さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

SNSって良いものだ 「今戦いたい人挙げてみた」

2020-04-14 21:19:11 | 話題あれこれ


Twitterの「今戦いたい人挙げてみた」というタグ付け、ってんですか、よくわかってないんですが(笑)
いや、実に良いですね。延々と続きますが、面白くて一気に読みました。
もっと広がって、さらに続けて欲しいです。

SNSについては、ホントに知識が無く、遠巻きに眺めるくらいで、正直おっかないなあ、と思うことも多いですが、こういうのを見ると素直に「良いものだなあ」と思えますね。



全体的に、けっこう現実的というか、自分のランクや地位に近い選手を挙げるパターンが多いようです。
その昔は、ジムで世界チャンピオンが練習してたら、知らん練習生の兄ちゃんが寄ってきて

「俺はお前を倒すためにボクシングを始めた。首を洗って待っていろ」

...的なことを言われた、なんて話もちょこちょこあったようですが。

口に出しては言わなかったようですが、例えばトカちゃん、渡嘉敷勝男はこのパターンだったとのことです。


トリッキーなパターンとしては、森青葉ですかね(笑
今度、高山勝成と対戦する予定だった、泉北ジムの選手。健闘を!(^^)



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ということで、一曲。
Bee Gees “First of May” 邦題「若葉のころ」です。






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有限の未来、それ故に 京口紘人、拳四朗戦希望

2020-04-13 14:36:54 | 関東ボクシング



SNSやYouTubeでファンとの交流を積極的に行っている京口紘人のインタビュー、スポーツ報知です

今後、こういう形でファン層を開拓していく選手が増えてくるかもしれませんが、実力充分、キャラクターも魅力的な京口なら、その先鞭をつけるに相応しい、と思えます。
しかし、絵も上手いんですねー。

ライトフライ級、世界タイトルがひとつと仮定し、王者を寺地拳四朗として、ランキングを作れば、京口は世界1位のコンテンダーと目されるだけの実力と実績を持っていると思います。
当然、対戦が実現して欲しいです。本人の言葉通り「時間は有限、選手生命も有限」なのです。
組めるときに組んで、やれるときにやっておかんと、と思いますね。改めて、世の中何があるかわからんものですから...。



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ということで、一曲。
頭脳警察「万物流転」。






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今回のみならず、選手の声を届けてほしい

2020-04-10 21:31:29 | その他




いよいよ「緊急事態宣言」が出たことを受け、協会とコミッションの協議会にて「プロ選手の意向を反映させる」仕組み作りをすることが決まった、とあります。

今回の事態により日程が消化されないチャンピオンカーニバルに関し「選手の気持ちを最優先すべき」ということで、ボクサーの意向を集約する、という話ですが、普段あまり、こういう「選手の声を聞こう」という話は聞くことがないですね。

この辺、やっぱり公取の調査と、JBCルール改正により、本来あって然るべき方向性が徐々に見えてきた、と言っていいのかもしれません。あくまで「徐々に」ですが。

何もかも選手側の意見が、常に正しいわけでもないでしょうが、やはり選手の声、意向、思い...ないしは「実情」「状況」がいかなるものか、それを聞き、議論する機会が必要です。
今回のような苦境の中、それが実現するのであれば、不幸中の幸いというか...。

ただ、これを今回限りの話で済ませていては駄目でしょう。
いずれ千趣会やなくて選手会、ボクサーズユニオンのようなものが作られるべきだと思います。
そういう組織が存在しうるなら、やはりリーダーとして村田諒太のような人材に期待してしまいますが。


さて、カーニバルの開催については、事態収束という前提をもって、集中開催というのもひとつのアイデアですね。
ボクシングに限らず、何もかもが中止、延期され、それが解禁された後、さまざまな「反動」が起こるだろう、という見立てがあるそうで、ボクシングファンの間でも、普段以上に試合観戦、或いは視聴の数が増えるのかもしれません(経済的な縮小も起こるでしょうから、その兼ね合いがどうなるかは不明ですが)。
その受け皿を、業界挙げて用意しておいてほしい、と思います。今から気の早い話かもしれませんが。

集中開催、もちろん選手の意向は別のところにあるのかもしれませんが、ファンの勝手を言えば有り難いです。
出来れば東西の大会場で二手に分かれて、とやってもらえると良いかな、と思いますが。



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ということで、一曲。
androp “World.Words.Lights.” です。






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大衆の熱狂がそこにはあった 朴賛希vsグティ・エスパダス

2020-04-09 18:57:53 | 海外ボクシング





ということで今日は、70年代から、軽量級を中心にボクシング東洋最強国へと駆け上がっていった頃の、韓国での試合について。
1979年12月16日、WBCフライ級タイトルマッチ、朴賛希vsグティ・エスパダス戦です。

14度防衛のミゲル・カントに判定勝ちし、世界の王座に駆け上がった朴、三度目の防衛戦。
カントとの再戦を引き分け防衛で乗り切った次に、元WBA王者の強打、エスパダスを迎えた一戦です。





試合内容もご覧の通り凄いですが、何といっても、場内の歓声が凄まじい。
ボクシングが大衆の熱狂を呼ぶ、その典型例のひとつを、まざまざと見ることの出来る「記録映像」として、必見です。

大場政夫の死後、WBCで長期政権を築いたカント、強打のエスパダス、エルビト・サラバリアにベツリオ・ゴンサレス、そして小熊正二らが覇を競う、当時のフライ級シーンに現れた新時代の王...とまではなり得なかった朴賛希ですが、この頃の闘いぶりは、日本のボクシングに追いつけ、追い越せという、韓国ボクシングの「上昇気流」そのものだ、と思います。


この翌年に、金泰式がルイス・イバラをKOし、WBA王座を獲得した試合もまた、同様の熱気が伝わってきます。







朴賛希、金泰式、この両者は、長期政権を築く安定王者にはなれませんでしたが、後に15度防衛を果たす張正九は「金泰式がイバラをKOした試合を見てボクシングを志した」と語っていました。
世代的に、張のライバル、17度防衛の柳明佑もまた、およそ似たようなところなのだと思います。

そして、共に具志堅の記録を上回った張と柳、この両者が去ると、韓国のボクシングは徐々に、しかし確実に衰退への道を辿ります。
その末に、今や見る影もないというか...。
物事なんでも、変われば変わるものですが、それにしても、という。

総じて、韓国のボクシングは、ファイティング原田に代表される、あの時代の日本的なボクシングを模倣した面があり、良くも悪くも、そこに独自の解釈を加えて進化していった、という印象です。
そして、そこからの脱却というか、さらなる変化が求められた時代に、それを果たせず、人材が枯渇していった、というところでしょうか。


日本のボクシングが低調な頃、それと入れ替わるように世界タイトルを数多く獲り、敵地のリングにも果敢に挑み、国内でも上位同士のサバイバル対決をやるのが当たり前...本当に、傍目にも羨ましいほどの熱気、エネルギーに溢れていた韓国ボクシング。
決して好きなスタイルのボクサーが多くいたわけではないのですが、こうして見返すと、懐かしく思えます。
そして、複数のタイトルホルダーを抱えながら、このような熱気に溢れているわけではない日本のボクシングにはないもの、欠けているものは何なのだろうか、等々...色々と思うところがありますね。



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ということで、一曲。
黒沢健一「どこかにある場所」。







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先が見えず延長の繰り返し 京口防衛戦も中止

2020-04-08 19:33:29 | 話題あれこれ




日々、感染者数が増加し続ける新型コロナウィルス、都市部ではことに、相当厳しい対応をしないと止まらないのではないか、という勢いになっています。

協会とコミッションは、興行自粛期間をまたまた延長、5月末まで、と発表
大阪は堺で行われる予定になっていた、京口紘人の防衛戦も中止です。

海外ではボブ・アラムが、チケットのディスカウントについて語っていますが、仮に事態が収束して、世界各地で再開されても、あらゆるプロスポーツの経済規模が縮小していくのは、避けられないでしょう。
事はボクシングに限らず、サッカーでも選手一人に1億ユーロ超えの移籍金とかいうべらぼうな話は、当分聞けなくなるのではないか、とか。
身近に言えばプロ野球も、選手の処遇が今まで通りとはいかないでしょう。それこそ経営を手放す球団が出るやもしれず。Jリーグも同様かもしれません。

そして、ボクシングに話を戻せば、先日は現役日本王者の引退という衝撃がありましたが、これがさらに、一段上のタイトルホルダーだったりしたら...そんなことあるわけない、と自信を持って言い切れた時代は、残念ながら過去なのかもしれませんね。




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ということで、一曲。
井上陽水「青い闇の警告」。








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その才能故に感じた不足 粟生隆寛引退表明

2020-04-07 19:34:53 | 粟生隆寛



粟生隆寛が引退を表明したとのことです。

拙ブログの、数が限定されるカテゴリをひとつ割いているように、当時、日本の若手ボクサーの中でもっとも「大成」を期待された選手でした。
しかし...という言い方は、フェザー、ジュニアライトでWBCタイトルを制したボクサーに対して、適当ではないかもしれません。
実際、優れた才能の持ち主であったことは、誰もが認めるところだと思います。
そして、それ故にこちらが感じてしまった様々な不足が、彼を苦しめたというのもまた、事実かもしれません。


粟生に対して思うところは、2年前、結果としてラストファイトとなったガマリエル・ディアスとの再戦前に、記事にて書いています
そして、実際の試合は、残念ながら新たな未来を切り拓く、というものではなかったように見えました。
その後、試合が組まれなかった今日まで、苦しい日々を過ごしてきたのでしょう。

試合ごとに波が...というより、信じがたい「落差」を感じたことも再々でしたが、良いときの試合ぶりは、やはり並大抵の才能ではないな、と感じたものでした。
それもこれも含めて、忘れ難いボクサーでした。お疲れさまでした、と労いたい気持ちです。




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完璧ではないが天才だった エドウィン・ロサリオ

2020-04-06 16:58:27 | 海外ボクシング


今日は、それなりに長いことボクシング見てきて、好きやったなー、と思い出す選手のひとり。
プエルトリコの天才パンチャー、エドウィン・ロサリオについて。


ロサリオを最初に見たのは、この試合。
ロベルト・デュランと二度闘ったベテランのランカー、エドウィン・ビルエトをKOしたシーン。
もう少し長いダイジェストで見たのですが、このとき、弱冠19歳。





まだ細身に見えるが、スピード、パワーが圧倒的。
その上、小さい動作で外し、その動作をそのまま右カウンターに繋げられる。
動画は3回のKOシーンのみですが、2回も、相手のジャブを小さいヘッドスリップで外し、右を伸ばして倒すシーンがありました。



この衝撃的な試合があったので、ホセ・ルイス・ラミレスとの初戦における苦戦、再戦で喫したまさかの逆転TKO負けは、また違う意味で驚きました。
どれほど天才的であろうと、神々しいほど強く見えても、ボクサーというものは、試合が違えば別の顔を見せることもある。
考えて見れば当然のことながら、その現実を知る機会のひとつを与えてくれたボクサーでした。

この動画は第二戦。
しかし、この展開で負けちゃいかんですね。ラミレスが並外れた勝負強さを持つ選手であるのも事実ですが。





その後、ラミレスを下したヘクター・カマチョとの、MSGにて行われたプエルトリコ・ダービーでは、判定が論議を呼んだ惜敗。
TV東京の解説をしたジョーさんが、試合後、即座に「ニューヨークのスターであるカマチョを護るために、こんな政治的判定が出た」と断じたのも印象的です。
今では、どこの局でもこういうコメントはさせてくれないことでしょう。不自由な世の中になったものです。





しかし、改めてその実力を認められたロサリオは、WBA王者ブランブルを2回KO。
レイ・マンシーニを破った実力派王者の覗き見ガードを、内外に打ち分ける強打で打ち崩した、見事なKO。
これが思えば、ロサリオ生涯のベストKOだったかもしれません。






そしてフリオ・セサール・チャベス戦。
後に思えば、この一戦は、次代のラテン・アメリカの盟主となるのは誰か、を決めるものでした。
この頃のチャベスは、130ポンド級でWBC王座を9度防衛、56連勝というレコードを誇っていたものの、最後の方は減量苦のせいか、若干単調で決め手に欠けるきらいあり、という見方をされていて、ライト級で好調だったロサリオならば...と思っていました。

しかしこの「砂漠の決戦」は、ご存じの通り「クリアカンの撃墜王」が圧勝します。
内容については、皆さんご存じのとおりと思いますが、当時、TV東京系のUHF局で見て、あまりのワンサイドマッチに愕然となったものです。
チャベスがすいすい懐に入り、たまに食ってもさっぱり堪えず、着々とヒットを重ね、打ち勝っていく。
ロサリオ、終わり頃には手も足も出ない(足が出ないのは当然ですが)という風情。こんな差があるのか!と。







この後、ロサリオはスーパーライト級で王座に就くも、チャベスの試合のアンダーで、東洋から来た指名挑戦者に敗れます。
元ロス五輪日本代表で、WBA1位の強打、平仲明信が早々に仕掛けた猛攻の前に、初回ストップ負けを喫しました。








そして、リングを去ったロサリオは、5年後、オーバードーズが原因とされる動脈瘤で命を落とします。
享年34歳。早過ぎる、という言葉しかありません。
死後、若い頃からの麻薬常習者だった、とかいう話もありました。
再戦することがかなわなかった宿敵、ヘクター・カマチョも同様だった、と聞くに至っては、ただただ残念です。


今から思えば、ロサリオもカマチョも、デュランやアルゲリョに続く、ラテン・アメリカのボクシングを象徴するスーパースター、チャベスのキャリアを彩ったライバル...というか、身も蓋もなく言えば「脇役」に過ぎないひとりだったのかもしれません。
しかし、その才気溢れる闘いぶり、一打必倒の強打と脆さを併せ持ったエドウィン・ロサリオには、ファンとして心惹かれずにはいられませんでした。

19歳にして、あのデュランと二度闘ってKOされなかったビルエトを、見目鮮やかに倒す才能を持った天才少年は、しかしリングの内外において、必ずしも完璧な、隙の無いボクサーでも人間でもなかった。
そのこともまた、その魅力の一端なのかもしれないなあ、と、今頃になって思ったりもします。



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最後に、長い試合の動画を色々貼りすぎたんで、こちらのハイライトを貼っておきます。
当然、強いとこ「だけ」を見るための動画になっておりますが。

ということで、本日の一曲を兼ねて。
Rise Against “Savior” です。






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敵対と友情と ロベルト・デュランvsエステバン・デヘスス

2020-04-05 18:39:18 | 海外ボクシング




今日も今日とて碌な話題がない、というか...アンソニー・ヤードの父と祖母が亡くなった、というニュース
なんとも、悲しいことです。ご冥福を、としか。



試合の話題や観戦記やなんかを、適当にとりとめもなく書いている拙ブログ、いよいよ書くことがなくなってきました。
しょうがないので、というと語弊がありますが、過去の試合や選手について、思いつくまま書いていこうと思います。

メジャーなものからマイナーなものまで、或いは単に良い試合、というのでなく、こんなの見たことなかったな、というものまで、あれやこれやと。
見やすい作りの動画を選んでご紹介、という感じです。

で、最初は超メジャーなライバル対決。
リング・ジャパン発売のビデオには「中南米の武蔵と小次郎」なんてタイトルがついてましたっけか。
ロベルト・デュランvsエステバン・デヘススの三試合、ダイジェストにした動画がありました。

初戦はデュランがケン・ブキャナンを破って、世界ライト級チャンピオンになった後の、ノンタイトル戦。
2戦目はタイトルを賭けての再戦。3度目は、デヘススがガッツ石松を下して手にしたWBC王座もかかった統一戦。

この動画、驚いたのは3戦目の素材が日本語実況解説であること。
この時代に、よく、こんなの録画してた人がいたものですね。驚きでした。







最初から最後まで、今の目にも凄い攻防ばかり。
デュランの攻防の切り換えの鋭さと強打、デヘススの「差し込み」カウンター、左フックの鮮やかさに、ただただ目を奪われます。

そして白眉が、三戦目の12回、この素晴らしいライバル対決に決着をつけた、デュランの右カウンター。
打ち出しは右ショート、当て際で右アッパーになり、打ち抜きがストレートになっている。
もう、どう分類していいのかわからない。そもそも、そんな行為に意味すら無い。
デュランの野生と、ボクシング技術の高度な融合が生み出した、他では絶対見られない、奇跡の一撃でした。



現役時代、互いに相容れぬものがあり、敵対関係にあった両者でしたが、89年にデヘススがAIDSで亡くなる前には、デュランが見舞いに訪れ、抱擁を交わしました。






プエルトリコにおけるデュランへの感情は、この一件で敵意から愛情に変わった、という話です。
杉浦大介氏が翻訳したデュランの評伝には、その辺が詳しく述べられています。



ライト級史上最強、ウェルターでもレナードを下す大金星を挙げ、ミドル級ではハグラーに善戦、その後WBCタイトルも獲得したデュランですが、ライト級時代について、数少ない「不足」を言うなら、カルロル・オルチスやアレクシス・アルゲリョ、一階級上のアントニオ・セルバンテスと対戦しなかった「残念」があります。
しかし、知る限り、それが声高に言い募られる、ということでもないように思います。
その理由は、やはりデヘススという最強のライバルの存在、そして三度に渡る激しい闘いがあったからこそ、なのでしょうね。

本当に、改めて、今見返しても凄いです。
フルラウンドの動画も、探せばいくらでもありますし、未見の方にはお勧めです、ハイ。



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ということで、一曲。
Van Halen “Panama” です。







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怖れていた事態が現実に 現役王者が引退表明

2020-04-03 20:51:45 | 関東ボクシング



日本ライトフライ級チャンピオン、高橋悠斗が引退表明というニュースです。

二度の延期という事態になっていた、矢吹正道との「刈谷決戦」新たな日程は7月26日と出ていたそうですが、それを待たずに「気持ちを維持することが難しい」ことを理由に引退と、移籍したばかりの白井・具志堅ジムのHPに記載があります

経済的なバックアップ体制が脆弱な場合が多い、日本のボクシング界においては、今回のコロナウィルス問題によって、現実的にこういう選択をせざるを得ない事例が出てくるだろう、と思ってはいました。
しかし、チャンピオンカーニバル中でも有数の好カードと目される一戦を控え、しかもジムを移籍したばかりで心機一転、という状況の日本チャンピオンが...驚きました。

実際のところ、表に出ている文言だけでは説明しきれない何事かがあるのだろうか、と想像もしますが、いずれにしても残念なニュースです。
相手の矢吹正道にしても、無念の思いでしょう。
タイトルマッチは、空位の王座決定戦になる、という話ですが、矢吹は挑戦者決定戦で芝力人を下していて、冨田大樹と堀川謙一も別に対戦が決まっていたことを思うと、どういうカードになるものか。
まあ、当初ならだいぶ余裕を見ている、と思えたこの日程でさえ、試合自体が出来るかどうかも不明ですが。


本当に、良いニュースがない、ありようがない日々が続いていますが、またしても、です。
誰よりも、当の高橋悠斗本人が、無念の思いであることでしょうが...。




※記事アップしてから、本人のコメントを見つけました。
練習環境などの問題も含め、ベストの自分を作れない、というのが決断の理由、とあります。

傍目には「残念」という気持ちは変わりません。しかし、仕方ないことなのでしょう。
ひとまず...と勝手に言っていいのかはともかく、受け容れざるを得ない話だと。
日本のチャンピオンシップを手にしたボクサーが、このような状況に置かれていること自体を、納得してはいかん、と思いもしますが。



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新世代のプロモーター、あくまで前向きに

2020-04-02 07:59:56 | 新人王戦




残念ながら次の日曜、無観客で開催される予定だった新人王予選も中止になりましたが、新人王運営委員長の横浜光ジム、石井一太郎会長はあくまで前向きに、現状で出来ることは何か、ということを、伊藤雅雪との対話形式の動画で語っています。






具体的には新人王大会のリスケや、興行の準備、YouTubeのライブ配信などに積極的に取り組むことなど、ですが、ボクシング界もやっと、業界の中からこうした方向性を打ち出せる人が現れたなあ、と嬉しく思います。
もちろん、YouTubeで試合を配信して、その視聴回数や視聴時間から得られる収入が大きなものになる、というレベルには遠いでしょうが、それでもまず、一歩目を踏み出さないと何も始まりません。

どんな試合でもそうですが、まずは多くの目に触れる機会を、何らかの形で作ることが大事です。
その積み重ねの先に、本当の好カードや大きな試合、どこに出しても「見もの」として通る試合を実現しうる状況、環境の構築があるのだ、と思います。
この苦境の先に、石井一太郎会長始め、新世代を担う関係者諸氏の挑戦が、何らかの形で実ることを祈りたいですね。



ところでDAZNのボクシングコンテンツですが、デラホーヤvsガッティの「エピソード2」というのは、デラホーヤがコメンタリーとして出演し、自らが試合映像を見て振り返る、という形での配信でした。
ただ、なんといっても英語そのまんま。同時通訳などあるはずもなく、字幕つける暇もない。
緊急に作られた、あり合わせのコンテンツなんで、仕方ないんですけど、これではなあ(以下略)というところ、でした...。



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ということで、一曲。
The Beatles “Revolution”  Thompson Twins によるカバーです。







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