柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

え、亡くなられてたの・・・そんな言葉が出る今日この頃

2021年05月24日 | 
「え、亡くなられてたの・・・」

この一週間に驚くほど訃報を聞きました。

「転居のお知らせを有難うございます。実は主人は1年半前に亡くなっておりまして」
「後を追うように母も1年前に亡くなりました」
祖父母の親戚で神事をお願いしていた方の奥様から。

「あなたも知っている妹が急に死んで、今辛くって」
久しぶりに連絡をとった友人から

「親父の葬儀で世話になった町内の方が亡くなっていたんだ。何も知らずに申しわけない事をしたよ」
弟から

「久しぶりね、元気だった?うちは娘が1月に死んじゃったのよ」
母の友人のおばさんから

亡くなった方は私も良く知っている方ばかりです。
もう日にちも経ってしまい、どうしたものかと考えましたが
お香典ではかえって気を使わせてしまいそうで
お花のギフトカードを買い、手紙と一緒の送ることにしました。

コロナ下だから葬儀は内々で、が当たり前のようになりました。
今は人が集まるのは避ける方が賢明ですが
亡くなったことを知らせるのは迷惑な事ではありません。
多少なりともご縁があった私は訃報を聞いて、弔意を相手に示したいと思いました。

「私が死んでも誰にも言わないで」
そんな風潮が私はとても気になります。
そんなに周りの人と縁を切りたいのでしょうか?
知らせると迷惑になるのでしょうか?

今は終活ばやりと言われますが
何もかも整理することをお薦めしているわけではありません。
大切なものは最後まで持っていましょうよ。
人の縁は買えない大切なものです。
心が弱っているときに一番感じるのが人の縁です

人はそんなに割り切れてサバサバできるものではありません。
葬儀が終ったらどうぞご縁のある人には亡くなったことを知らせてください。

これに関わる重要な立場は葬儀社です!
人の悲しみや労りを商売にしているのですから
プロらしく、死亡の通知をすることを薦めてください。

遺族は死に慣れていません。
世の流れに沿うのが素人の考えです。
死の通知を薦めても拒否されるかもしれませんが
告知をしたなら、周囲から遺族は温かい心をもらうはずです。
それがどんなに大きな意味を持つのか
葬儀社ならわかってください。

友人や知人なら、知らないうちに葬儀が済んで
何か月もしてから死を知ったら
たいていは心にチクっと刺さるものがあるはずです。

このブログ、葬儀社の方が多くみられているようなので
是非、伝えておきたいと思いました。

葬儀社はご遺族に後悔をさせないでくださいね。





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