柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀の受注打合せ

2012年07月01日 | お葬式
今年のフューネラルビジネスシンポジュームでは
【受注打合せ】の講演をしました

葬儀社にとって「受注打合せ」をセミナーとして学ぶことは
考えられないことだと思いますが
今年の演題は、私からの希望でこれにお願いしました

葬儀は以前のように決まりきった形ではなくなりました
又、ご遺族の気持ちも一昔前とは大違いです

ご遺族には、多様な情報があり、しかし正しい理解はされていない
葬儀社は多くの場合「ご遺族は先ず安くなければ承知しない」と思い込んで
打合せをしています

もともと葬儀の打合せは、葬儀社の見積書を埋めるのが目的
と言ってもいい内容で、進められています

遺族が望んでいる葬儀の形態や内容を先ず確認し
それがその家族に適しているか、葬儀社は判断しなくてはいけない

何故なら、葬儀とは亡くなった大切な家族を送るもので
やり直しがきかず、ご遺族に後悔させない葬儀をしなくてはいけないからです

その為には先ず葬儀の核となるものを決めることです

日程や宗教のいかんを決定することは容易です

今の葬儀は一般葬儀か家族葬かで先ず区別されます
会葬の範囲をどう決めるかによって、葬儀の支度も告知法も大きく左右されます

告知を限定するのか
その場合に、想定外の会葬者は辞退するのか、受けるのか
香典は受理するか、辞退か
会葬を断った方の香典や供花は受理か、辞退か
など

曖昧にしがちな事柄を、打合せの冒頭に決めておくと
その後の話は比較的スムーズに運びます

それが決まってから
訃報紙を作成して、各方面に告知します

訃報を受けっとった人が戸惑わない案内をするのが
遺族にとっても周囲にとっても一番良いことです

核がしっかりしていないと、こんなはずではなかった!という
結果になりかねません

遺族と葬儀社の認識のブレが葬儀終了後のクレームに繋がります

訃報紙は日程が決まれば安易に出してしまいますが
うけっとた側が、喪主や葬儀社に再三問い合わせを必要とするのでは
決して、心配りができている葬儀社とは言えません

そのことを資料を添付しながら講演をしました



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