昨年のモンスタートーナメント優勝でもって、世界挑戦への道を拓き、日本バンタム級王座を返上した堤聖也ですが、昨年末以来の試合が決まりました。
本人のX投稿です。
7月7日(日)
— 堤 聖也 (つつみん) (@GoodOzanari) June 13, 2024
両国国技館
56キロ契約10回戦
vs ウィーラワット・ヌーレ(タイ) 4勝(2KO)1敗
急遽ですが数日前に試合が決まりました
望まれてる相手ではないけど
俺が戦いたい相手、皆んなが観たい試合をする為にしっかりクリアします
当日はABEMAで無料生配信、応援よろしくお願いします#ABEMA pic.twitter.com/G8o6iqubAl
最初、7月7日両国というのが目に入ってきて、あれ、この日にも両国で何かあるのか?と驚いてしまいました。
伊藤雅雪がまた何かやるのか、とか。
見てみると井岡一翔の試合。ああ、と思い出したようなことです。やれやれ。何がやれやれだかわかりませんが...。
最近は海外でのトレーニングや、ジェイソン・モロニー他有名選手とのスパーリングなどで腕を磨いていた堤聖也ですが、今回の相手はタイ人。
戦績は乏しく、来日して1敗の記録あり。しかも56キロ契約というから、急ごしらえ感ありあり。
一時、海外の噂では、クリスチャン・メディナとIBF挑戦者決定戦、という話が出ていましたが、これは要するに「そちら方面」のプロモーションが動いた「だけ」だったのでしょうね。
そんな試合をしなくても、堤は例のトーナメント優勝者により、世界挑戦を確約される、という話もあったように記憶しています。
しかし、王者側のスケジュールもあって、そういうのはとりあえず次回以降なのでしょう。
逆に言うと、その試合まであまり間隔が空きすぎるのもどうか、ということで組まれた試合なんでしょうね。
世界戦については、今はバンタム級王者が全員、日本のジム所属の日本人ですし、さらにトーナメント主催の大橋ジムに井上拓真、武居由樹とふたりの王者がいるわけですから、大橋会長も責任とって?組まなければならんはず?ですけどね。
ここにきて志成ジムの興行に出るというのも、ちょっと気にはなります。まあ、昔ほどがちがちの「分割統治」状態ではないのでしょうが。
今回の試合がどうこう、というのとは関係なく、堤聖也にとり、勝負の時は近づいていると見ます。
バンタム級、他の有力選手も、当然色々と動いていますね。
栗原慶太も大物相手かどうかはともかく、試合自体は決まっているようです。
【次戦に関して】
— 栗原慶太@第48・51・53・55代東洋太平洋バンタム級王者 (@keita_boxing) June 4, 2024
次戦 7/22の一力ジム自主興行に出場予定ですが、現在まだ対戦相手が見つかっておらず調整中になります。
もしもうご予定空けてくださっている方々には大変申し訳ございませんが、決まり次第こちらでもご報告させていただきますのでよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/VmardoopK1
比嘉大吾はこの自ジムにおける、タイのWBCランカーとの試合が結局なくなったか、7月7日のラインナップには名前がありません。
おそらく...なのでしょうね。井上尚弥の試合がまとまれば、一緒に発表されることでしょう。
気になるのは西田くんの防衛戦。例の胡散臭さマックスのファウンダー興行なのか。アマプラなどの興行に入るのか。
そう言えば井岡のとこはAbemaでしたね。じゃあそちらにて堤くん?
どうなりますかね。
堤は年末の世界戦に向けて、いい調整試合かと思います。次は拓真戦と思ってましたが、違う可能性もあり?でしょうか。しかし、井岡のアンダーなら普段より大分見る人が多いかと思いますが、セミに他のジムから選手を借りてこのカードというのは素朴に不思議です。志成は他にも良い選手いるのに、別興行の予定があるのでしょうかね。
他との比較もそうですし、心情的に待望されている面も含めると、堤は多くに支持される挑戦者でしょうね。世界的実績では不足も感じますが。しかしながら、言われるとおりここで少し長めの間隔があったのは、良いことかもしれません。
西田の防衛戦、所属ジムがあの会社通さずとも、直にABEMAと話が出来るなら済む話かなと思うんですが、その辺ですよね。よくわかりませんが、あの会長の一存で全てが決まるなら、話の限りだとAmazon出場はなさそうに思えます。田中恒成が遂にその方向へ舵を切りましたが、ずいぶん時間がかかりましたし、簡単ではないのかもしれません。別に西田がどうというのでなく、私は選手の栄達を最優先してくれないジムに対して、選手が弁護士でもつけて交渉し、それでも事態が変わらないなら3年契約の期限を待ってフリー移籍に踏み切れば良い、と思います。実際そのようなことは何度か起こっていますし、既にそういう時代でしょう。ジム会長の独断で、あれはしないここには行かない、と勝手に言うような振る舞いはもう通じないのだと、事実で以て証されていくべき、ですね。
堤はDANGANの「所属」というか、プロモートですが、この会社は多方面との繋がりがあって、どことも関係が良いと見えます。中立というのか緩衝地帯というのか。他もそれを理解して、時に活用している感じですね。堤、今回はABEMAに出ますが、じゃあ次もという縛りがあるかというとそうではないのでしょう。その辺は昔日の分割統治がちがちの時代と変わっている面でしょうね。
>月庵さん
代役、というのはまさにそうかもしれません。比嘉が売る分のチケットを多少なりとも担ってくれる、という。身も蓋もないですが。堤の側も、相手どうでもここらで一度リングに上がっておきたかったんでしょう。利害の一致を見たという感じですね。
なるほど、比嘉の勝敗によって両睨みというのもありますかね。ただ、武居が比嘉とやった先を大橋ジム側が見越せるかというと、ちょっと先送りになってしまいますね。それよりWBAの指名試合を終えた井上拓真が次に選択する、という話の方がありそうに思えます。今、堤はWBA3位ですが、1位の石田が落ちて、たぶん2位に上がるでしょう。挑戦者決定戦で勝っている2位のアントニオ・バルガスが1位に上がり、次の指名挑戦者になるのでしょうが、連続で指名試合をやる必要は無いわけですし。選択試合で2位相手、しかも国内人気の高い堤なら、評価もされ、興行面でも良いでしょうね。
ただ、傍目には納まりの良い話と見えても、そうはならないこともありますが。Amazonからの評価は、現実の数字以外にもそういう面があるのは否めないでしょうね。中身は関係ない、とまでは言いませんが、試合の内容自体ではなく「反響」を見る、程度でしょうし。
>海の猫さん
まあ、以前ほど境界線が厳しく引かれているという情勢でも無い、とは思います。志成ジムも独自の道を行きはしますが、井岡一翔と中谷潤人の件などは、交わらないなあ、と見えますが、他の選手の件まで影響させるのもどうか、という感じでもあるんでしょう。そこは良い方向性で業界が変わってきているとも言えそうですね。ただ、WBOランキングの急浮上はよくわかりませんでしたね。2位の選手を比嘉が追い越した理由がはっきりしません。日本軽量級優遇のWBOが、その方針に則った?のでしょうか。
堤はおそらく拓真挑戦かと見ます。上記のとおり色々納まりが良いし、時期的にも合う。堤を「借りる」のは、やはり比嘉が出ない分のチケット販売を多少なりとも補填してくれるという意味合いがあるのでは、と想像します。
ちなみに志成ジムは今月、27日にホールでの興行枠を取っていて、早くからABEMAのライブ配信を発表していました。しかしカードは内田勇気(KG大和)vs諸岡直樹(セレス)の31歳対決8回戦がメインで、志誠の選手はというと、アマ歴46勝6敗の吉良大弥デビュー戦(相手はタイ人)という試合がセミに来ます。あと、左右田泰臣が出ます。相手は韓国人で、こちらは36歳対決。これをライブ配信するのか、と少し首を傾げますが、こちらにも何か用意があったんですかね。堤駿斗の試合を矢継ぎ早にやるつもりだったのかもしれませんが。