maman laisse-moi sortir ce soir(ママ 今夜遊びに出かけてもいい)” は、リーナの "Mama"が原曲のようです。こちらはYouTube映像でご覧ください。
♪YouTube映像 ルネが歌う”Maman laisse-moi sortir ce soir(ママ 今夜遊びに出かけてもいい)” の英語版(原曲) "Mama"
Lena Zavaroni Sings "Mama" on Tonight Show
http://www.youtube.com/watch?v=J09IeN-ONbk&feature=related
そして、「ルネとリーナ」はパート2へと続くのでした…(笑)。
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