さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

Fでも1位?/「真裏」の熱闘/スリップの後に/次も配信?/大型契約、されど

2018-10-26 22:47:48 | 話題あれこれ



村田諒太の敗戦を受けて、むろん、本人の進退も気になりますが、
DAZNのボクシング配信の今後もちょっと心配な今日この頃です。
とりあえず、話題あれこれと。


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タイでIBFのイリミネーションバウトを闘うはずだった黒田雅之ですが、試合中止
そのまま、IBFの指名挑戦権を得る見込み、とのこと。

エクタワンは、一度大阪で、今、日本Sフライ級王者の奥本貴之に勝ったのを見ていて、
動きも当て勘も良い選手でした。
黒田とて楽じゃ無い、ましてタイでやると、と思っていましたが、幸か不幸か、こうなりました。

もしIBFでも1位になれば、A1位、C2位、O3位と、どこでも上位です。
WBAダラキアン、IBFムサラネは、どっちも強そうですが、
さすがにムサラネの方が全盛とはいかないでしょうから、こちら狙いなんでしょうか。
いずれにせよ、日本に呼べないとしたら敵地か、中立地か、なんでしょうね。
今後の動向に注目です。中谷潤人との日本タイトルは、まあ、やらない流れなんでしょうね...。


ちなみにIBF、11月10日の船井龍一の試合も、イリミーネーションに認定したみたいですね。
Sフライ級の国内ベストは、今は船井かな、と思っていますので、これは良い話です。


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村田、ブラント戦の同日、福岡は久留米、午後からという「真裏」の興行。

ウェルター級、日本タイトル挑戦者決定戦、帝拳のサウスポー永野祐樹が、
地元の強打、別府優樹と白熱の一戦を制す。
ミニマム級は大接戦、田中教仁が榮拓海を僅差で下すが、一時紛糾、とのこと。

とりあえず、フルでは無いようですが、長野、別府戦、ダウンシーン直前から。
この前後の打ち合いだけ見ても、好ファイトだったことは明白ですね。





別府は何かと、そのキャリアを揶揄されることも多いですが、
強打を生かした闘い方が出来て、かなり強い。日本上位として充分。
今回は負けたものの、タイトル戦線に絡んできて欲しい選手です。

それを下した永野もさすがというか。長濱陸に勝っただけのことはあります。
派手さはないが、左強打に段々磨きがかかってきた印象です。

永野は次、矢野良太が12月の防衛戦に勝てば、来年のカーニバルで挑戦です。
矢野にとり、当然ながら最大の強敵ですね。大阪でやるのかな?楽しみです。


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日曜、DAZNの真裏の、WBOミドル級王座決定戦。
こっちの方が表や、というツッコミも、当然おありかとは思いますが...。
デメトリアス・アンドラーデが、ウォルター・カウトンドグワを4度倒して判定勝ち
大柄なカウトンドグワを持て余すかと思いきや、序盤から左を見事に決めていきました。

ただ、最初のダウン、カウトンドグワが空振りして、足がかかってスリップした後に、
アンドラーデが左を当てていて、ダメージも尾を引いていたように見えました。
これがなくても両者の力関係からして、試合の趨勢は変わらなかったと思いますが、ちょっと問題あり。
サッカーみたいに、即座に映像チェックってわけにもいかんのでしょうが、
もし将来、そういうシステムが導入されたら、数分休憩して再開、となるかもしれない場面、でした。


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さて、10月7日横アリを皮切りに、毎週開催されているWBSSシーズン2。
なんか、YouTubeで長時間の動画を見つけました。
なんでも、試合当日にライブ配信されていた、と表記されています。
順番は前後しますが、レリクvsトロヤノフスキー戦はもちろん、前座の6回戦まで、
フルに見られます。とりあえずメイン開始から。






YouTubeのページで見ると、ライブチャット画面が平行して見られ、
KOの瞬間は、えらい騒ぎになっておりますね(^^)

で、先の日曜、21日にも、これがライブ配信されていた、という表記があります。
YouTubeで見られるんなら、こんな有り難いことないんですけどね。
来月3日のバーネット、ドネア戦なんか、気になって仕方ないですし。

ちなみに、これ、ライブで当日、ごらんになった方、おられますでしょうか?





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世界のボクシング界を大きく揺るがす大ニュース、だと思います。
カネロ・アルバレス、DAZNと大型契約締結

HBO撤退を受け、多くのトップボクサーが宙に浮いた?状況だと言われる中、
一番の稼ぎ頭と目されるカネロが、オンデマンドの会社と契約というのは、
いずれそういう時代になるにせよ、くらいにしか思っていなかったので、驚きました。

メイウェザー、パッキャオ戦が、PPVビジネスの飽和、その極限の到達点だとしたら、
あの試合内容を受けて、ボクシングの放映権料ビジネスがどのような影響を受けるのか、
「揺り戻し」が起こるのではないか、その場合の新たな「販路」は何か?などと
あれこれ考えたりしていましたが、今回、オンデマンド配信の会社が、PPVに成り代わる、
或いは匹敵する条件を、トップのプライズ・ファイターに提示したわけです。


カネロへの好悪、評価は別にして、様々な方面に影響の大きい決断だった、と思います。
ただ...その第一戦がさっそく決まったようですけど、何それ?感、強すぎませんかね。
相手の試合はWOWOWでやってましたけど、まあ、体格じゃ負けてないにせよ、
勝った試合もアンダードッグと目されてましたしね...けっこう露骨やなあ、と。

ミドル級に、強いの大勢おるんですけど、まさか今後、でんでん虫で行くんですかね?
さすがにそれはないか。ありそうで怖いですが。



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3 コメント

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Unknown (海の猫)
2018-10-27 13:21:44
村田の敗戦は地味にショックというか、じわじわ効いてきました。負けそのものよりも、何度も相手の頭を押さえつけたり、ラビットパンチもあり。ああいうの自分はすごく気になるんですよ。レフェリーから何度か注意を受け、客席からはブーイング。あの姿は見たくなかったですね。自分は動画サイトで米国中継版を見たのですが、ラウンド途中にも関わらず、村田が頭を押さえつけながら逆にブラントのパンチをもらうシーンが2画面で流れ。あれは日本のDAZNでも流れたのでしょうか。村田が終始クリーンに戦い敗れたのであれば、全く違った気持ちになれたのですが。

ムサラネが日本で見られたら嬉しいですね。フライ級は今いい王者が揃ってる気がします。ロサレスは未知数ですが、こういう「雰囲気」の選手は伸びることが多いので先が楽しみです。ダニエル・ローマンなどもそうですが、何か「真っ直ぐ」な感じがするのですよね。

カネロとDAZNの大型契約が、今後ボクシング界に及ぼす影響は分かりませんが、単純に米DAZNの加入者が増えるのは嬉しいですね。WBSSを見る人が増えるので。アメリカでの注目度はあまり高くない、というのを何かの記事で見ましたが、確かに客の入りがさみしいように見えます。今週末プログレイスが派手に盛り上げてくれることを期待します。
カネロの次戦は、激戦の後の調整試合、と見るべきなのですかね。これだけの契約金額なので、今後はファンが望む試合を組まざるを得ない、と思いたいですが。ゴロフキンは今後どうするのでしょうね。カネロとの再戦を望んでるようですが、実現するのかどうか。
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Unknown (月庵)
2018-10-27 18:15:05
船井にはそろそろ世界を狙わせたいというコメントを見てから、今の環境でどこ狙うの? と思っていましたがIBFは現時点で一番妥当な所かも知れません。アンカハスはシーサケットと統一戦(ONE開催?)やる公算が高くなっていて、勝敗によらずそろそろ階級上げると思う(WBSS終了、井上転級のタイミング次第)ので、決定戦をねじ込めるかも知れません。仮にシーサケットが勝ったとしてもWBC指名戦の関係でIBFは捨てるでしょうし。決定戦といえば、ウバーリVSウォーレンが完全に暗礁に乗り上げているようで……そもそもウバーリVSペッチが決まらないのではウォーレンに変わったって決まる訳ないですよね。要するにテレビがつかないのでしょうし。既にWBC総会でもペッチVS拓真決定戦もあり得ると明言されているので、とにかくさっさと世界戦やって欲しいWBC側が本当にその指令を出して大晦日近辺、という発表があるのも時間の問題だろうと私は推測しているのですが、どうなりますかね。

ドネア減量失敗説が巷で流れているようで……まあリゴンドーでさえ、多分やろうと思えばやれただろうけどやらない、という判断をしているくらいなのにドネアがまともに落としてまともなパフォーマンスやれるとは思っていないですが、その代理候補がポール・バトラーというのが人材不足と大人の都合感が出ていますね。それこそウォーレンの方がずっといいのですが。ロドリゲスにしばかれた男と井上にしばかれた男の対決というのはなんともいえない風情があります。

アルバレスは『宿題』を終えてもうメイウェザーモードに入ったと考えるべきでしょうね。DAZN傘下にあらずんばボクサーに非ず、というのをプロモーター側があからさまに示しているので、ミドルとスーパーミドル、一番割のいい試合を厳選する事になるのでしょう。ゴロフキンはFAだから別に問題はないでしょうが、チャーロ兄弟はヘイモンと縁を切らない限りビッグマッチ路線には進めないでしょうね。エレイダー・アルバレスのように塩漬けにされて放置されるままになるだけです。あれも結局コバレフを生贄に捧げて逃げ切りましたからね。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2018-10-27 22:29:45
>海の猫さん

あの左で抑えるのは、DAZNでもリプレイされてたように思います。悪質というよりは、単に手詰まりで困って、やってしまった、という感じに見えました。ああ、これはいよいよ厳しいな、と。ラビットも同様ですね。私なぞは一歩踏み外して、劣勢のさなかにこれを狙ってやれるくらいならまだマシか、と思ったくらいです。実際は、単に思ったところに当てられないだけだったのでしょう。
ムサラネは昔、鮮烈に強かったですね。ドネア戦など敗れてなお強し、でした。今はどうなんでしょうね。来年早々に来日というのがあり得るのかどうか...川崎新田ジムは、前回のレベコ挑戦を単独でやりましたが、果たして今回もそれが出来るのでしょうか。
DAZNの今後については、カネロに「張り込んだ」額を見ると、一定以上の目算があるからこそ、なんでしょう。そうでないなら大変です。従来のケーブルTV網、PPVでカネロの試合を見ていた層が、安いコストでカネロを見られる、と一気に加入する、という現象が起こるかもしれませんね。そのための第一弾としては、こんなところ、なんでしょうかね。
WBSSについては、欧州、東欧(ロシア)、一部中東の資本が中心で、米国のプロモーターが抑えるスターが多い、フェザーからミドルまでの階級には手を出せていません。唯一Sライトが組まれましたが、クロフォードが全部掃除した後の群雄割拠あればこその現象でしょう。まあそれでも、軽量級で他のクラスも実現してくれれば、我々には有り難いですが...。


>月庵さん

Sフライの現状は、シーサケットがタイに引っ込む?決断をして以降、あれこれ難しくなっていますね。
WBCのバンタムは、年末に弟さんとペッチでやれるかも、という話もあるらしいですね。これはこれで興行的にどうかと思いますが。しかしこれで決めたとして、ウバーリ、ウォーレン、それにネリーまで挑戦権を主張してきたら、新王者にしたら面倒なんてものじゃないですね。
リザーブの話は、ちょっと嫌な感じしますね。私もウォーレンが相応しいと思いますが、そこが欧州主導の大会たる所以でもありましょう。
DAZNが成功を収めるとしたら、カネロ人気がその口火を切り、その他の有力選手も続いて...となるのでしょうが、どうなりますかね。ESPN+の存在も、米国では極めて大きいでしょうし。PBCなどは将来、電撃的にDAZNと...なんてことがあるかもしれませんね。現状、好調とは言えないのでしょうから、逆に色々動くかも。
「逃げ切った」のは、カナダのスーパーマンさんのことですね(笑)充分強いのに、なんで逃げるかなあ、と単純に思いますが。


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