柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

病院長が病室巡回

2022年10月12日 | 私の半径100メートル
「柴田さん、お加減はいかがですか。あなたの担当医の名前をご存知ですか」
見慣れない白衣姿の医師が病室に現われました。
私が担当医名を告げると「医師は毎日、様子を見に来ますか」と問いかけられました。
担当の先生は毎朝回診に見えますし日によっては2回見えることもあります。
よく見て下っていることを伝えると
「突然にすみません。院長なんです。驚いたでしょう」と付添いの看護師長が説明をしてくれました。
他の病院ではたまに看護師長が患者一人一人に声を掛ける事はありますが、病院長が見えたの初めての経験でした。

今入院している病院は5年前にも大腿骨の骨折で3週間ほど入院したことがあります。
その時は病棟の看護体制が非常に悪く、いい印象はありません。
看護助手集団の言動がひどく、患者が怯えるているのをずっと見せつけられました。
二度と入院は御免だと思っていました。
今回かかりつけの病院からリハビリのために転院してきましたが、コロナの対応に追われている病院を選ぶ余裕はありませんでした。
「嫌なおもいをするはず」と覚悟を決めての入院でしたが、その危惧はすぐに薄れていきました。
看護師さんも看護助手の方もその他のスタッフも、患者さんへの対応がよく、前回とは雲泥の差だったのです。

入院になれた頃、それとなく以前の体験をリハビリのスタッフに話してみました。
その悪評を改善しようと、スタッフの入れ替えや改革に注力したそうです。
そして今の体制になった、と話してくれました。

何より感じるのはスタッフ同士が尊重しあい、いい連携で動いています。そして働いていることに誇りを感じます。めったにあることでは無いかもしれませんが、病院長が病室を訪ねる姿勢がその体制を作っているのだと感じました。

あの看護助手集団の悪態を誰も咎められなかった病院が、ここまで変わることができたのは奇跡です。
白髪でひげを生やし恰幅の良い病院長を見て「ケンタッキーのおじさんかと思った」との私の答えに病院長の横でプッと噴出した看護師長の様子からもトップと現場間の関りが和やかなのが見て取れます。

経営者側が働き手を大事にしなければ、現場でお客様を大事にしようとする構図は描けません。

後は、先日もブログにあげましたが患者側の入院生活は医療面だけ整えればそれでよし。とせず精神的ケアまで心配りができるともっと素敵な病院になると思います。









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