さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

怖れていた事態が現実に 現役王者が引退表明

2020-04-03 20:51:45 | 関東ボクシング



日本ライトフライ級チャンピオン、高橋悠斗が引退表明というニュースです。

二度の延期という事態になっていた、矢吹正道との「刈谷決戦」新たな日程は7月26日と出ていたそうですが、それを待たずに「気持ちを維持することが難しい」ことを理由に引退と、移籍したばかりの白井・具志堅ジムのHPに記載があります

経済的なバックアップ体制が脆弱な場合が多い、日本のボクシング界においては、今回のコロナウィルス問題によって、現実的にこういう選択をせざるを得ない事例が出てくるだろう、と思ってはいました。
しかし、チャンピオンカーニバル中でも有数の好カードと目される一戦を控え、しかもジムを移籍したばかりで心機一転、という状況の日本チャンピオンが...驚きました。

実際のところ、表に出ている文言だけでは説明しきれない何事かがあるのだろうか、と想像もしますが、いずれにしても残念なニュースです。
相手の矢吹正道にしても、無念の思いでしょう。
タイトルマッチは、空位の王座決定戦になる、という話ですが、矢吹は挑戦者決定戦で芝力人を下していて、冨田大樹と堀川謙一も別に対戦が決まっていたことを思うと、どういうカードになるものか。
まあ、当初ならだいぶ余裕を見ている、と思えたこの日程でさえ、試合自体が出来るかどうかも不明ですが。


本当に、良いニュースがない、ありようがない日々が続いていますが、またしても、です。
誰よりも、当の高橋悠斗本人が、無念の思いであることでしょうが...。




※記事アップしてから、本人のコメントを見つけました。
練習環境などの問題も含め、ベストの自分を作れない、というのが決断の理由、とあります。

傍目には「残念」という気持ちは変わりません。しかし、仕方ないことなのでしょう。
ひとまず...と勝手に言っていいのかはともかく、受け容れざるを得ない話だと。
日本のチャンピオンシップを手にしたボクサーが、このような状況に置かれていること自体を、納得してはいかん、と思いもしますが。



コメント (2)
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