柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

病友の死

2022年10月10日 | 私の半径100メートル
10月7日、病院で知り合った友が亡くなりました。
まだ57歳です。
今から2年前、私がクッシング病の腫瘍が再発し手術を受けるために入院した時に知り合いました。
大きな荷物を抱えてきたその方は、テキパキと荷物を解くと、明るい声で挨拶してくれました。
看護師さんや助手さんの知り合いが多く、聞くと毎月のように入院を繰り返しているとか。
すでに癌が転移をしている様子です。
約3週間の入院生活でしたが色々な話に花が咲きました。
退院してからもどちらかの通院時に病院で待ち合わせしてランチを共にしたものです。
元気だったのに時間と共に体が大変になってきて歩くのが辛そうで、階段がないレストランを探したものです。
今年に入ってからは、私自身も病院通いが頻繁になり、逢う時間が作れない日々が続いてしまいます。彼女から在宅療養になったと聞いた頃には私も足の骨折で入院を強いられ、時折のメール交換がやっとです。
彼女からのメールの返信が遅くなり、やっと繋がった電話が最期になりました。
ご家族から亡くなったことが知らされ、逢いに行けなかった身を恨みましたが、これも定めなのでしょう。
「神様が逢わせてくれた」と言ってくれた友でした。

遺していく子供のこと、病気とどう向き合うか、死をどう受け止めるか、深い付き合いでもないのにそんなことをよく話し合いました。

私は駆けつけることができなかったけど、親しい友人が最期に集まってくれて、子供達の前で色々な話をしてくれたそうです。


私は入院中に4人の親しい人が亡くなり、だれ一人も最期のお別れができませんでした。
いいことも悪いことも含めて私の体験すべきことだったと、大いなる定めに言われている気がします。

彼女が子供達に遺した「感謝の言葉」を伝えることができ、私の役目が少しだけ果たせた気がします。





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