38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

夏の名残りが、案外人気。

2009年11月19日 | 農と暮らしの日記
畑に残っていたピーマンをまとめて収穫してきた。
秋冬野菜の豊富な野菜セットにはもう入っていないけれど、多少気温が低くても実をつけ続ける。例年なら、茄子とともに最後の最後まで振り絞るように収穫してセットに入れるところだが、この暖かさで小松菜、蕪、大根などがどんどん仕上がってきており、いまは数日おきにまとめてとり、市街スーパーの棚に並べる程度。今日は写真の「半キャリー程度」で約130g入り(98円)が30パックできた。

そんな「脇役」のピーマンが、売り場では秋冬野菜よりもよく売れている。
ピーマンは夏野菜、という意識は一般的にあまりないのだろう。茄子も畑にはまだあっても、うちではもう無理して調理に使うことはない。一方で、ピーマンはあれば便利な野菜のようだ。いつの季節でも。人参の「はけたの」(割れ、変形など)がたくさんあるので、それと一緒に炒め物、焼きそばなどに使うと確かに彩りも歯ごたえもいい。

その陰で、水菜などはどうも売れ行きが悪い。
朝は10℃を切っても、まだまだ「鍋」という気分にならない陽気のせいもあるのだろうか。いま出荷している水菜はまだ若くて軟らかく、サラダにもいいし、さっと煮びたしにしてもいい。フジグラン西条、地産地消「私の自信作」コーナー、ぜひお立ち寄りください! 藤田家族の棚は現在、小松菜、水菜、人参、ピーマン、さつま芋(日によっては小さい大根、蕪、赤蕪)などが並んでいます(他の生産者からもたくさん秋冬の野菜が出ています)。



セットは宅配便のみの木曜、曇り時々晴れ。
朝:6時半起き、先に朝ごはん。
午前:収穫1時間、戻って荷造り、9時前後に市街に出てスーパー出荷、そして職場販売1か所(ミニ無人直売所みたいな感じ)、戻ってセットの仕上げ。昼ごはん。
午後:13時半から市の地域審議会(西条地区)約1時間半。16時半から明朝出荷分の収穫1時間、大雑把な調製1時間半、19時過ぎ上がり。子どもたちがバレーボールから戻って20時から晩ごはん。



午後に出た地域審議会は8月に続いて2度目。
今回はその後に予算が通った事業などの説明があり、それに対する質問や意見を言うのが前半、そして後半は市政全般についての要望を言う時間ということだった。質問や意見は「言ってください」と言われれば、なんぼでも聞いたり言ったりしたいことはあるけれど、時間も限られているし、僕などは委員の中でも際立って若輩者だし、ある程度他の委員の方々が発言されてからと思うので、今回もとりあえず1件だけ質問した。「みんなの広場」の整備事業というのがあり、旧西条市域で今回新たに1か所が整備されたということだったので、事業そのものの概要、実績、そして一般市民はどういう手順でその整備を要望するのかについて。

今回もとても勉強になった。
勉強するための場ではないと思うけれど、とにかく他の委員の方々はこういう市の事業について、立場上何らかの関わりのあるものも多いと思うし、いろいろな付き合いの中で、各々の事業の実情についても多かれ少なかれ理解されていると思う。それに対して自分は普段そういう場所に出ていくことがないし、おそらく今回の委員の中では際立って「フリー」な立場、いわゆる普通の一般市民(の中でもかなり利害関係とかが少ない気楽な立場)として参加しているはず。その目から見ると(耳で聞くと)、「ふーん、こういう立場の方でも案外こういう事業については直接関わっているわけでもないんだなぁ」とか「こんな意見や質問はここじゃなくても他で言う機会がこんな立場の方ならあるのでは?」というようなことがわりと多かった。そんなことがまた、「なるほどなぁ」と勉強になったわけである。ま、基本的に僕の仕事には関係のないことだが。

たまたま存じ上げている委員の方と挨拶。
というか、某所で僕が忘れ物をしていたのを、この機にわざわざ持ってきていただいたので。鍋のふただ。誰も目に留めなかったと思うけど、見たら怪しげだっただろう。ネクタイしめた背広の男ふたりが鍋のふたを受け渡し……。真冬の楽しそうな仕事(遊び?)のお誘いも頂いた。なんとか都合つけて行きたいな。



<本日の野菜セット>例
人参、里芋、さつま芋、早生の大根、蕪、赤蕪、小松菜、水菜、まびきターツァイ、などから。

コメント
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