柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀のお茶はまずい?

2009年08月11日 | 香典返し、返礼品
各地域で「葬儀セミナー」をします。

参加者は50代以上の方が多いのですが
時折、若い方もお見えになります。
あら、どうして?・・・と不思議に思うこともありますが
どなたも、熱心な方ばかりです。

先日、セミナーの始まる前に聞こえてきた会話です。
『葬儀でよく貰うお茶、不味くて飲めないのよ』
『そうそう。美味しくないのね』

私が葬儀社で担当していた時も、よく言われました。

何故、葬儀の返礼で頂くお茶は不味いものが多いのでしょう?

原因の1つは仕入れ価格です。
葬儀社が仕入れをする時、価格の安い方に走りがちです。
まあ、商売ですからそれは当然なんですが。

でも、お客様から「まずい」と言われては
商売にならないでしょう。
それが商売になっちゃうのが「葬儀社」なんですね。

どんな品物でも、お客様は買うからです。
気に入らなくても、文句も言いません。

葬儀の打合せ時に、返礼品も決めます。
葬儀社が差し出したカタログからしか選べません。

「これしか無いの?」と思うでしょう。
そして「仕方ない」と遺族は思うのです。

お客様から断られることが無いから
平気で粗悪な商品を売ってしますのです。

もし、お客様が「こんな商品しか無いのなら、他の葬儀社にします」
と、断る人が出てきたら葬儀社の考えも変わります。

でも、家族葬が増えてきた今日この頃。
お返しが無くてもいい葬儀すら出てきました。

「30人分位なら、自分でも支度できる」
と考える遺族があっても不思議ではありません。

葬儀社が自ら「こんな事をするよりよい商品を出して
お客様から満足と信頼をいただきたい」と返礼品の選定を
変えてくれれば、一番なんですが

原因の2つ目は、葬儀社自身が実際の返礼品のお茶を試飲してません。
だからどんな味なのか知らないのです。
実はとても美味しいお茶も多いのですよ。
でも試飲してないので、それも知りません。


私は葬儀社にいた頃は、仕入れる時に必ずお茶の試飲をしました。
そしてお客様と打合せをする時には、返礼品のお茶を飲んでいただきました。

ブランデーケーキやクッキーも食べていただき
タオルは直接手にとって頂きました。

品数が多いばかりがいいのではありません。
500円の価値がある品質か?も大事です。
お茶以外で定番の「タオル」も品物が悪すぎです。

私が業者さんに求めた事は必要以上に安価でなくてよいから
商品に責任を持って欲しいと強調し
もし、クレームが出た時はすぐに担当者と謝罪に同行してもらいました。

皆さんも、葬儀の打合せをする事になったら
きちんと品物を確認しましょう。

前持って葬儀社を選ぶ時には、返礼品もどんなものを扱っているのか
チェックしましょう。

遺族の方が出したお金で買った返礼品が
「どうせ良くない商品」と思われているのはとても残念ですね。

先日のセミナーで他の方からあった一言です
「歯磨きセットを貰ったんですよ。なんだか嬉しかったですねー」


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