38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

暑い。Tシャツ日和。

2009年11月08日 | 農と暮らしの日記
収穫中の小松菜を真横から撮ってみた。
4条播きで、3条分を摘み取ったあとの1条なので、株の込み具合がよくわかる。小松菜は通常、2~3cmに1粒(1株)の割合で播くのがよいとされているが、ご覧の通り、ここのは間隔がバラバラ……。播種機(菜々子)で播くと、こうなりがち。株の込み具合などによって大きさもまちまちだけれど、うちの場合はこれくらいなら選別不要、写真の範囲(60cmくらい?)で0.6kgほどになるから、「0.15kg単位」ならここに写っている小松菜がそのまま4袋になる。

9月下旬播きで、もう仕上がっている状態。
丈は大きいもので40cmを超えるまでになっている。収穫するときは、収穫ばさみで1株ずつ地表より5mmほど上の位置(泥が茎に付着しないぎりぎりの位置)で摘み取ってキャリーに入れていく。こうすれば、持ち帰ったあとは計量して新聞紙(野菜セットの場合)なりボードン袋(スーパー出荷)なりに個装するだけだ。以前は、研修先でしていたように、鎌を地面に微かに差し込んで根を切るような採り方をしていた。そして、それをキャリーに入れて持ち帰り、作業場に座って根と下っ葉の泥っぽい部分を手やはさみで落とすという「調製」(こさえ)の作業をしていた。

確かに、研修先ではそのやり方が効率的だったように思う。
研修生も含めて大人数で分担して流れ作業のようにするのが早かったはず。しかし、その状況とは異なり、いまのうちの出荷は、僕が収穫してきて薫が調製するか、僕が収穫も調製もするかどっちかで、となると、ひとつの野菜を一度触ったらその場でできる限りの作業を連続的に済ませてしまったほうが速いし、野菜が傷む機会も少ない(触れば触るたびに葉や茎が少しずつ折れてしまい、それを取り除く作業が必要になるし、収穫量より出荷量がそのぶん減ってしまう)ということが、経験的にわかってきたので、就農3年目くらいからは、小松菜やそれに類するアブラナ科の青菜類のほか、ほうれん草や小蕪、大根のまびき菜などもたいていそうしている。

もちろん、これは畑で野菜が最後まできれいに育った場合。
種苗会社のカタログ誌などを見ていると、大規模な圃場で1束ずつテープで結束するまで畑で仕上げている風景がよく出ている。うちの場合は、季節の始めや終わりなど、虫食いの葉が多かったり、寒さなどで傷んだ葉が多かったりすると、やはり持ち帰ってから丁寧に調製をしなければいけなくなる。水菜、壬生菜など繊細な葉ものはこの調製に手間がかかる、けれどそんな季節はまだ少し先のこと。



日曜、晴れ。今日も高温。朝から家の中が20℃を超えている。
朝:6時過ぎから机しごと、先にみんなでごはん。
午前:8時前から収穫に出て、帰って調製・荷造り、9時過ぎに市街スーパー出荷、ついでにあれこれ用事。戻って昼まで机しごと。みんなで昼ごはん。
午後:1時半から、みんなで畑へ。レタス類を少し植えたあと、にんにくの植え付け。だいぶん遅くなってしまったが、なんとかなるだろう(たぶん)。そのあと、同じ畑で小松菜やほうれん草、蕪などの畝を三角ホーでサクサクと中耕・除草、最後に残っていた秋じゃが1列の中耕・除草・土寄せ、などなど。
夕方:4時半ごろから明朝出荷ぶんの一部収穫、17時半戻り。



それにしても、暑い。
11月とは思えない。昼間は本当に普通にTシャツでいける。というか、薄手なのに長袖シャツだと、軽く三角ホーを動かす程度でも暑くて仕方がない。今日は本来、飯岡総合文化祭が予定されていたが、インフルエンザ流行防止のため中止になっている。石焼き芋をする担当だったのだけれど、この陽気では焼き芋どころじゃない。ガリガリ君の出番だ。
コメント
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