柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

天国のあなたに報告です

2009年01月07日 | 
いつも半そでTシャツに短パンでしたね。
そう、冬でもね。

ふっくらしたホッペには、えくぼがありました。
いつも笑っていたから、あなたのえくぼを覚えています。

友達も一杯いましたね。
勉強も良くできたし、運動も頑張っていた。

将来は、世界で羽ばたく仕事がしたい・・と言ってたでしょう。
あなたを知る人達は、「きっと、そうなる」と信じてたし
そのための留学でしたものね。

そして、あなたにはいつも好きな人がいた。
片思い?
バレンタインに毎年チョコレート作っていたでしょう。

できたチョコレートを持って、あなたは告白に行く。
ごめんね。
お母さんから内緒で聞いてたの。

アメリカでもあなたは恋をしてたのね。
バレンタインの前に交通事故で亡くなったから
彼は、あなたの気持ちを知らないね。

お葬式が終わって、宿舎から戻ってきたあなたの荷物
その中にあったノート。

お母さんはそのノートを見て、あなたに好きな人がいたことを
知ったそうよ。

「最後まで、愛する人がいたんだ。淋しくなくて良かった」って
言ってました。


あなたと仲良しだったお母さんは、あなたの死によって
自分の時間も止めてしまいました。

苦しんで、悲しんで,恨んで、絶望して
辛い時間の連続でした。

無理もないことです。
誰も助けてあげられない。
お母さんは辛抱するしかなかった。

頑張ったお母さんはその辛さを少し越えたみたい。
もちろん、あなたを思えば今だって、涙が溢れ出てくるけど
前とは違うお母さんがいます。

そして、お母さんは私に教えてくれました
「死んで、あの娘に逢うのが楽しみなの」って。

大抵の人は死ぬことに恐怖を抱きます。
何故なら、死んだ後どうなるのかが解らないから、不安で怖い。

でもお母さんは死んだらあなたに会える、と
死んだ先を決めています。
だから、死ぬのも楽しみなんですって。

でも自分で死んだら、あなたと違う所に行ってしまうかもしれない。
だから、最後までちゃんと生きるんだって言ってます。

それまで、待っててあげてね。

1月13日、マユちゃんにお花を届けるね。













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