38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

大雨、浸水、排水。

2009年11月11日 | 農と暮らしの日記
秋冬の畑のひとつが水没……。
ここは1枚で約1反5畝ほどあり、うちの畑の中で最も広い。それで何かと使い勝手がよいのだけれど、4年目のいまもその「土質」と仲良くなれないという感じの畑。大雨が降れば長靴の上のほうまで泥に埋まってしまう一方で、それが乾いてしまうとコンクリートのようになったりする。

その畑が今日は、こんな状態になった。
写真の葉もの各種の畝は行きがかり上、他より低めの畝で作付けてしまったこともあり、畝の上まで水に浸かってしまっている。他の畝はもう少し高いので、畝の表面は見えているところが多いけれど、谷の部分にはたっぷり水が溜まった。

この状態を見つけたのが昼過ぎ。
他の畑は収穫に行ったときに水路からの溢水などの確認をして、まあ大雨だからこの程度はしょうがないかなという感じで「許容範囲」の判断をしたのだが、午前中、別の場所で作業をして帰宅する前に寄ってみたら、このありさま……。

早速、排水の作業開始。
浸水の原因は大雨、というのはものの一面で、それ以前に排水路をしっかりとっていなかったことがそもそもの失敗である。笑われそうなことだが、就農して過去3年、この季節に大雨で痛い目に遭っていないこともあって、まあ大丈夫だろうという感じでいたのが間違いだった。がしかし、いまはとにかく排水である。水路に近い畦畔際に鍬でひと筋の排水路を通し、それぞれの畝間の谷からも溝を切って排水路につなぐ作業を雨中で約2時間。

心配なのが、じゃが芋である。
じゃが芋も畝の谷間部分から排水路を通したけれど、じゃが芋は土寄せをするときに谷がさらに深くなっているので、他の野菜の排水路と同じ深さでは水が出ていかない。逆に、排水路をつないだ途端に他からの排水が逆流してくる始末……。まあ水から芋を守るためにも土寄せして高畝にしているわけだから、他の野菜の畝に比べるとかなり高畝になっており、芋もたぶん大丈夫だろうとは思う。けれど、他で排水が進んでいるのにじゃが芋のところだけ水浸しというのは、どうにも落ち着かない。



野菜セットのない水曜。予報通り朝からほぼ雨が降り続く。
朝:6時から机しごと。朝ごはん。
午前:収穫30分、荷造りして9時前後に市街スーパー出荷、その他の用事あれこれ。

戻って10時半から2時間、育苗温室の中の片付け。
転居前の借家の敷地にまだ立っているままで、本来ならこの春の引っ越しの時に一緒に解体して元の畑に戻さなければいけなかったのだが、大家さんのご好意で初夏の育苗が終わるまで使わせていただき、その後も6、7、8、9、10月と、少雨・乾燥で水やりが大変だったり、なんだかんだで時間がとれなかった。それをいよいよ、来春の育苗に向けて移設の段取りをしなければということで、雨で畑に出られないこの好機に、ようやく着手した次第。

12時半に一段落し、帰宅前に冒頭の畑の見回りに。
そしてその、冒頭の状態を目の当たりにして、雨中の排水作業2時間、あとはしばらく排水の様子を見ることにして14時半とりあえず帰宅。熱いシャワーを浴びてから昼ごはん。冒頭の畑、どうやらあれほどまでの浸水は上からの雨水だけではなく、上手にある水路から水が溢れて畑に流れ込んでいたようす。それに先に気づけばよかったのだが、これまでそちらの水路が溢れるなんてことはなかったので、見回りを後回しにしてしまった。行ってみると、増水で流されてきたらしい障害物が水路を堰き止めていて、じゃんじゃん水が入っているじゃないか。これじゃあ、いくら排水しても水かさが減らないわけだ。やっぱり、「やる前に見る」。見回りは大切です。反省、反省。

午後:小一時間ほど休憩して、16時に渚をピアノ練習に連れていく。
雨なので。それで迎えに行くまでの間にガソリン入れて、1件、用事で市街近くまで出て、戻ってぴったり渚をピックアップ、17時過ぎに帰宅。

夜はこれから、ゆうき生協の西条周桑地区会の運営会に行ってきます。
夏から初秋にかけては畑が忙しくて顔を出せないことが多かったので、冬のイベント続きに向けて、いろいろできることはしていきたいところ。ではでは。先に晩ごはんだ。



雨はあすいったんあがり、金曜からまた降る予報。
さらに来週も傘マークが続くようす。こんな季節に長雨なんて。朝はさほど冷えるわけではないけれど、昼間の気温が上がらない肌寒い日が続きそう。もう11月も半ばだから、それが普通かも?

コメント
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