柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

コロナ渦の葬儀、簡略化の再考を

2022年07月15日 | お葬式
確実にコロナの第7派が起きています。
また、いろいろな行動規制が始まるのでしょうね。

これまでコロナのなかで葬儀が簡略化されてきました。
火葬のみ、極小人数でのお別れが当たり前とされ、親の葬儀にも出れない人もいました。
その後になって、メディアにいろいろな意見が取り上げられました。
「遺体との対面がなかったので死の実感がない」と感じた人が沢山います。
家族葬の知らせを受けて「やはり見送りたかった」と嘆きの声も多く聞こえます。

ある老人クラブではこの数年の間に知らないうちに何人かの会員が亡くなっていました。
いつも世間話をしていた友人が、突然いなくなる寂しさを実感。
そこで老人クラブの会員から元気なうちに「最期のメッセージ」を募集し、亡くなった後に会員に伝える取り組みを始めたそうです。
そうすればたとえ最後のお別れができなくても仲間でその人の死を受け入れることができる、という考えだそうです。

葬儀を受ける葬儀社は別れの場を作るプロです。
コロナの葬儀をさんざん経験してきたのですから、別れたい人たちがいること家族とともに受け入れて「故人を取り巻く人たちの別れの場」を工夫してほしいものです。
普通のご遺族はこの人々の気持ちを知り得ません。「内々でいい葬儀をした」と納得される方たちも多いはずです。
身内として応対が面倒だと思い込んでいても実際に、その別れの場を体験すると「有難い」「嬉しい」と思えることが多いはずです。

著名人の死に「家族葬」と告知されても、驚くほどの人が別れに来る葬儀を今までに何度も見ました。私達の身の回りにも最期のお別れをしたい「いい人」「お世話になった人」は沢山亡くなっていると思います。



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