38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

麦刈、脱穀、葱苗採り。

2012年06月10日 | 農と暮らしの日記
本日、写真なし。
写真がないと、日記の前に書くことがないからさみしい。後日また何か入れておこうと思います。

<翌日に追記>
上の通り写真を入れました。小麦を刈り、夕方にその跡をトラクタで耕耘したところ(翌朝に撮影)。7月からの「秋作」第一番の畑になる予定。



日曜、梅雨の晴れ間の青空で、30℃近い高温。
子どもたちは今日も元気にバレーボール、大人も元気に畑しごと。

朝:6時前からスーパー出荷の荷造りを少ししたあと、今日も家族4人で朝ごはん。
収穫ついでにバインダー(手押しの2条刈り結束機)を軽トラに積んで畑に持って行く。試運転してみたら結束がうまくいかず、もう一度やろうと思ったら、麻紐の通し方をもう忘れている。前回は昨年の稲刈りで、そのときは昨年の麦刈りの時の記憶が生きていたと思ったけれど、今回は忘れているから仕方ない。ちょうどお隣の田んぼで代掻きをしていたご近所農家さんに尋ねたら、どうやらもう「バインダー世代」ではなく、わからないから農機屋さんに聞こうといって電話してくださった。

鎌で隅刈りしているうちに、農機屋さんが駆けつけてくれて、わかりやすく教えてくれた。
一年で一番忙しい時期に恐縮です。ミクロマンになりそうな気分……。エンジンをかけたついでに少し刈ってみたら調子がいいので(これが当たり前)、そのまま全部刈ってしまう。20m×10mちょっとくらいだから10回転も必要なく、20分ほどで完了。

午前:9時過ぎ、野菜の収穫もしていったん帰宅。
薫が他の野菜を収穫して荷作りしてくれていて、そこに合流して市街出荷は薫に行ってもらい、僕はまた畑へ。臨時のお客さんSさんが畑に来訪、少し野菜を買ってくださり、再来週の遠出も例年通り相乗りの話がまとまってめでたしめでたし、またお世話になります。

帰宅して今度は自走式脱穀機を始動。
……してみたら、エンジンはかかるし、脱穀の駆動部も問題ないのに、「自走」のクラッチを入れても前にも後ろにも動かない。半年に一度動かすだけだから何か操作を忘れているかなとあちこち指さし確認してみるけど、ブレーキは解除されてるし走行変速もちゃんと指定しているし、念のために見たけど車止めとかも置いてないし……、そして僕は途方に暮れる、とか言ってる暇はない。

そして僕は電話を掛ける。
大沢誉志幸さんではないOさんに。この機械で困ったらこの農機屋さんOさん。10分もせずに到着。他のお客さんの修理していたけど急いできてくれたらしい。どうやら湿気による錆付きらしく、油さしたり叩いたりして「高速」のみ機能再生し、とりあえずこれでなんとかなりそう。エンジン掛けたついでにそのまま畑へ。

上手にする人は軽トラに載せるのだろうけど、僕はこわいので現地まで自走。
30分で到着、薫も別動で到着して、脱穀開始、50分ほどで完了、また30分ほどかけて家に戻り、13時半頃から昼ごはん。



午後:畑に戻って麦藁を搬出。
2aほどだから軽トラ1車に載り切り、別の畑ですべて降ろす。引き続いて葱苗採り。トンネルで育苗していたものがいよいよ草に覆われてピンチな状態になり、とりあえず苗採りしてしまえば無理にでも植えるだろうという自己強制的な手段に出て(ときどきあります)、30分ほどで終了、帰宅。

16時頃からトラクタに乗り換えて畑に戻り、あちこち耕耘作業。
豌豆の片付けが終わったら畑全体で秋作第一番に使おうと思っている畑、葱苗を採った跡の畝、レタスの収穫し終えた畝、さっき小麦を刈り終えた畑、など。

19時25分に終了、そのままトラクタで飯盛会の倉庫へ。
19時30分から、さつま芋オーナー植え付けの打ち合わせ。オーナーは校区のみなさんに1口10本を購入していただいて、6月末の植え付け、夏の草とり、そして11月の収穫祭(芋掘りと軽いお昼ごはん)を楽しんでいただく飯盛会のメインイベント、今年もいよいよ!という感じ。

21時過ぎに終了、トラクタのヘッドライトを点灯。
こんな時間にトラクタで走ることはあまりなく、飯岡が「田園地帯」といってもさすがにちょっとアクセルを落とし気味に静か~に走って帰る。



男子バレーボールは五輪出場ならず。
最終試合前に他の試合結果で可能性が消え、自身の戦いもストレート負け。残念だけれど、勝ち抜いたチームのロンドンでの戦いぶりを、4年後、8年後、12年後を目指す選手たちには胸躍らせて見てほしい。



先ほどの大沢誉志幸といえば。
高校の文化祭で、「レコードコンサート」というようなのが視聴覚室であって、そこで「僕は途方に暮れる」を聴いた記憶がある。このコンサート(?)はどこかのクラブ(部活?)が主催したのだろう、いまとなっては思い出せない。当時だからおそらくそれは本当に「レコード」だったのだと思う。前にいつか書いた貸しレコード屋さんの「ペニーレイン」があった時代。「時代」なんて書くと、「追憶」の「青春」の「ノスタルジー」みたいな感じになってしまうけど、年齢が年齢だから、そういうのはもうしょうがないのだろう。
みんな来た道、往く道だ。

追憶ついでに。
就農前、10年ほど前の正月に高校の同級会をした話は前に書いたかもしれないけど、そのとき僕はまだサラリーマン(死後?)で、卒業後20年の節目(は就農の年なので)を待たずに企画して、その3次会あたりのカラオケで、大沢誉志幸みたいに「途方に暮れ」たり、浜田省吾みたいに「風を感じ」たりしたら、小学校からの同級生M君に、「歌いよるの、ぜんぶカップヌードルじゃね」と言われて初めて気づき、ほんとじゃ!と思った。
というだけの話ですが。



さて、週間予報は火曜、水曜に傘マーク。
そのあとも曇り予報だから明日月曜のうちに、植えるものは植える、掘らなきゃいけない芋は掘る、ということになりそう。ところがだ、野菜セットの出荷もまた明日は多い、となれば早起き必須なわけなので、のんびりキーボード打っている場合ではないことに改めて気付きましたので、このあたりで。
23時をまわった。

原発再稼働について野田首相。
「精神論だけではやっていけぬ」趣旨のことを話されたそうだ。そっちが「精神論」だったのかと脱力する。どちらが精神論で、どちらが現実論なのか、立場というのは本当に難しい。
コメント
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